「言語化スキル」の正体を、こっそりおしえます。
少し前に「言語化能力」について書きました。
10万回以上見られた好評の記事でした。
しかし実はこの記事、「言語化は大事」、「習慣として鍛えないと言語化能力は上がらない」と述べていますが、ではどうする、つまり「言語化能力を身につけるにはどうしたらいいのか」を深堀りしているわけではありません。
下も、前に書いた「言語化が素晴らしい」と評価していただいた記事です。
評価はとてもありがたいですが、では、この記事で述べられているような言語化を、どうやって再現するのか。
これは結構な難題です。
様々なシーンで、どんな人にも素晴らしい言語化があるのは事実です。
しかし、「言語化とはなにか?」がはっきりと認識できていないと、それを自分のスキルとすることはできません。
そういう意味では、言語化能力は一種の「特殊スキル」とみなされている可能性もあります。
しかし最近、「これは」と思うような出来事がありました。
拙著「頭のいい人が話す前に考えていること」の編集を担当してくれた、ダイヤモンド社の淡路さんと話しているうちに、「言語化」の輪郭がはっきりしてきたのです。
そこで今回はその「言語化の正体」についての「言語化」を試み、再現性を検討してみたいと思います。
言語化とはなにか?
前述したように「言語化」という言葉は、かなり多様な意味を含んでいる言葉です。
何も考えずに解釈すれば、「言葉にすること」と言えますが、おそらく多くの人が用いている「言語化」は、単に言葉として発するという以上の意味を持っています。
例えば
「曖昧で定まっていない思考を、言葉に落とし込む作業」
であったり、
「複雑で説明の難しいことを一言で表す」
であったり、
「物事の本質を捉える」
「うまいこと言う」
「新しい表現を生み出す」
など、言葉を選択する困難さを乗り越えること、と考えているのではないでしょうか。
これは、私も同じ認識です。でも、そうであるならば「言語化」の本質はとてもシンプルです。
では、結論からいいます。
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