歌で繋がる、合唱企画への想い
初めてnoteへ記すことになる。
今回私がここに書き留めるのは、YouTubeへ合唱歌みたを投稿する企画を通して感じた歩みと想いの記録になる。(企画が始まる前段階の頃から、約2年の間の記録になるため膨大な記事になることをご了承ください。文章ばかりなのでしんどくなったら分けて読んでね♡)
合唱曲を投稿したYouTubeチャンネルはこちら⤵⤵
ただの歌好きアラサー女子(?)が趣味で始めたnanaアプリ。自己満足と承認欲求の間で揺れ動きながら、ストレス発散がてら歌を投稿していた。
懐メロ投稿みたいな、歌を単調に上げていただけの自分が、いつからか未知の世界への一歩を踏み出していたことを、この時の私はまだ知らない。
───ブーブブッ
事の始まりは、1件のTwitterDMだった。
①そもそもの出逢い~コラボ部屋~
その日、寝ぼけ眼で開いたDMはフォロー申請。
masaという人からの申請だった。
既視感があったのは、当たり前。だって2回目の申請だったから(笑)
あーまたか。と思いながら、何故か今回は申請許可をした自分がいた。
これが大切な人、masaくんとの最初のコンタクトだった…ように思う。
そこから、「マサくんのコラボ部屋」が生まれるまでの長いようで短い、けれどとてつもなく濃い時間が始まった。
コラボ部屋の経緯は、ぜひmasaくんのnanaアカウントやTwitter、YouTubeチャンネルから追って欲しい。(長くなるのでここでは割愛することとする)
2020年夏。masaくんがnanaで行っていた「30日で100人専コラしてみた」という企画で、「よかったら一緒に歌いませんか?」と誘ってもらい、一緒に歌い、企画を見守り、日々思いの丈を綴るmasaくんからの発信に心を動かされまくっていた私は、目標を達成したmasaくんに何かを届けたいと考えていた。
②最初の始まり~お祝いsongコラボ~
そこでふと考えたのが、お祝いコラボだった。
既におめでとうsongを何人かが投稿していたので二番煎じではあったけれど、お祝いムードの流れに私も乗りたい!という気持ちがあった。
今思えば、その気持ちに素直になってよかった、という一言に尽きる。
何を歌うか、誰と歌うか、誘えるのか?断られないか?歌詞振りどうしよう?メッセージも入れたいなぁ、歌ったら喜んでくれるかな?etc…妄想好きの私の頭の中はワクワクでいっぱいになった。
選んだ曲はスピッツのチェリー。
理由はmasaくんがフリーコラボ音源として投稿していたこと(本人の歌声に乗せてみんなで歌えるから)、そしてユザネについてた🍒マークに関連付けてだった。
誘った可愛い女子たち3名はすぐにOKをくれた。
そこから内緒のグループDMでのやりとりが始まり、きゃっきゃしながらパート決めたり、メッセージ入れるのどうしよーとか、なんかもうひたすら楽しかった(語彙力w)
そして、ドキドキわくわくしながら、初めての合唱お祝いコラボをアップした。あの時の高揚感は今も忘れられない。
masaくんも喜んでくれて、みんなで「歌ってよかった」「楽しかった」「また歌いたいね」と楽しさや充実感の共有ができた。
歌、ってすごい力がある。改めてそう感じた瞬間だった。
③歌みたコラボからのワイワイ合唱@nana
その後、「マサくんのコラボ部屋 」チャンネルでは、RT企画を経て、いろんな歌みたコラボが投稿され始めた。コラボ部屋に当時いたメンバーさん達とも、色んなわちゃわちゃ大人数コラボsongをnanaで歌い盛り上がっていた。
私が全て企画した訳ではなく、色んなメンバーさんがアイデアを持ち寄り、nanaコラボでの1番の醍醐味である、重なっていく過程を楽しみながら歌っていった。
人の数だけ色がある、持ち味がある、想いがある。
それが重なって、何倍にも盛り上がる。
それを見ているのが幸せ、だった。
色んなnanaでのコラボ楽曲の1例はこちらから⤵⤵
④企画へのみちしるべ
長くなったけど、ここまで書いたことが2020年春~約9ヶ月。そろそろ2021年を迎える、そんな頃までの流れだ。
実はもう2年も前のことになる。
私がmasaくんからのお誘いを受けて、心動かされて楽しんでいたコラボ部屋での出会いや楽曲。
大人になって、こんなに充実した時間を誰かと共有する経験は本当に久しぶりだったように思う。
そして、私は「誰かを想って歌うこと」がどれだけ幸せなことかを実感した。
───たかが1曲。YouTubeにアップするだけ。
世間からはそう映るかもしれない。
中には、自分の歌声が世間に知ってもらえるきっかけになる事に意味を見出している人もいるかもしれない。
でも、私は少し違っていた。
ひとつの曲をアップするまでの見えないやりとりや、相手を知る過程、思いのレスポンスの熱量、何かを共有する幸せ…そこに重きを置いていた。
たくさんの人と歌うことを楽しんでいる時、彼からトークコラボラジオの話を持ちかけられる。
その打ち合わせの中で、今回書いている「合唱企画」が動き始めることとなった。
⑤初動~軌跡
masaくんからは、「ゆゆだからできるよ」と背中を押してもらい、「やりたいようにやってみたらいい」と尊重してもらった。
どうやったら盛り上がるのか、不備はないか、果たして私が前に出て仕切ってついてきてもらえるのか…悩みは多く頭を抱えることも多かった。
でも…それでもゆるがなかったのは
「YouTubeにアップする合唱企画の1曲目は
絶対に❝チェリー ❞にする!」ということだった。
ここでやっと②に記した内容が私の中でいかに大きいものだったかを感じてもらえると思う。
私が初めて、誰かを想って、自分から動き、共に企画を過ごした仲間を誘って歌った合唱曲。
それを改めて、もっと多くの仲間と歌いたいと考えていた。誰と歌うか、それは自ずとコラボ部屋の大好きなメンバーさんを誘うことに繋がった。
メンバーの入れ替えなどいろいろあったけど、もちろんそのどれも想定内だった。(本当言うと当初のメンバーで歌えたら嬉しかった。でもこればっかりは考え方の違いもあるし、この後記すようにアップするまでの道程が楽しめるコンテンツではなかったことも一因で。個々の判断に任せていたし私も無理する必要は無いと考えていた)
YouTubeでの音源を作るにあたり、顔が見えない中、1人ずつ個々で録音し提出、膨大な音源をMIX編集してもらう。…実は、合唱と言いつつ、一緒に歌うという過程はなかなか踏めない実態があった。
それでも、「やってみないとわからない!」その精神で突き進む。誰かが音源を提出すれば、曖昧だったイメージも少しずつみんなの中で形になっていた。
人数が多い分、音源提出までかかる期間の調節、期日設定が難しかった。
提出してから編集の途中経過の橋渡しが出来ず合唱全体のイメージが持ちにくい。
慣れ親しんだメンバーだからこそ、声の相性などがよく分かっていて、パート分けグループ分けがしやすかった。
録音方法へのアドバイスや、ガイドボーカルを入れてはどうかという案もたくさんのメンバーがいたからこそ出し合えたものだった。
編集者さんの力添えがなければ完成しない。
いかにnanaと連携させて多くの人を巻き込めるか。
…などなど、感じることや課題は多かったが、素晴らしいMIX編集をしてもらって、みんながそこに一緒に居るかのような温かい歌声に何度も救われた。
コラボ部屋のチャンネルで形にしてもらった最初の始まり。大切な楽曲「チェリー11人合唱」がこちら。
⑥人の数だけある想い
さて、その後は「11人合唱」で感じたことをベースに修正を加えながら、nanaで合唱企画の呼び掛けをしたり、基盤となるメンバー同士で歌いたい曲を打ち合わせしたり、選抜企画を考えたり…と奔走する日々が私の中で続いた。
初見の人達とのコミュニティ。元々よく知っている人もいるが、みんな手探り。人がたくさんいることで、ひとつひとつ決定するまでに遠回りすることも多かった。
やっと、何曲も候補曲が決まり、歌いたいと手を挙げてくれるメンバーが決まり、グループへ別れての録音や新規メンバー募集をどうするかの話し合いへ進んだ。
スマートにとはいかなかったが、なんとか上手くいっていた…と思っていた。
音源も増えた。あと少しだ…。
しかし、ここから、空白の時間が約半年ほどできることとなる。(アクシデントの数々、試練…半ば諦めに近い状況があった)
最終的に残されたのはグループDMに各自が提出してくれた音源のみ。ひとつの作品にするには、代理の編集者さんに依頼する他なかった。
メンバーに負担がかからないように私は慣れないアポを取ろうと「無償 MIX 」などと検索をかけ始めた。
しかし一方で、もう一度当初の予定通り進めることが出来ないか連絡を待ちたいという想いとの狭間で揺れ、あと1歩が踏み出せずにいた。
為す術がない私は途方に暮れ、何度も泣いた。
心の拠り所にしてたものに、依存しすぎていたのだ。
この時私はいくつかの振り返りをしている。
ネット上の繋がりは、容易く切れること(当たり前だけど、現実と区別しなくてはいけないものだということ)
依存しすぎていたことで、期待をしすぎていた
見えなくなっていた当初の想いとスピード感
「見守る」ことと「放置する」ことの違い
周りに責任転嫁して傲慢になってた心の弱さetc…
そんな時に、ずっと企画を傍で支えてくれていたメンバーの中からMIXに長けているメンバーにお願いしてみては?と声をかけてもらった。
この時の救いの手は、本当に温かかった。
そして私はメンバーを「信頼」することを忘れていたんだなと気付いた。
頭を下げ、現状報告とお詫び、そして今後一緒に歌っているメンバーが有志でMIXをして下さる運びとなったことをグループに伝えた。
みんな色んな想いがあったと思う。それでも、「やりましょう」「ここまできたから、形にしていきたい 」と改めて熱い言葉をもらった。
ここで、コラボ部屋とは別のチャンネルを作る方向が決まった。
────当初と形は違えど、想いは変わらない。
一人ひとりの歌声が、みんなと重なった歌声が…聴いた人の心に温かく響き渡るように、幸せを感じられるように…。作品を形にする、絶対に。
私は考え始めた。
そして
joinus musica(ジョイナス ムジカ)
…音楽で繋がろう、の造語を作成しチャンネル名とした。
音楽→繋がり→幸せ、そんなことをmasaくんとの出会いやコラボ部屋で感じたこと、また企画を通して感じたインスピレーションを元に。マサくんのコラボ部屋からの派生、という気持ちもあり『音楽で繋がろう』というコンセプトを土台にしたい!と思いつけた名前だ。
アイコンは、色々な歌声が丸く繋がって輪になるイメージ。
また、チャンネルのヘッダー部分のイラストに込めた想いとして
ピンク基盤の温かさ、音楽→繋がり→幸せをリンクさせてhappyの文字を入れた。文字後ろの白い枠は、写真フィルムになっており、合唱企画での想い出を残す所にしたい、という想いを込めて作成。
行動力あるMIX編集のmamoさんからの仮音源をみんなで聴き、調整し、動画に使うイラストを選んだり、歌詞入れの方法を🐾さんと打ち合わせしたり…
方向転換してから、約半年。
ようやく、楽曲が形になった。
「10人合唱ஐありがとうஐ」
「10人合唱ஐ群青/YOASOBIஐ」
「GLAMOROUS SKYコラボ合唱QUARTETTOver.」
「🎀365日の紙飛行機🍀ゆゆぼんver.」
「【LAST song】糸~10人合唱~」
⑦私なりの伝えたかったことと学び
まずはじめに、MIXを担当してくださったmamoさん。動画編集に携わってくださった🐾さん。そして、企画を通して出会ってくれたたくさんのメンバーさん。本当にありがとうございました!
楽曲がアップされてから、個別に連絡をもらって話をしたり、チャンネルへコメントを書いてくれたり、皆さんの想いに触れる中で、私が大切にしていたことが何らかの形で皆さんへと伝わっていたことを実感しました。
月日を重ね、段々と注目されることもなくなってきて、皆さんの気持ち的にも燃え尽きかけてただろうし、潮時かなと諦めていた時もあります。
それでも企画へ参加して下さった皆さんの何かの「きっかけ」となっていたら嬉しいなと思います。
有難いことに「この企画に参加したことで歌へのモチベーションが上がった」「自分のYouTubeチャンネル開設に向けたきっかけになった」「必要とされる喜びを感じた」「経験値に繋がった」など感想をいただき、この企画を全うするという体験は、私にとっても幸せなものとなった。
─────人生は選択の連続だ。
選択には必ず意味があり、人との関わりの中でしか気付けないことが存在します。
楽しさの連鎖は人を惹きつけます。
音楽は人の心を豊かにします。
ひとりでは成し遂げられなかったことも、誰かとなら形にできます。それはきっと何よりも尊いんじゃないかなと。
人と人の中で紡ぐことが出来る、歌に乗せる想い。
それは人数に比例して、より力強さを持つと思うのです。
⑧おわりに
このご時世。人との繋がりが直接ではなくとも、間接的に、確かにそこに出来るコミュニティのような温かい繋がりが持つ力を実感されてる方も多いだろう。会ったことはなくとも声や文面からその人となりを感じ、時間を共有する。
かけがえのないものだったと振り返る。
私は頭の固い人間で、真面目ーにしか動けない小心者だし、人をまとめて何かをするなんて柄ではない。私が前に立てば、物の見事に途中で飽きられることが本当に多い。そんな裁量のない人間だ。
それでも──────────
長い長い年月をもってでも、支えてくれた人がいて、挫けそうになっても手を差し伸べてくれて、「ゆゆさんだからです」と心を救ってくれた。
逆に、私からしたらそんな風に思ってくれるみんなとだから、ここまで諦めずに来れた、そう思っています。
失敗を恐れたり、失望されることに怯えたり、自分や他人の暗い部分も目の当たりにした。だけど、いつも私の中には、「前置き」に記した「心の土台」があって、「心のバス停」になってくれる大切な人がいる、想い出がある、帰るところがある。
私が目指したのは、紛れもなくそういう場所。
だから、再生数とか、バズるとかはあまり視野に入れてなかった。
歌ってくれた人達の充実感や達成感。
みんなで歌った曲を聴いた時
「あーあの時いろんなことがあったな」「こんな気持ちだったよな」と思い返してもらえる、そんな場所にしたかった。
あの頃の私がそうであるように。
人との繋がりや関わりも悪くない、また楽しめるよね、自分らしく。またここから歩き出せる、そんな気がします。
長い長い振り返りでしたが、ここまで読んで下さりありがとうございます。
合唱企画を取り巻いた時間は、私に大切なことを気づかせてくれた、そんな時間でした。
皆さんの貴重な時間を、想いと共に一緒に過ごさせてもらったこと、改めて本当にありがとうございました。
ゆゆ