久米正雄作品を読む-久米正雄作品集
全集の前に、手元にあるのが『久米正雄作品集』(岩波書店,2019年)。
小説、随筆と俳句が掲載されていて、どれも親しみやすくおもしろい。久米作品をもっと読みたくなったきっかけになった本。
小説7編のうち、「父の死」「手品師」「競漕」「流行火事」は第4次新思潮に掲載され、「受験生の手記」「金魚」「桟道」は1918年以降に発表された小説。(なお夏目漱石の娘に失恋したのが1917年)
「父の死」父を亡くした久米自身の経験を元にした小説。
校長だった父が御真影の焼失の責任を取って