心の根っこを変えるのは難しい
数年前に転職をした。
環境にも人にも恵まれた職場だったので、転職を決心するのはかなり迷いがあった。
ただこの先何年もキャリアを積むイメージが掴めなかった。
ちょうど40を過ぎた頃で、もう子供を産むことはないであろうという、おそらく自分にとって人生で一番受け入れがたい現実を受け入れなければいけない時期だった。
自分もいつか結婚して子供を産むだろうと当然のように思っていたのに、実際にはそうでなくなった現実。
その現実を受け止めた時に私はもっと勉強してキャリアを積みたいと思った。そうでなければ諦めた方の人生が大きすぎて自分が現実を受け止めることができなかった。
ただ自分がそう思っても急にその環境が整えられるはずもなく、もちろん自分の能力が急に伸びるわけでもない。
結局転職しても自分は自分のまま。
4年経ってやっと当たり前のことに気が付く。
私は何か一つの道を究めている訳でもなく、仕事は誰でもできる営業事務。専門性もなく、それで食べていかれるような資格もない。
そんな自分でも転職をしてキャリアを積みたいと考えたのだから、その時の自分はなにをもってキャリアと思っていたのだろう。
ついこの間のことなのに、自分でも分からない。
この先ずっと働くには何を求めたら良いのだろうか。
何を専門として仕事をしていったらいいのだろうか。
一生懸命にがんばりたいと思っていても、頑張りたい気持ちだけでは食べていかれない。
専門がない私はとても心もとない。
その自身のなさがいつも自分を苦しめていることに今回気が付いた。
いくら職場環境を変えても自分の心持が変わらなければ何も変わらない。周りが自信をつけてくれる訳ではないし、環境が自分を変えてくれる訳でもない。
だから、自分はどう生きていきたいのか。
それを一生懸命考えなければいけない。
一生懸命考えて生きていくことが自信に繋がっていくのかもしれないなと思う。
その中で自分が努力して積み重ねていかれるものを見つけなければいけない。
まとまりのない話になってしまったけれど、何かをがんばりたいけど空回りしてしまう、前に進めない自分の今の気持ち。
努力して積み重ねていくといっても、それが趣味であってはいけない。趣味では食べていかれないから。
私は仕事で自信を持つことなく、何かを見つけることができないまま年を重ねてしまった。
この点が私が生きていくうえで弱いところ。自信を持てないところ。生きていくのって難しい。
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