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【進化心理学の視点】人間の脳はまだ「狩猟採集時代」のまま?

現代社会で私たちはスマートフォンを手に持ち、SNSをチェックし、オンラインショッピングを楽しんでいます。しかし、進化心理学の視点では、人間の脳は未だに「狩猟採集時代」の環境に適応したままだと言われています。この考え方は、現代の私たちの行動や心理の特徴を理解する上で非常に興味深いものです。

今回は「人間の脳はまだ狩猟採集時代のまま」という意味と、それが現代社会における私たちの生活にどう影響しているのかを解説していきます。


脳の進化は現代に追いついていない?

人間の脳の進化は非常にゆっくりと進むものです。
ホモ・サピエンスが誕生したのは約20万年前ですが、私たちが現在のような農耕社会、産業社会、そしてデジタル社会を構築し始めたのは、わずか数千年~数百年前のこと。このような急激な環境の変化に対し、脳はその進化速度で追いつくことができていません。

結果として、現代社会に生きる私たちの脳は、狩猟採集時代の生活様式に適応した性質を色濃く残しているのです。


狩猟採集時代の脳の特性

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