絶え間なくバトンをつなぐ。自分を信じる力について。
高校から新聞部で就職も新聞社、まっすぐ文化部の記者になった女性から質問を受けながら、彼女のノートの取り方をじっと見ていた。
質問に答えるわたしの言葉を追って、彼女のペンが走る。ボイスレコーダーが会話を録音しているけれど、その上でノートを取る。
「ちはやふる基金の設立の経緯は?」「なぜ競技かるたの漫画を描くことに?」
彼女が書き取れるスピードで話そう。
答えることに慣れた質問であっても、そう思う気持ちがあると、もう一度肚に捉え直す時間がある。反射ではなくお腹の中でその答