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家族それぞれの時間

なんだか心がトゲトゲした昨日。
仕事から帰って段ボールがそのままになっていることにがっかりする。
このくらい片付けてくれたらいいのに、と自宅にいる家族につい気持ちをぶつけたくなる。

そんな気持ちをクっとこらえて日課のトイレ掃除。
ちょっと疲れて心が落ち着いていない自分を客観的に見つめる。

お風呂に入っている時に台所で炊飯器からご飯が炊ける時のぴーぴーぴーという音が聞こえた。
父がお米を研いでくれたんだなあと、ふと思う。
母は今日のリハビリどうだったのだろう。
当然だけれど、みんなそれぞれ別の時間を過ごしている。
みんなそれぞれの一日があって、そして無事にちゃんと家に帰ってくる。
毎日同じようだけど、決して同じ一日はないのだと急になんだか切なくなった。

小さな私の心はすぐに自分だけが忙しいような気持ちになるけれど、父や母の一日はどんなことがあったのだろう。それぞれみんないろいろあるはずだけど、毎日一緒にお夕飯を食べる食卓の景色は変わらない。

温かいお湯につかっていたら、とげとげした気持ちがすこし丸くなって、毎日の変わらない私の日々がとても愛おしくなった。

明日も今日と同じように過ごせますように。


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