カルチャーショック体験談
前回記事
海外移住の先輩方にカルチャーショックについて聞いてみました!ではSNSで質問しいただいた回答をご紹介しました。
本記事では個人の体験談をまとめます。
1年目 全てがワクワク
2年目 郊外への引越し(パートナーの実家近くへ越し、スペイン語やスペイン文化をもつ家族と深く関わるようになった)、異文化+田舎暮らしのWカルチャーショック期
3年目 郊外ショック期、異文化は一時期に比べ慣れてきて過ごしやすくなってきたが、街での暮らしが恋しい状態続く、後半でペット2匹を迎え過ごし方に変化あり
4年目 試行錯誤により2、3年目に比べ田舎ぐらしに少し慣れてきつつある
こんな感じです。
スペインに来る前から旅行や世界中の食べ物を食べることが好きで
日本人含む様々なバックグラウンドを持つメンバーが混在している状態がワクワクしたり落ち着くので好きでした。
それが2年目の環境変化により、
外ではスペイン語しか通じない、とか
文化的な距離感の近さ(頻繁に集まるとか)が重なり、
息抜きとなっていたエンタメ要素が減ったように感じたことが
いつの間にか辛くなっていました。
私自身にひょうきんな部分もあるので
普段から常に落ち込んでいる訳ではなくて、
楽しいことも多くありましたし
いい時間を過ごしたことも
みんなとても良くしてくれますし
田舎でしか味わえない体験なども出来たり、、、
拠点を移すために日本へ帰りたいとかは思いませんでした。
日本へ旅行したくはなります!
美味しい海鮮丼が食べたいとか
美味しいカンジャンケジャンが食べたいとか
日本の美味しい焼肉が食べたいとか
好きだったうどん屋さんに行きたいとか
ダイソーやスシローやポムの樹に行きたいとか
買い物したいとか
屋久島に行ってみたい
昔住んでいた沖縄で過ごしたいとか
日本の都道府県全制覇してみたいとか
家族や友達に会いたいとか
祖父母のお墓参りに長らく行けてないから行っておきたいとか
スペインへ来てから一度も日本へ帰っていないので
今も旅行したいと思いますし
帰って色々味わってしまったらまた
なんでもあるところからのロスを味わうのかなと思うと、
やっと慣れつつあるので行くのがちょっと怖くもあります。
カルチャーショックの話に戻りますが、
出かけたくないな〜
人と会いたくないな〜
という時も結構ありました。
今でもまだそういうこともありますが、
以下、最大のショック期から少し回復への流れです。
長時間早口のスペイン語、村言葉の環境にいて分からないことが続く
▶︎最初は家族の会話全てに気を張って集中しすぎて、でもほとんど意味がわからない状態でその場に居ること自体に疲れていましたが、徐々に苦痛にならない程度の力の抜き方を覚えてきて、一時期より精神的な疲れが改善されたように思います。
話中で分からないことを直接相手にどういう意味か聞いたり、知り合いとのチャット中で出てきた表現も、返事に困ったり意味が分からないところは日本語で教えてくれる人に聞いたり調べたり勉強していくうちに、新たに学んだ表現が聞き取れるなど、安心に繋がり過ごしやすくなってきました。
距離感が近い
▶︎ 交流の頻度が高く、毎日のように電話したり会ったり、家族や友達間なんでも筒抜けのことも多いです。
そんな、みんなにとってはどうでもいいだろうと思うことまで自分のことを知られていて驚くこともありました。
また、会話を聞いていて、そんなことまで話してるのって面白くなることもありました。
時間と共に,
そういうものだなと慣れてきましたし、
今まで、自分がそうして欲しい時があったので、そっとしておくことも配慮のうちという考えでいましたが、
体調や精神状態(何で悩んでいて、何に困っている)なども人づてに知っていてくれたりして、
気にかけてくれたり、何かあるとすぐ手を差し伸べ助け合うことができるこの距離感だからこその良さ、みたいなものも感じるようになりました。
街と比べると日本人経営の飲食店など、日本人の働き口、募集は極端にない
▶︎ 郊外に来てからは求人での日本語は勿論、英語の需要もほぼなく
パートナーの実家の畑でぶどうやオリーブの収穫をして季節労働で働かせてもらったり、パートナーと協力してオンライン日本語レッスンをしたりしました。
外でも働いてみたいので、募集をしてみるも、
村で1つのお店や会社が1人募集すると、サイトでの表示を見る限り、そこに何百人ものスペイン人が殺到している現状です。
これだけの応募者がいる中で意思疎通が怪しい外国人に任せようと思うにはよっぽどの魅力か、日本での経験や異文化の人が一緒に働くことを好意的に受け止めてくれる職種、人事にマッチするか、スペイン人と遜色ないくらいスペイン語で意思疎通できる必要があると思いました。
1言語を本当の意味で習得するのは17年かかるとかなんとか、何かで読んで、
勉強は続けますが習得完了を待っているわけにはいかない、と思った記憶があります。
それゆえ、言語力を養いながら採用されるまで、気になった仕事は応募し続けます、ないなら自分で仕事を作ります。
以前2人で日本語授業をしていたときは採算が取れなかったので(季節労働の農業の収入と併せてなんとか暮らせるくらい)、
1人でも日本語レッスンの解説をできるように、地域のスペイン語学校に通ったり自習したり、電話やメッセージのやりとりなどから勉強中です。
2人で日本へ行くにはまとまったお金が必要なので、貯金もできるようにしていきたいです。
仕事のことだけを考えると
マドリード近郊への引越しも選択肢の一つにはあります。
今の家の家賃でペットがのびのび走り回れる環境に感謝していますが、
都市部へ行くと同じような環境では家賃が高額であったり、
シェアハウスになったりするので、バランスを踏まえると
現在のところ、今後もこちらで暮らす予定です。
エンターテイメント要素が少ない
▶︎ 息抜きのために色々試しました。
サンティアゴ聖地巡礼やその他の旅行、
Renfeのbono(乗り放題チケット)を購入し、遠いですがいつでも気軽に街へ出かけられると思うことで自由な気持ちにつながりました。
普段の環境に居ながらにしてできることでは、
ジム、自然の中を散歩、習い事でzumbaをしたり、作ったことがない料理を作ってみたり、調べ物をしたり、勉強したり、電子書籍で日本語の書物を読んだり、海外移住者の動画をみたり、映画やドラマをみたり、日本食を作ったり、アスパラ採りに行ったり、タピオカを芋から作ってみたり、ピザを焼いたり、誰かと出かけてみたり、ネイルに没頭したり、自分で髪を染めたり、絵を描いたり、書き物をするなどしています。
以上、私の体験談でした!
カルチャーショックに関することで伝えたいことがあります。
本当に精神的にきつくなったときは、、、
動悸がしたり、異常に一つ一つのことを気にしてしまって居心地が悪くなるほどそわそわして辛いとか、
寝られず朝まで起きてしまう日が続いたり、
食欲異常で身体がきつくなるなど、
色んな症状が出たりします。
体調にまで支障がでるときには無理しないでください。
スペインでは無料診療が受けられますから、
医師のカウンセリングなどを受けてみるのもいいです。
医師のアドバイスや薬で改善する場合もあります。
周りの人にも話してみてくださいね〜
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?