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#446 note記事からYoutube動画を作成してみた。自分で解説するからこその価値がある?

木下斉さんが紹介されていた、けんすうさんのこれからの情報発信に関する読み、体系的によく潮流を掴まれているなととても共感しました。

特に、このあたりです。

マス広告じゃなくて、ファンの力を借りた方が楽しくて効果が出ると思うんですが、これって「情報発信をして、ファンを作って、コミュニティ化していく」のステップが必要

「フォロワー数○○万人」みたいなメガアカウントの価値が薄まっているのは、検索エンジン側にAIが入っているという面もありますね。これまでは、何かの「キーワード」を入り口としてアクセスされていた情報も、検索エンジンの上位に来るもののアルゴリズムは、単純に「キーワード」が合致したからというよりも、別のロジックになりつつある。
Perplexityに代表される検索AIは、原文をヒットさせて表示させる前に、複数の原文を統合し、まとまった形のサマリ情報を生成してくれます。

さらには、「一億総発信時代」とは言わないものの、発信用のツールやインフラが整備され、テレワークなどの働き方の多様化により、いわゆるインフルエンサーと一般人の垣根がなくなりつつあります。以下の記事でも書いた通り、「発信者かそうでないか」の区分けになってくるし、SNSのアカウントを持っていてたまにコメントしたりする人をわざわざ「発信者」と呼ばないように、「発信者」という概念すらなくなっていきそうです。

けんすうさんの言う「ファン」までは行かなくとも、なんとなくこの人の発信は定期的に受信したいと思える「プチ応援者」あるいは発信内容に共感する「仲間」ができ、コミュニティ化できるといいですね。何がいいって、自分が好きな人間関係の中に自分を置いてあげることができるので、日々のポジティブな時間が増えていくはずです。

で、「発信→プチ応援者ができる→コミュニティ化」を実現していくためには、発信をマルチプラットフォームに展開し、自分の発信リーチを伸ばしながら深化を目指すことが必要ということを指摘されています。

私は、以前の記事でも書いた通り、「メインコンテンツはnote(=ここを主軸に置く)、より自分のキャラクターを伝えるためにスタエフで、それぞれのコンテンツの拡散用にXを」みたいな区分けで発信をしています。

できれば「メインコンテンツ」にYoutubeも加えてみたいと思いつつ手が回っていないので、自分のnote記事を生成AIに食わせてみるとどんな感じになるかやってみました。2つの気付きがあったので、皆さんにもシェアします。

Vidnoz AIでテキストから動画を作った

テキストから動画を作成するAIサービスはたくさんあったので迷いましたが、まずは色々と試してみて使用感をみてみようということで、使い方がわかりやすそうと感じたVidnoz AIを使ってみました。

1つだけだとブレが出るか分からなかったので、とりあえず2つ作ってみました。

題材にした記事は、以下の2つです。

1つ目:「システムエンジニアという仕事」

2つ目:「人を惹きつけるのは結局行動。高校生の探究学習見学で感じた、大人が学ぶべきこと」

作成時間は、それぞれ5分もかけていません。

Vidnoz AIのテキスト入力は2,000字上限で、本当は作りたい動画を細かく微調整して動画生成をするのが本来の使い方のようです。しかし今回は、動画をリッチに作ることは目的ではなく、できるだけオリジナルのテキスト文章を動画の形にすることで、文章だと抵抗感がある方が動画だと見てくれる、ということが起きそうかどうか検証するのが目的なので、原文をそのまま突っ込んで動画を作成してもらいました。

出来上がった動画はこちらです!

どうでしたか?
それぞれ5分もかけずに作った割にはそれっぽく出来ているといったところでしょうか。

ここからは、私が感じたことを挙げていきます。

10分で2本のYoutube動画を作っての所感

1. 綺麗だけど、惹きつけられない

それぞれ、それっぽい動画は出来るんだな、ということは分かりました。
しかし、オリジナルの文章の方で私が伝えたい真意の部分を生成AIに読み取ってもらうところにまだハードルがありそうです。

例えば、1つ目の「システムエンジニアの仕事」で、私が特に力を置きたかったところは、「システムエンジニアはプログラミングを黙々とやってそうなイメージがあるが、実はそれ以外のコミュニケーション能力やモヤモヤしたクライアントのイメージを言語化する能力の方が大事!」という点です。

そのあたりをプロンプトで細かく指示すれば、当然内容はブラッシュアップされていくとは思います。しかし、そうなると自分で作る部分はnoteのテキストだけで、そこからほぼ手間をかけずにYoutube配信も、という「1 Input, マルチ Output」が出来なくなってしまうので、もう少し工夫が必要そうです。

5分もかけずにここまで出来るのはシンプルにすごいことなんですが、もはやこれくらいの動画のクオリティが当たり前になってしまっているので、惹きつけられるかどうか、というと微妙かなと感じました。ただこの点も、自分の声で作れれば、話が変わってくるのかもしれません。

今のところ、Youtubeでやるなら、やはりテキストをそのまま生成AIに食わせて動画を作成するというよりも、自分が動画に出て何かを見せながら話をする、みたいなことの方が、より伝えたいことをダイレクトに伝えられそうです。

2. コンテンツの原液を作れることが最も重要

テキストをもとに動画を作る能力がこれからドンドン上がったとしても、やはり原液となるテキストそのものが独自性の強いものでないと、Outputが面白くなることはないと感じました。

それには、原液となるコンテンツそのものを独自性が高く、そこにアクセスしてみたいと感じるものにする必要があります。

独自性を高めるには、大きく2つのアプローチがあって、「1. 自分なりの分析力・思考力・考察力をもって、何らかの情報を高度に編集する」か「2. 自分しか知り得ないこと(=情報の受け手が知り得ないこと)を発信する」だと思ってます。
前者は、なかなか一朝一夕には身につきませんが、2点目については、一次情報にアクセスするための行動さえしていれば出来るんですよね。

だから、現実世界で自分が一人称で動き、それをテキストや音声の形でアーカイブにしていくこと(=コンテンツの原液を作ること)は、地道にやっていかないといけないところだと感じています。

3. コンテンツをチームで作る発想に転換

2点目の話にも通じますが、1次情報、何なら自らが情報を作り出す0次情報の作り手になることが非常に大切。
それを必ずしも1人でやるわけではなくて、発信をプロジェクト的に捉えるアプローチも面白いと感じ始めています。

例えば、私の課題認識の一つとして、学校の世界と社会で必要とされる能力や価値観のギャップが大きすぎることがあります。このことが、就職活動でのミスマッチや、会社に入ってからも非生産的なプロセスを続けてしまう原因であると考えていて、そのためにはどういう活動が必要か、ということを一緒に考えたり、実際の活動を紹介するようなコンテンツを入れたりすることです。

私1人のコンテンツに「プチ応援者」が付いてもらうようにするというよりも、チームとしてのコンテンツをOn-goingでオープンにしながら進めていき、狭く深く興味を持ってもらう人を作っていくという発想です。

まずは、スタエフで個別に対談企画を組むとか、そんなところからチャレンジしてみようかな。

今回、自分のYoutubeチャンネルを開設して、そこでテスト的に動画を載せる、ということは出来たので、まぁ一歩前進ということで!
時間があれば、他の動画作成ツールも試して比較検討などもやっていこうと思います!


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林 裕也@IT企業管理職 × 探究
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