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世情片々〜*落書きnote

 こんにちは。お立ち寄りいただきありがとうございます。
 ヒマあり、カネなし、コロナ籠城のおいらでも、世の中がクルクルめまぐるしいのは良くわかる。
 まるで秒速、ついていけねえな、老兵は消えていくのみかね。
 その秒速で変わる事象をコマ留めすると、何となく世の中が見えてくる。その片々のあれこれ、短信風に。

 【高等戦術?】マスコミには、新政権発足後の百日間、悪口を書かないという「ハネムーン期間」がある。一種の紳士協定だ。
 しかし今のマスコミはSNSを意識してか、そんな伝統ある紳士協定など何処吹く風、「岸田内閣の支持率は50%前後で低調」と掟?を破って「面白味に欠ける政界のプリンス」とケチをつけていた。

 岸田さんは総裁選で二階氏の「幹事長切り」を仕掛けた。総裁選後の人事では安倍、麻生、甘利の「3A」に靡いたと見せかけ、その実、静かに距離を置き始めている。たいした勇気だよ。
 目立ったのは、若手抜てき、バランス重視の岸田流。当初の支持率低調というのは、これから上昇するということ。
 これは岸田総理の高等戦略、だんだん良くなる法華の太鼓だ。

 【たまには良いことを言う麻生さん】今回の総選挙では、鳴り物入りの立憲、共産の共同作戦が見事なまでに裏目に出た。
 失言王の麻生自民党副総裁は「立憲共産党」とネーミング、たまには良いことを言う、こりゃヒットだねと印象的だった。
 連合の芳野会長は「立憲と共産党の選挙協力は、連合の組合員票が路頭に迷ってしまったのと同じ」(要旨)と敗因を分析、期待を裏切ったと断罪した。
 所詮、水と油が中和するはずがない。それすらも解らないというのは、有権者をバカにした戦術というほかない。

 【誰をも傷つけない、思慮深い天皇のお言葉】秋篠宮家の眞子内親王は10月26日、婚姻届の提出で小室眞子さんになった。
 2017年9月に婚約が内定したものの、小室家側の借金トラブルが表面化、皇族女子の結婚に伴う儀式はすべて取りやめになった。
 最も重要とされる朝見の儀(天皇皇后両陛下に奉告し謝恩する儀式)も執り行われず、皇室の歴史上でも異例の儀式無き結婚劇になった。

 天皇陛下は2021年2月19日、迷走する結婚問題について、次のようにおっしゃった。
 「眞子内親王の結婚については、国民の間で様々な意見があることは私も承知しております。このことについては、眞子内親王が、ご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」
 これは、誰をも傷つけない、思慮深いお言葉だ。

 眞子さんの複雑性PTSD、小室圭氏のNY州弁護士試験不合格など、この結婚問題は二人のコメントの危うさ、宮内庁長官のまずい対応で、ますます祝福されざる迷宮の彼方へ遠のいてしまった。
 いまさら皇室典範や憲法を持ち出すまでもない。この問題は、天皇陛下のお言葉がすべてを物語る。
 天皇の深いお言葉にも関わらず、ゆかりの人々が難儀を解決する努力を怠ったことに、皇室の危機を感じる。

 【カクテル現象】日本のコロナ感染激減は現代のミステリーだ。ワクチン接種率の向上、集団免疫の獲得、ウイルスの弱毒化、国民皆マスクなど諸説あるようだ。
 「理由はこれだ」という決定打はない。それらの「カクテル現象」かもしれない。
 いずれにしても、これは朗報だ。油断できないが、そろそろというポジな期待もある。

 【まあそう言うな】志賀直哉の「暗夜行路」ではないが、大げさにいえば、noteは誰のためでもない、おいら自身の「迷いの救済」のためにある。
 これが、おいらのnoteに向き合う姿勢だ。それでも生きる迷い、悩み、苦しみはキリがない。「まあそう言うな」とnoteがおいらに話しかける。
 もっとも頭の構造がシンプルに出来ているおいらは、つい、なるようにしかならない、ええい面倒くさいと投げやりになる。それでバランスを保っている?
 さて、あすは晴れるのか?曇るのか?

  *フォト ▽秋深し、心洗われる花

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   *俳句巡礼 黄落の我に減塩醤油かな(波多野 爽波)

 季語は「黄落=こうらく」で秋。銀杏などの黄葉が散ること。「黄落の我」は老年期にさしかかった我。
 嫁さんの気づかいだろうが、もう減塩醬油で健康を考える歳になったのかと複雑な心境がうかがえる。
 【波多野爽波=はたの・そうは】東京出身、「ホトトギス」、「青」創刊主宰、1923年(大正12年)~1991年(平成3年)
 【俳句手控え】「チチポポと鼓打たうよ花月夜」(松本たかし)。美しい花月夜にチチポポと鼓を打って没我のひとときを過ごしている。
 「チチポポ」というのは、鼓を打つ擬音だ。松本たかし(1906〜1956)は東京生まれ、虚子門下、「笛」主宰、代々宝生流座付の能役者一家に生まれ父の長(ながし)は名人、たかしは病弱のため能を断念したが、伝統を重んじる美しい写生句で知られる。
 擬音が、句の持つ雰囲気、幽玄の世界を想像させ、気品と格調のある作品に昇華している。

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