お気持ち法
20XX年
誰が呼んだか「お気持ち法」、実際は長い正式名称があるのだけれど、誰も呼ばない上に、一ヵ月で廃案になった法律だ。
平たく言えば「どんな小さな不快、恨み、辛み、嫉みなど【負の感情】を起こした相手に対して全部法で白黒つけるから裁判所に言ってね」と言う法律だ。
イジメや、誹謗中傷による復讐殺人がキッカケだった。
当初、弁護士は膨大な裁判に喜んだが、裁判官の人手不足で裁判が過密スケジュールで停滞し、お気持ちの応酬でいつまで経っても終わらない。
しかも、裁判したところで、裁判費用持ち出しが殆どだった。
因みに、お気持ち法で最後に裁かれたのは、法案を通した大臣、事務次官、そして当時の総理大臣であった。
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