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亀並みの速度で

机に向かうのが嫌でしょうがない僕にとって、 植物だったり看板だったり、 歩きながら目に入ったものを指差して 「あれは韓国語でなんて言う?」「あれは?」「じゃああれは?」 と子供のように聞きまくることが唯一、 言語学習の時間になっている。 復習もせず同じようなことを繰り返し聞いても妻は丁寧に教えてくれる。 妻にとって、 今いるここは外国だ。 少なくとも僕と一緒にいるかぎり日本語を使ってもらわなければいけない。 たくましい妻を尊敬しながら、 そんな状況を申し訳なくも思っている。 なので一刻も早く妻の国の言葉を理解できるようになりたい。 少しずつではあるが勉強中だ、 亀並みの速度で。


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