わたしはあの上司が嫌いだった。でもあれから、6年経った今は
こんにちは、ゆうや(@yuyaman1986)です。
2013年のとある日、わたしは人生でも5本の指に入る屈辱を味わうことになった。
直属の上司からこう言われたのだ。
お前は、今日から客先に直接メール出すな!
新卒で機械専門商社の営業として入社をして3年目のことだった。
この会社では当時教育の一環として、3年目になると他部署に強制的に異動となるシステムがあった。
わたしは入社3年目で東京から大阪の別部署に異動となり、全く異なる商材、客先、部署のメンバー、そして上司の中でもまれていた。
そんな最中に言われたひとことだった。
なぜ?
一応、新卒で2年働いてきて、社会人3年目だぞ?
今さらなぜ直接客先とメールでのやり取りしちゃいけないんだ?
心の中で、何とも言えない感情が溢れた。
もちろん、上司も理不尽に言ったわけではないことくらいはわかっていた。要するに、わたしのメール文章がダメダメだったのだ。
・文章が「相手に伝わらない」文章だった。
・よって相手が「何をして欲しいのか」伝わらない。
・文章構成が悪く、「これじゃあ交渉できへんやん」と上司から突っ込まれるなどなど
そして、その日から屈辱の約3ヶ月が始まった。言うなれば、「メール作成ブートキャンプ」、「メール文章赤ペン先生」といったところだろうか。
毎回わたしが、客先にメールを出す際は以下のステップを踏むことになった。
1.上司にメール文章を送信
2.上司から、その文章で客先に送信して良い旨の承認をもらう
3.客先にメールを送る。もちろん全メールCCに上司を入れる
繰り返しになりますが、新卒3年目です。
今まで、俺は何をやっていたんだ?
俺って、マジでダメなやつなのか。
この時期は辛さメーターがMAXに近かったです(笑)
そんなこんな、3ヶ月くらい経ったある日、いつものように上司にメール送信の承認取得を得ようと、「これで送っていいですか?」と確認すると、「もうええわ!」(このときの言われた感じが文章で伝えるのが難しいんですが)と言われ、赤ペン先生を卒業することができました。
恐らく、半分はメール確認が面倒になった。
もう半分は少しはわたしの文章が認められたのかなと思っています。
実際、今仕事していて感じますが、日々多忙な中、部下のメールを毎回確認するのって結構手間かかると思います。
「どうでもいい人」とか「成長しないと思っている人」にはとてもこんな労力割けないです。今痛感します。
タイトルのとおり、このかつての上司は当時は本当に嫌いでした。
ただ、今では恩人のひとりでもあります。
わたしが、今仕事でメール作文にそれほど時間がかからないのは、あのときの赤ペン先生期間があったからです。
こうしてnoteを書いたりする際にも、役立っています。
わたしが大阪での2年の任期を終え東京へ戻り、約1年後のことです。
最後に転職の旨を伝えるため、大阪出張をして大阪でお世話になった方々にあいさつに行きました。
その飲みで言われたことは今でも覚えています。
まあ、残念やけどなあ。
でも、人の人生やからな。どう生きるかは、その人が決めることやから。
最後は暖かい言葉を頂きました。
その後、梅田駅付近のわたしが宿泊していたホテル前で最後のお別れをしました。
最後に上司から握手をしてきた、あのときの感情はこの記事を書いている今も忘れられないです。
わたしに大切なことを教えてくれた、かつての上司に6年越しの感謝の意を表して記事を締めくくりたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。