小中学生向け「メタバースとの関わり方」出前授業(仮)に向けて
メタバースとは、インターネット上の仮想空間です。
ユーザーは、3次元で構成された仮想空間の中で、自分自身の分身であるアバターを介して自由に動き回り、他者と交流し、商品やサービスの売買など 様々なことを体験できます。
オンラインゲーム
小中学生に身近なものとしては、マインクラフト、フォートナイトなどがあると思います。
オンライン上で繋がったフレンドと主に会話でコミュニケーションを取りながらゲームに参加します。
メタバースの一番のメリットは、世界中の人とリアルタイムで繋がることができるということ。
ゲームは仲間とやると楽しさが倍増します。
遠くにいるたくさんの人と繋がれるというのは嬉しいことです。
メタバースclusterでの取り組み
私たちはメタバース内での居場所づくりを行っています。
具体的には、メタバースプラットフォームclusterでワールドを作り、募集した作品を展示してバーチャル展覧会を開催しています。
表現する喜びを感じ、社会とのつながりを保ち、来場者や仲間と思いを共有することを目指しています。
clusterでは音楽ライブなどのイベントを楽しむ人、ワールドで景色や体験を楽しむ人、フレンドとの交流を楽しむ人など、さまざまです。
他の人と一緒に楽しむことも、一人で楽しむこともできます。
スマホやパソコン、VRで参加できます。
家にいながら、展覧会に参加したり、見に行ったり、普段は会えない遠くの人と交流できたり、美しい景色を眺めたりできます。
アバターを介して実際その場所にいるかのように体験できるのです。
メタバースのデメリット(主に小中学生にとっての)
オンラインゲームでは、リアルでの素性を明かさず参加することが多いため、暴言や悪口がリアルよりも激しくなる傾向があります。
実際に子どもたちがオンラインゲームに参加しているときの会話では特有の様々な用語が飛び交い、激しい口調で発していることもかなり多いです。
子供たちは、現実感をもってゲームを行うため、より熱中しより攻撃的になります。
これによって心配されるのは、子どもたちが日常的に暴言を吐く、攻撃的になること。
そして嫌な思いをしている子供がたくさんいるということ。
時には命を落とすほどのダメージを受ける人がいるのも事実です。
相手の顔が見えないだけに、自分の行動が良くないということに気づきにくい事も問題です。
リアルではもちろんのこと、ゲームの中でも誰かを傷つける行為はしてはいけないということを知っていなければなりません。
ゲームで見ている相手の姿がアバターであっても、その中身は作り物の敵ではなく人間なのです。
他者を傷つけてはならないという基本的なルールを守るべきだということを教えていきたいものです。
さらにゲーム依存、課金、詐欺などの問題もあり、子どもたちもその問題を知って対処する方法を学んでおくべきでしょう。
物事には必ず良い面と悪い面があります。
私たちは、デメリットを知り対処しつつ、メリットを実感して新しい体験を楽しみたいものですね。
子どもたちも友だちと楽しくコミュニケーションを取りながらゲームを楽しみたいと思っているはずです。
自分もみんなも楽しむためには、ひとりひとりがルールを知って、ルールを守ることが必要です。
自分も楽しく、みんなも楽しくは、誰もが望んでいるはず。
ルールは敵ではなく、味方なのです。
大人と子供と話し合いながら納得できるルールを設け、なぜ必要かということも理解しつつ、みんなで守っていくべきです。
子供たちにとってはすべてが学び
日常のすべてのことは、学びと繋がっています。
メダバースの楽しみ方とともに人との関わり方についても改めてみんなで考え、取り組んでいくことで、より楽しくより賢く生きていく術を子供たちは獲得していくでしょう。
私たちは、そういう学びを大切にしていきたいと思っています。
リアルとバーチャル
リアルの体験はもちろん何より大切です。
一方、バーチャル空間での体験が、リアルと離れたところに存在するわけではありません。
アバターで存在する自分とリアルでの自分は当然ながら同一です。
子供たちが、メタバースでの体験を通して、リアルでの自分を成長させていくことができるようにしたいものです。
そのために、私たち大人は子供の世界を知る努力を続け、正しい方向へと導けるよう、メタバースとの具体的な関わり方を教えていきたいと思っています。
(私はNPO法人ゆらゆらのメタバース普及メンバーとして活動しています。今回は、その活動の一つ「出前授業」に関する思いをまとめたものです)
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