入浴時に気道からヒューヒュー音がしたらどう動く??

入浴中に喘鳴が出現した場合、看護師は以下の手順で対応する必要があります。
1. 患者の状態の評価
* 喘鳴の程度: 軽度、中等度、重度のいずれか。
* 呼吸状態: 呼吸困難の有無、呼吸回数、酸素飽和度などを確認。
* 意識状態: 意識レベルの低下がないかを確認。
* その他の症状: チアノーゼ、発汗、胸痛などの有無を確認。
* 既往歴: 喘息、COPD、心疾患などの既往歴を確認。
* 誘因: 入浴中の温度変化、湿度、アレルギー物質への暴露などを確認。
2. 適切な体位の保持
* 呼吸しやすいように、上半身を挙上した体位(座位または半座位)を保つ。
* 浴槽から安全に移動できる場合は、浴室から移動し、楽な姿勢を保つ。
3. 酸素投与
* 必要に応じて、酸素吸入を開始する。
* 酸素流量は、患者の呼吸状態に合わせて調整する。
4. 薬物投与
* 医師の指示に従い、気管支拡張薬(吸入薬または内服薬)を投与する。
* 喘息の既往がある患者の場合、持参薬の有無を確認し、必要に応じて使用を促す。
5. 医師への報告・連絡
* 速やかに医師に報告し、指示を仰ぐ。
* 患者の状態によっては、救急搬送を検討する。
6. 環境調整
* 浴室の換気を十分に行い、温度や湿度を適切に調整する。
* アレルギー物質が疑われる場合は、原因を取り除く。
7. 患者の観察と記録
* 呼吸状態、意識状態、バイタルサインなどを継続的に観察する。
* 患者の状態変化を詳細に記録する。
注意点
* 患者の安全を最優先に考え、冷静かつ迅速に対応する。
* 一人で判断せず、必ず医師や先輩看護師に相談する。
* 患者の不安を取り除き、安心感を与えるように努める。
喘鳴の原因となりうる疾患
* 気管支喘息
* 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
* 急性気管支炎
* 喉頭浮腫
* 異物誤嚥
* 心不全
これらの疾患が基礎疾患にある患者の入浴介助を行う場合は、入浴前から状態を観察し、入浴中も注意深く観察する必要があります。

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