1.Perplexity AIとは?
生成AIはその登場時から、「検索エンジン代わりに使えるのではないか」と言われ続けてきた。
しかし、実際にChatGPTを調べものなどに使ってみると
などの諸問題から、検索エンジンとして使うのは難しいと感じる人が多いのが現実だ。
そんな中、2023年に登場したのが、生成AI検索エンジン「Perplexity AI」。この新しいタイプの検索エンジンは、Google検索に代わる新たな選択肢として注目を集めている。
例えば、特定の歴史的な出来事について調べたい場合、「Perplexity AI」は関連する情報を複数のページから抽出し、そのサマリーを表示する。
これはGoogleではなかった体験で、ユーザーは複数のサイトを巡る手間を省くことができる。また、最新の研究やニュース記事も迅速に提供されるため、常に最新の情報を手に入れることができる。
例えば、「関ヶ原の合戦」について調べてみよう。Googleの検索結果は以下のようになる。
第一位は「刀剣ワールド」というサイトの記事。第二位がwikipedia、それに続いて、Googleの関連質問が表示される。
右には関ヶ原の合戦の概要が示されているが、実際には中身はwikipediaが表示されている。
ではPerplexityで同様に調べてみよう。
Perplexityは、関連性のあるページを巡回する。
そして、それらの「情報ソース」に基づいて、結果をまとめて、回答を表示する。
要は「インスタント生成されたWikipedia」と言った具合だ。
さらに、「Perplexity AI」は、単語ではなく、質問形式で検索が可能なため、ユーザーの検索履歴や興味に基づいてパーソナライズされた情報を提供する機能も備えている。これにより、ユーザーは自分にとって最も関連性の高い情報を効率的に収集することができる。
例えば、退職後にガーデニングに興味を持ったユーザーは、ガーデニングに関する最新の技術やトレンド、具体的な方法論などを簡単に見つけることができる。
趣味としての写真撮影について調べれば、カメラの選び方から撮影テクニック、さらには写真編集ソフトの使い方まで、幅広い情報を一度に手に入れることが可能となる。
したがって、上で示したように、Perplexity AIとGoogle検索は、それぞれ異なるアプローチを持つ検索エンジンと言える。
Google検索は一般的なキーワード検索に適しているが、Perplexity AIはその自然言語処理能力によって、キーワードにマッチするページを表示するのではなく、質問を解釈し文脈に基づいて的確な回答を提供する。
Google検索では「気候変動の農業への影響」といったやや複雑なキーワードで検索すると、多くの情報が表示されるが、その中から自分に必要な情報を見つけるのは時間がかかることがある。
一方、Perplexity AIを使用すると、「気候変動が農業に与える具体的な影響は何か?」といった具体的な質問に対して、文脈を理解した上で的確な回答を提供することができる。
また、どういった分野を対象に検索をするのかも絞り込める。
また、Perplexity AIユーザーが特定の質問をすると、Perplexity AIはその質問に対する最適な回答を提供するだけでなく、関連する追加情報や次に考慮すべきポイントも提示する。
Googleは「検索キーワード」に対して関連を表示するが、Perplexityは「関連のある質問」を取り上げているところがGoogleとの大きな違いだ。
2.Perplexity AIの使い方
基本的な使い方
Perplexity AIの公式ウェブサイトにアクセスし、検索バーに質問を入力するだけで利用を開始できる。
登録なしでで利用も可能だが、メールアドレスで登録を行うと、perplexityのガイダンスを見ることができる。
また課金をすると「proサーチ」を使うことができる。
proサーチの最も大きなメリットは、より多様な情報源から、より多様なLLMのモデルを用いて検索できる点で、検索の精度が上がる。
無料でも1日5回まで、proサーチを使えるので、ほとんどの人は無料でも差し支えないだろう。
Chrome拡張機能の利用
なお、Perplexity AIはChrome拡張機能としても利用可能で、ブラウザ上で簡単にアクセスできる。
3.Perplexity AIを使い倒す裏ワザ
さて、ここからが本記事の本題だが、Perplexityは使い方によっては、非常な効率化を実現できる。
じつは「検索エンジンとして使う」はあまり本命の使い方ではない。
では、どのように使うのが良いのか。
それは他の生成AIのインプットとして使うこと。
例えば、ChatGPTやGoogle Geminiなどの生成AIと組み合わせて使用することで、より高精度のアウトプットを出せる。
Perplexity AIは、すでにあるwebページから情報を抽出し、整理する能力に優れているため、その情報を他の生成AIに供給することで、生成AIの性能を最大限に引き出すことができる。
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