ついに影響が顕著に出始めましたね。
かねてから懸念されていた、記事のライティングにおいて、生成AIの影響により多くのライターが仕事を失う事例が報告されてきました。
思ったよりも早かったな、という印象です。
主たる理由は「コスト削減」。
Googleの検索上位にページを表示させるための、コンテンツ制作には、かつて大量のライターが投入されてきました。
しかし単なる「SEO記事」であれば、AIによる執筆でも十分に間に合ってしまう。というより、請け負ったライター側もAIで書いている。
であれば、1記事に数千円、数万円を支払うよりも、自社でインターンでも雇って、AIを用いて書かせればよい。そういう会社が実際に増えています。
同様に、プレスリリースやチラシの制作にもAIが用いられはじめ、今までは外注に出されていた仕事が、内製化されています。
あるいは「AIで書くのだから、単価は今までの1/10でいいよね」と単価は下がるばかり。「現代の内職」と呼ばれていたクラウドソーシングにも、その影響が表れてきています。
解雇されたライターたち
これは、世界的な傾向のようです。例えば、英国BBCがこの事態を報道しています。
あるいは、Yahooニュースにおいても以下のような話が報告されています。
もちろん日本においても、同様の報告があります。
以下の方は文字起こしのライターをやっていましたが、「今月でおしまい」と告げられたと言います。
週刊ダイヤモンドでも「クラウドソーシングのライティングが右肩下がり」だという報道。
実際にこれを調べてみると、確かにクラウドワークスのサイトで、こんなデータがありました。
「生成AIを活用した低単価の簡易文章作成案件数」が231%も増加しているというのです。
ところがこれは、案件が増えて万歳!……ではありません。
これはライターにとってポジティブな現象ではないのです。
増えているのは低単価の、生成AIを使った案件。
契約金額が5000円以下の案件が増えているということなのですから、逆に言えば、生成AIを用いないライティングの単価は減少しているのでしょう。
Perplexityは「単価は下がっているだろう」という予想をしています。
私の身の回りで起きたこと
私はライター業を長いことやっていたので、この変化にすぐに気づきました。
まず「メディアの立ち上げをやりたいのだけど、AI使って安くできない?」という問いあわせが増えました。
もちろん「できる」とお答えします。
実際にできるからです。