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今週の【情報通信をとりまく】気になるニュースまとめ

スマホ依存の娘との壮絶な闘いの記録についての記事は、読み応えあり、考えさせられました。スマホやSNSを手放すことはもはや考えられませんが、その仕組みや向き合い方は、常に改善を繰り返していく必要がありそうです。

①スマホ依存の娘との壮絶な闘いの記録

読み応えあり、考えさせられました。

ーSNSの開発者たちが娘の次のスワイプを操作していることも、彼女の「人間としての未来」が最高入札者に売られようとしていることも、それで人類史上最も裕福な企業が潤っていることも私は知らなかった
ー娘の注意力の80%は友だちの承認を得ることに使われていることがわかった

②大統領選はいかに恐怖を煽るか、の戦いに

恐怖などネガティブな情報が拡散されやすいSNSとも相性が良いです。

ー24年の米大統領選の結果は、どちらの政党の方が有権者に恐怖を感じさせられるかにかかっている

③ネットの意見は、どこまで社会の意見か?

いつも立ち止まって考えたいですね。

ーネット世論やネットを通じて寄せられる批判は、現在は組織にとって不祥事の対応で無視できない判断基準になっている
ー心をざわつかせる記事や意見ほど、瞬く間に拡散していく。明らかにそれを狙った発信も目立つ

④新たなメディアが、新たな政治勢力を勢い付かせる

「新しいメディア」の拡大が、新たな政治勢力に勢いを与える構図は今も昔も変わらない。

ーヒトラーはラジオという当時の先端報道メディアを多用し、国民に直接支持を訴えた
ー2016年の大統領選でトランプ陣営は、インターネットやSNSを駆使し、支持者に転じそうな無党派層にメッセージを大量に送り付けて「フィルター・バブル」という状態をつくって巧みに取り込み、激戦州を制した

⑤実質的にはCookie廃止?

なるほど。中身を見ると、実質的にはクッキー廃止とさほど変わらないのかも。利用者の選択に委ねることは、間違いなくクッキーの利用を大きく減らす、と。

ー今回のグーグルの発表は、サードパーティークッキーがさらに一定程度延命したに過ぎないととらえたほうが良い
ー事業者はこの発表に安堵するのではなく、これまで以上にデジタルマーケティングの戦略に真剣に取り組まなければならなくなったと考える必要がある

⑥規制で離れていくイノベーションの種

規制で先行するEUだが、反発するテック企業は離れていく。結果としてユーザーの暮らしを良くするようなイノベーションは、規制の緩い国から先に起きることになる。

ーメタは欧州連合(EU)域内で次世代AIサービスの提供を見送る方針を明らかにした
ーその理由として、EUの「規制環境が予測不可能である」ことを挙げている

⑦「注目されたかった」でデマ流す?

「震災に便乗して自分の投稿に注目してほしかった」と語る容疑者。取り締まりと、根本的な仕組み改善の両面から包囲網を作っていく必要があります。

ー背景として指摘されるのは注目度や関心が経済的価値となる「アテンション・エコノミー」の広がりだ。Xは23年夏に投稿の閲覧回数に応じ広告収入を受け取れる仕組みを始めた。能登半島地震の虚偽投稿はこれを悪用した収益目的との見方が強い

⑧フィジカルインターネットって?

インターネットの考え方を、リアルに応用。

ー「フィジカルインターネット」とは、インターネットの考え方を適用した新しい物流モデルのこと
ー2010年から2011年にかけて欧米の研究者が発表
ー物流の効率化と、それによるドライバーの人手不足解消、労働生産性の向上による賃金の増加、輸送時に排出される温暖化ガスの削減などが期待される

⑨これはちょっとショックな事実

ビッグテックが日本に莫大な額を投資している理由は、「日本が技術的に最先端を行っているから」というわけではない、と。

ー日本はAIのパラダイスだと言われますが、それは日本がイノベーションの地だからというよりも、良い市場だから
ー日本のエンジニアは、日本で働くことに魅力があると思わせるほどに優れてはない

⑩検索サービスの今後の動向に注意

検索というネットの基礎とも言えるサービスの在り方が変わろうとしています。その向かう方向が間違っていないか、あらゆるステークホルダーが注視していかなければなりません。

ー利用者にとっては検索の効率化が進む半面、AIによってコンテンツが選別される可能性をはらんでいる
ーAI検索サービスを提供する企業は利用者から料金をとり、メディアなどのコンテンツの提供元にライセンス料を支払っていくのか。新しいビジネスモデル構築のための模索が続いていく

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