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THE NAAV日誌 Vol.2
おはこんばんにちは、クマガイです。
突然ですが、
僕はTHE NAAVやクマガイユウヤに関するグッズを勝手に作ることを推奨しております。
基本フォトグラファークレジットのあるものは避けてもらって、利益の発生する二次利用を避けてもらい、使用する写真の可否などは事前にDMなどで連絡してもらえたら、あとは好きにやってくれのスタイル。
前回のTHE NAAV日誌 Vol.1でもこの話は少し書かせてもらった。
もちろん、今後公式グッズも出す予定ではあるんだけど、俺は見たいんだ。俺の事を面白がってくれる人たちが作るナイスな物を。
僕が出ているイベントなどに足を運んでくれた人たちは知ってるかもしれませんが、僕は終始ふざけてます。ふざけてるくせにたまに真面目なことも言います。
その話の中でグッズどんなのがいい?とか僕から聞く事もあります。でもいざ聞かれるとパッと思い付かないもんですよね。
なので思いついた時に報告とか貰うと結構なるほど〜とありがたいな〜とか思わされます。
逆に言えば自分は何をしたら良いのかも少しずつ見えてきたというか、何を大事にするべきかなども見えてきたように思えます。ありがたいですよほんと。
そもそもどうしてグッズを勝手に作ることを推奨し始めたかというと、きっかけはある60-70年代のバンドの話でした。10年前くらいにこの本を読みました。
当時、僕はグレイトフル・デッドというバンドのことを知らないのに、そのバンドのマークみたいなワッペンが付いたリュックを気に入って使ってました。
ある日、西荻窪の駅前で立ち止まっていると、1人のお姉さんが「君グレイトフル・デッド好きなの?」と話しかけてきたんです。困った僕の顔を見て、「あなた勉強しなさい、それじゃ駄目よ」とだけ言って立ち去ってしまいました。僕は程よく負けず嫌いなので色々調べては少しずつ知ることになります。
その後少ししてから出会った本が「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」という一冊でした。
今までマーケティングの本も読んできたりもしましたが、この本は僕の中でも発見があった書籍で単なるビジネスのHOW TO に関わらず、その外側にある型破りな発想だったりに刺激を受けた一冊です。
ヒッピー文化真っ只中の時代でこのバンドがやってきた事の中で興味深かったのが、ブートRECの文化でした。野外のライブで公式のライブレコーディングが頻繁に行われているわけではなかった中、リスナーであるファンがレコーディングの機材を持ち込み何人も録音をしていたのです。
レコーディングのエリアが設けられていたなんて事も書いてあって、今じゃなかなか考えられないですよね。
そもそもグレイトフル・デッドというバンドはツアーバンド的な感じだったそうで、各地を回りながらファンを増やして、コミュニティ形成が行なわれていったそうです。
その音源をファン同士で共有したり、ブート盤として扱われていたりと令和の時代には考えられないことが起きていたそう。
似たような話で言うと、日本にも同じようにツアーバンドならぬ移動劇団が存在します。
今年でラストツアーを行った劇団どくんごさんも各地にテントを立てて公演を行ってきた方々。
その劇を観に行く機会が何度かありましたが、コミュニティがコミュニティを呼び、そして全国に広がり、ファンの方々の熱量を感じられる姿を目撃してきました。
また、畑は全く異なりますがゲーム配信などを行っているあるストリーマーの方の行っているコミュニティ作りがとても興味深く、それにも触発された部分があります。
さて、THE NAAVのコンセプトの話はどうでしょうか。
クマガイユウヤのソロプロジェクトでありながら、最終的にはクリエイティブコミュニティを目指しています。
通常のバンド活動でもなく、もっと有機的な活動がしていきたい。余白を残しながら密のあるコミュニティ形成。
そういう発想で考えた時に冒頭で話したグッズ製作の推奨というのはこの目的への試みのひとつなのです。
元々はグッズを作る気はなくて、コレクションを発表するみたいな側面のが強いものを作ろうとしていた。ただ、これは自分の拘りを越えたところにあるなと気付かされた。
7月にTUBEさんの公演を観に大阪は甲子園球場に遠征した時、僕はグッズをウキウキしながら買っていたんですよ。タオル、Tシャツ、トートバッグ、欲しくなっちゃって即決でした。
この時、ライブを見にきてくれる方々の気持ちを再確認出来たのも大きくて、僕も公式グッズを作る時は来てくれた人たちのために作ろうと決心したんです。
すごく当たり前のことを言ってますけど、意外とライブする側は見落としてることもあるんだと反省してます。
ライブやる=グッズ作るという考えでやらず(これに反発した結果、僕は簡単にグッズを作ったりせんぞ!!となってた)、ライブをやる=きてくれる人たちの為に楽しんでもらう為にグッズを作る、というこの当たり前のことをやるために今絶賛検討中です。
じゃあ、グッズ製作を推奨して生まれたものの意義はあるのか。
めっちゃあるのよ。
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