![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162461169/rectangle_large_type_2_eee64efea83ab2cb08ab9203f7159200.png?width=1200)
【ゲームマーケット2024秋】3つの仮説と結果
➊ 前置き
ゲームマーケット2024秋の出展から早くも5日が経ちました。記憶が残っているうちに備忘録は残しておいた方が良いって、どこかの偉い人が言っていました。
ので、今回もゲムマを振り返りわちゃわちゃ書いていこうと思います。X(Twitter)のほうが気軽にあーだこーだ書けるんですけど、どうしても140文字だと言葉足らずになりそうで。かといって家庭の都合もあって、出展者交流会やアフターイベントに参加する時間も確保できない為、スキマ時間でせっせと今回もNoteに書くことにしました。
Noteに残すメリットは3つあります。(個人的に)
⒈ 思考をアウトプット=脳内可視化できる
⒉ 読んでくださった「誰か」の役に立つ!……かもしれない
⒊ 半年後の出展時に、半年前の反省が明確に思い出せる
つまり、ここで今はっきり書けば未来の自分が助かるんですよね。半年前のことなんて9割くらい忘れちゃうので。あとは他の出展者の方々が記してくれたゲムマ反省会 with Noteを摂取して有意義なインプットするのも好きです。ライターが一人でも多く増えることで互いに切磋琢磨できると思いながら、筆を取っている側面も大いにあります。
➋ 本題
➤3つの仮説
今回のゲームマーケット2024秋では、3つの仮説をひっそりおこなっていました。その仮説と結果についてざっくり綴ってみたいと思います。
なお、今回で3回目の出展ですが、基本方針や戦略は過去2回とほぼ変わりません。これまでどんな感じで出展してきたか気になる方は、過去のNoteをご参照ください。
▼1回目の振り返り
▼2回目の振り返り
➤【前提】生産数と当日の設営について
まず、今回は新作として「きみとあおいたぬきを競りにいこう」という競りのメカニクスのゲームをリリースしました。毎度お馴染み、50部生産×頒布価格2,000円です。
以下は当日の設営です。
ダイソーアイテムが9割で、とにかくコストカットを意識しています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162524585/picture_pc_877d5712c93e5787b5f2b201d7b99e44.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162524535/picture_pc_58eb40f5379b221dde3c8b6ffc6e3fa6.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162524534/picture_pc_066e32e1027bd843c4f159fae18b0cc7.jpg?width=1200)
➌ 3つの仮説 -その①-
その① マイノリティなゲーム
まずは1つ目の仮説は「マイノリティなゲーム」です。
前述で記載したとおり、新作はあおいたぬきのゲームとなり、要はターゲットをあおいたぬきが好きな人だけに絞っています。その為、あおいたぬきにそもそも興味がなければ購入対象から即予選落ちともいえるリスキーなテーマに挑んでみました。
次に、ゲームメカニクスは「競り」です。
「競りゲーは難しい」、「競るのが苦手…」という声をよく聞きます。テストプレイ会においても、そもそも競りという概念が難しいと意見や感想を何回もいただきました。トリテやゴーアウト、ドラフトなどの王道メカニクスと比較すると、同人作品においては体感的に少ない気がします。
では、なぜ競りゲーをつくったのか。理由はたったの2つです。
・単純に自分が「競り」が好き
→好きだからこそシステムの面白いポイント、盛り上がるポイントを把握している
・過去につくっていないゲームメカニクスだった
→代表的なジャンルのゲームを1回は作ってみたい。
(過去作では、パーティ、2人用、ドラフト、トリテ、ワード、エリアマジョリティと作ってきました)
その為、ニッチなテーマ × マイノリティなメカニクスの作品が生まれました。商業ベースとは違い、同人ゲームであれば利益度外視のアプローチで好きを優先して作れるのが楽しい点と思います。
前置きは長くなりましたが、ざっくり言うと売れるゲームではなく、自分が好きなテーマで好きなようにゲームを作ったらどうなるかということです。
<結果>
今回も50部数すべて完売できました。
驚いたことに事前予約数は34件(過去作の2~3倍)。そして当日頒布分は、12時台にすべて売り切れました。(完売御礼の札を見て、きびすを返す来場者も多くいらっしゃった印象です。そもそもの生産数が少なく申し訳ございません💦)
<所感>
ゲムマにおいて、出展作品は何百…何千…とあります。ですが、来場者を14000人と仮定して、その内1%だけのターゲティングに成功した場合、100部~頒布もできるのでは…?という希望もでてきました。特定なユーザーだけに刺さるゲームをこれからも作っていく予定です。
ちなみに私が熱望している刺さるジャンルは下記です。もし、なにかご存じでしたら教えてください。
【緩募】ニュータウンとか限界集落とか駅前再開発とかシャッター商店街とかが好きなんですが、そういうテーマのボードゲームってあります?おそらく海外ではあまり聞かないワードなので、概念的に同人で探した方が早いのかな...
— yuya🎲三ツ星まかろん【ゲムマ土-C69】 (@yuya_boardgame) August 26, 2024
➍ 3つの仮説-その②-
その② 再販品のアピール
あおいたぬきと並行して、再販品のワードゲーム「ああ、1文字足りな」もしっかりとゲムマ前に宣伝しました。こちらはゲームマーケット2023秋で完売し、評判が非常によかったので追加で50部刷った作品となります。
で、どの程度の宣伝をしたかというと、新作「あおいたぬき」と本作を体感的に50:50くらいの割合で宣伝しました。一般的には新作アピールに重点をおいてしまい、その為に旧作が売れない…のではないでしょうか。
ただ、旧作(再販品)であっても初めてその作品を見た人にとっては新作と同じように映るので、イベントごとに新作と同じ熱量でアピールすることは重要と考えます。
<結果>
約20個ほど頒布できました。
X(Twitter)で見かけて、前からなんとなく気になってて、という声も多かったです。確かにゲームの存在を知らなければそもそも買えないですもんね。なお、ルール説明をさせていただいた方の8割~9割くらいはお手にとってくださったと体感しています。またゲムマ後もボドゲーマにて3個売れました。
<所感>
自発的な宣伝以外では、やはり既に遊んでくださった方の感想やレビューが存在することが大きいですね。購入指標として第三者の意見は非常に貴重と感じます。製作者本人が面白い!といっても、そりゃそうだろってなりますし。ゲムマ前の試遊会が強いって言われる所以もやっぱりこれかなと。
➎ 3つの仮説 -その③-
その③ 日曜日ではなく土曜日出展
過去2回の出展は日曜日のみでしたが、今回は初の土曜日出展でした。
土曜日と日曜日を比較すると、土曜日の方が数千人単位で来場者が多いことは過去のデータからはっきりしています。
しかし、そう考えると検証①も検証②も、結局「土曜日」だったからでは…?に収束してしまいそうですが、取り組んできた様々な要因が絡んだ結果の完売と前向きに考えたいと思います。
ただ確実に言えるのは、土日のどちらか1日しか出展できない、いう状況であれば土曜日を選ばない理由がないは言い切れるでしょうか。余力(体力面・精神面・金銭面)があれば、日曜日は一般参加者として購入に専念、または他ブースの研究に充てることも一つの策とも思います。
➏ アクションの取捨選択
私は石油王でもなく、一般的なサラリーマンです。その為、お金と時間は有限なので出展者としてやるべき多くのアクションをいくつかスキップしています。要は、数あるアクションの中から順にワーカーを置いていき、費用対効果に強いアクションのみ拾っていく感じです。以下の通りです。
➤実施して効果があると感じたこと
・オープンなテストプレイ会
→クローズ会でのバチバチな意見交換も有意義だが、より幅広いユーザーの意見を聞けるのは貴重。
・X(Twitter)での定期的な宣伝
→説明不要でマスト。やってない人いないよねってレベル。
・きたこしさんの配信
→多くの方から反響がありました。すごい…!
・事前予約フォーム
→公開は早ければ早いほど良い。一般参加者の予算も有限なので。
・ゲムマサイトの定期的な更新
→たまに2、3行しか説明を書いていないゲームを見かけますが、勿体なさすぎる。
・デュエルボーイのカード
→ブースの宣伝になりました。描ける人は描いた方がいい。
➤実施していないこと or 過去に実施したが効果がなかったこと
・当日のチラシ配布
→費用対効果が薄いので刷ってません。
・当日の大きな声での呼びかけ、アピール
→逆に人が遠ざかる印象です。少なくとも私は避けます。
・ブース裏の大きなのぼり
→今回の幕張会場では通路が広かった為、一般参加者からブースやディスプレイまでの距離が遠く感じました。その為、目立つ設営が重要と感じましたが、小規模サークルにおいては費用対効果がよくないの不要と感じます(大手、商業なら必須)
➤実施していないが、効果があるのでやりたいこと
・試遊会
→フォアシュピ―ルの宣伝効果はすごいですね。実際に私も一般参加者として試遊した作品から今回購入しています。
・交流会
→ゲムマは情報戦なので、色々な方とお話できればいいなって。情報交換もそうですが、製作者がどういったスタンスでゲーム作っているかの好奇心ベースです。
・土日の両日出展
→土曜日のみ、日曜日のみとどちらか1日しか来場できない人が大半と思ってます。今後、100部とか200部刷る機会があれば、機会損失を防ぐためにも両日がマストかなと。
➐ さいごに
長くなりましたが、あくまで同人なので好きなテーマで好きな作品を作るのが良いと私は考えます。例えば今作のあおいたぬきのゲームにはひみつ道具がたくさん登場するのですが、コミックと映画をある程度履修していないと分からないネタもあります。(もちろんゲームで遊ぶ上では元ネタを知らなくても影響ありません)
ただ、実際に遊ばれる光景を想像した時に、原作ファンのプレイヤーがニヤリと笑ってる絵が浮かんだので原作愛を込めて製作しました。結局のところ楽しく遊ばれることがゴールなので。
➤さいごのさいごに
皆様のゲムマ反省会&お気持ち表明、まだまだたくさん読みたいです。
書いてくださると誰かの役に立つと思います。
少なくとも、私にとっては。
➤さいごのさいごのさいごに
今回取り上げた「ああ、1文字足りな」はボドゲーマでも若干数の取り扱いがあります。
⇧自信作です。
是非、遊んでいただけると嬉しいです(ダイレクトマーティング)