元化粧品研究開発者が教える化粧品成分の真実!
普段から毎日のように当たり前に使用している化粧品。
女性は勿論、男性も化粧品がどんどん身近なものになってきています。
営業マンや経営者などは、見た目にも気を使っている人が多く、洗顔やスキンケアを日常使いしている方も多いようです。
さらに、スキンケアのみならず、男性用メイクアップ化粧品も徐々にメジャーになりつつある世の中。
一昨年には、大手国内化粧品メーカーが男性向けのメイクアップ化粧品(BBクリーム)を開発・上市したのも記憶に新しいところ。
メンズ専用メイクアップブランドも立ち上がっているのが現代の化粧品を取り巻く環境なんです。
そんな化粧品は嗜好品なので、個人差がありますが、化粧品の常識や成分などについて、まだまだよく知らない方は多いのが事実だと思います。
そこで、今回は、知られざる化粧品の真実について、ちょっとだけ語りたいと思います。
※あくまで個人の見解になりますので、ご了承下さい。
化粧品の真実
メイクアップ化粧品の処方開発職をしていた経歴から、周りの友人や知人に、「肌にやさしい化粧品ブランドって何?」とか「どんな成分が肌に良いの?」と質問されることが多いです。
その質問に対する答えは、、、
「一概にこれとは言えない!」
です!笑
そもそも、「肌にやさしい」に明確な定義はありません。
「敏感肌用」「赤ちゃんでも使える」「ナチュラル」「無添加」「自然派」など、化粧品の広告でよく見る文言。何となく、肌にやさしいと連想してしまいがちですよね??
確かに、これらの文言が掲載されている化粧品は、配合成分にこだわっている、もしくは、どの成分を入れないか徹底しているブランドが多いので、参考になるのですが、しっかりと全成分をチェックしたり、実際に手にとって使用感を確認したりすることが大事です。
また、成分に関しては、世の中で売られている化粧品は、全て国の許可が下りた、基本的には安全なものしか使用していません。
いわゆる、美容成分と呼ばれる成分(コラーゲンなど)は肌に良いと言えるのですが、肌からそれらの成分が全て吸収されるわけではないので、回答に困るところ。
美容成分だけで作られた化粧水とかあると面白いなと思いますが、原価が高くなり過ぎて、1個数百万円とかになりそうです!笑
どの化粧品が一番良いの?
もう一つ、よくされる質問が「どの化粧品が一番良いの?」というもの。
それに対する回答は、、、
「一概にこれとは言えない!」
あれ、デジャブ笑?
前述した通り、化粧品は嗜好品と言われる代物。と同時に、必需品という独自ポジションを築いている珍しいもの。なので、個人差が大きいのも事実で、Aさんは好きだけど、Bさんは嫌いという事が往々にして起こります。
化粧品開発者としては、より多くのお客様に役立つ化粧品を開発したい!という想いがありますが、全ての人を満足される化粧品を生み出すのは不可能なので、マーケティングや商品企画の段階から、コンセプトを明確に決めて、ターゲットを絞って開発しています。
化粧品選定のポイント
最後に、化粧品開発者ならではの視点から、化粧品選定のポイントについて語りたいと思います。
①商品名、容器、ブランドコンセプト、イメージに騙されない!
化粧品に限らず、グッと心に響く商品名を見ると、ついつい買ってしまいたくなったり、デザインが洗練されていたり、可愛いフォルムの容器が特徴的な化粧品が気になったり、これは私のために開発された化粧品だと確信してしまう、心に突き刺さるブランドコンセプトだったり、大好きな女優さんが愛用している化粧品だったり・・・
ただ、そういう理由だけで化粧品を選ぶのはオススメしません。
企業側の視点になると、商品をより多くの消費者に買ってもらおうと、当然ながら四六時中考えているのです。
そもそも、同じ化粧品を使用しても、あの綺麗で美しい女優さんにはなれませんから!!!笑
理想と現実は違いますし、世の中そんなに甘くないですよね。
では、どうしたら良いのか、次のポイントを大事にしましょう!
②全成分リストを確認する
化粧品研究開発者あるあるは、化粧品の全成分が気になって仕方ない事なんです!笑
僕は、パウダーファンデーションが一番得意な剤型だったので、現役度が高い全盛期は、直接手の指で表面の粉を触り、その感触と全成分リストから、どの原料がどのくらいの配合量で入っていて、SPFやPAはどのくらいか大体の予測が出来ました!笑
プロの処方開発者が、化粧品パッケージ(化粧箱)の裏側の全成分リストを確認すれば、全ての成分が分かるのですが、一般のお客様は当然分からないですよね?
そしたら、全成分リストを見ても、意味ないじゃん!となると思いますが、ご安心ください。
最近では、以下のような便利なサイトやアプリがあるんです!!!
化粧品成分オンライン
https://cosmetic-ingredients.org/
COSMEペディア
http://www.soft-venture.jp/cosmepedia/
是非とも利用してみて下さい。
③実際に試してみる
冒頭で書かせていただいたように、化粧品は嗜好品で、使用感の好みは、人や季節などによっても全く異なります。
だからこそ、実際に手の甲で試したり、サンプルがあれば、一定期間試してみたり、購入する前にしっかりと自分で確認することをオススメします。
特に、メイクアップ化粧品では、例えば、化粧下地を新たに購入するのであれば、現在使用しているファンデーションなどとの相性をチェックする事も大切です。
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