爆笑という落とし物を拾いに〜*落書きnote
こんにちは。お立ち寄りいただきありがとうございます。
当節は笑いたくても笑えぬ、のんびりと笑っていられない世の中だな。それをひしひし感じる時代。
自民党というより政治が行き詰まっている感じもするしさ。まさに内憂外患の国難の時。
コロナもあって、絶えて久しい大笑い。どこかに爆笑が落ちていないものか。落ちていないなら、落してみようか—。
★その1 家族揃った夕食。ヘタレの息子に怒ったおやじが「誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ」と言ったつもりが、カッとし過ぎて「誰のために飯食ってんだ」と怒鳴ってしまった。息子は「自分のために決まってんじゃん」とふてくされたよ。
★その2 夫婦げんかで、おやじがおふくろに「馬鹿もん」と言うところを、つい興奮して「化けもん」といってしまった。喧嘩はエスカレートして、ついに、おやじは血だらけになってしまった。
★その3 オカルト教団の教祖が「私は宙に浮くことができる」と言っていた。本当に宙に浮くことが出来るのだったら、私なら、世界のテレビのマジックショーに出ると思う。
★その4 母はブティックを経営しています。ある日お客様がお越しになり「いまセール中ですか?」と聞いたのに、母は「いま生理中ですか?」と聞き違え、「もう3年前に終わりました」と言っていました。
★その5 テレビニュースで、現金輸送車襲撃事件について、「計画的な犯行の可能性が高い」と言っていたが、三億円の現金輸送車の襲撃を計画もせず、思いつきでやる犯人などいないはずだ。当たり前のことを言うな。
★その6 テレビのコマーシャルで、マッチョな若者二人がロッククライミングし、「ファイトー、一発」などと叫んでピンチを切り抜け、最後に清涼飲料水を飲んでいるが、いつも助かっているのは清涼飲料水のおかげではなく、単に二人がタフだからだ。
★その7 テレビでプロ野球中継を見ていたとき、アナウンサーが「ヤクルトのルーキー」と言った。それを聞いていた妻が「日本人ぽい人ね」と言ったので、私はひっくり返った。
★その8 「キャーッ、どうしよう」。風呂に入っていた妻が突然、大声でわめいた。「ど、どうしたんだ?」と聞くと、妻は「大変なのよ、どこからか鼻血が出てるわ!」と騒ぐのです。いったい、妻のどこから鼻血が出たのか不思議でなりません。
★その9 ある番組で、美人キャスターがタクシーの運転手に、「どんな客がいやですか?」とインタビューしていた。運転手は「居眠り運転しているときに起こしにくる客がいやですね、アハハ…」と答えた。笑っている場合だろうか。
★その10 甘党の店で母は田舎汁粉、私は御膳汁粉を頼んだ。店員さんが「田舎はどちらですか?」と聞いたら、母は「はい、秋田です」と答えていた。
★その11 母が、私の受験用航空券を買いに行った。旅行代理店の女性社員に、「スクールメイツでお願いします」と言った。正しくは「スカイメイト」なのに。おかげで代理店の営業は一時ストップしてしまった。
★その12 先日、メガネを作りに行った。店員に「無色ですか?」とレンズの色を聞かれたのに、「いえ、商社員です」と自分の職業を答えてしまった。
さて、あすは晴れるのか?曇るのか?
*フォト ▽わたしゃぬくぬく温室育ち
*俳句巡礼 我庵は下手の建てたる野分かな(佐久間 柳居)
季語は「野分=のわき」で秋。台風、暴風のことだ。野分で家がギチギチと軋(きし)んでいる。
柳居は、それを「下手(へた)の建てたる」と、怒りもせず、苦笑しながらつぶやく。
【佐久間柳居=さくま・りゅうきょ】江戸生まれ、幕臣、松尾芭蕉を慕い、俳諧の革新をめざす、1686年(貞享3年)~1748年(延享5年)
【俳句手控え】五七五の中に入る季語。同じ句の中に季語を説明した言葉が入っている例がしばしばある。これは避けるべきだ。
NHK「俳句王国」主宰の辻桃子は「十二月借りたる本を読み急ぐ」という句を例に引き「十二月だから年内に返さねばならない借りた本を読み急ぐ、という句意だろうが、十二月という季語を『十二月だから』と説明している。これが季語の説明的俳句」と指摘している。