もえぽっぷ!を終えて。前編『準備』

2020年2月2日(日)、もえぽっぷ!を開催しました。
高校生の時からの憧れである桃井はるこさんをスペシャルゲストに迎えての一大イベントでした。

主催はWONDER ASA-Mi&THE☆UP DATESという、僕がリーダーを務める桃井はるこコピーバンド。2017年12月の結成当初から「桃井はるこ本人と共演するぞ!」を合言葉に活動してきました。

今回は、僕自身が次のステップへ進むため、もえぽっぷ!というイベントまでの経緯と、その時々の僕の心境を記します。長文なので、暇で死にそうなときとか、仕事サボりたいときとかに読んでください。

(※すべて僕の記憶と主観によるものであり、メンバーのそれを含みません。また僕の記憶違いにより事実と齟齬がある可能性がありますのでご了承ください)

きっかけは昨年7月31日のこと。
その年の4月にバンドで初めて主催したイベント「燃えて!萌えて!もえぽっぷ!」のバンド打ち上げの一場面。夏だったので、ビアガーデンで行ったのをよく覚えている。
(どうでもいいけど4月にイベントで7月末に打ち上げって遅すぎないか)

僕から「次のイベントで、桃井はるこさんを呼ばないか」と提案した。
主催イベントを1回、ライブ出演を3回という実績のバンドとしては階段1つ飛ばしどころじゃない提案。まして、コネなんて無いので来てくれる保証すらもない。

でも、僕は「今しかない」と思った。
メンバーも多忙で、特にキーボードのどんさんは楽曲制作の本業が忙しくなってきたためバンド活動を制限すると言っていたし、またギターのちゃんくくんは土日もメディア関係で忙しく働いているため、「この体制でライブできるのはあと何回だろう」とよく考えていた。

僕にとってバンドは、一つの「チーム」だ。目的のもとに複数人が動く組織。コピーバンドでも、オリジナルバンドでも、それは変わらない。

そしてこのチームの目的は「桃井はるこ本人と共演すること」。
時間をかけて経験を積むことも大事だけど、時間をかけるとその目的が果たせなくなると思った。それが現実となってしまうことが何よりも悲しく、恐怖だった。今思えば、僕は焦っていたと思う。

提案した時のメンバーの反応も諸手を上げて賛成、ではなかったと記憶している。「まだ早くないか?」というメンバーもいた。僕も提案しながら「ほんとにできるの?」という不安が大きかった。

でも、話し合った結果、僕たちは「やってみよう」と決めた。
(というより、僕の熱意に押しきられた、の方が正確な表現かもしれない)

桃井さんの事務所へメールを送ったのはそれから2日後、8月2日の朝一番。
早々にライブハウスへの仮押さえも終え、いわゆる「infoメール」に、真正面から送った。文面も、一日かけて練りに練った。会社のメールから、肩書も付けて送った。

事務所からの返事は、その日のうちに来た。
そこには『参加させていただきます』の文字。
思わず「まじか」と声が漏れた。

急ピッチで出演バンドを探した。
最初に主催した4月のイベントから、公募はせず、自分たちが出演してほしいバンドに声をかけるスタイルをとっていた。

例えば、コドモロジック。ギターののせさんは5年以上前から「いつかパンクのノリでアンセブバンドをしたいね」と言い合っていた大先輩。二つ返事で出演快諾いただけて、とても嬉しかった。

そして、湯毛さんにもDMを送った。
会っていない期間も長かったけど、初めて対バンした時から10年以上の付き合いになる先輩。絶対に共演したいと思っていたし、このタイミングがベストだと感じていた。オファーの結果はご存じの通り。
(この時は、湯毛さんからコラボ出演の要請が来るとは思わなかったw)

そのほかにも、同様に長い付き合いになる方々や、メンバーが「このバンドを呼びたい!」と希望する方々にオファーをかけさせていただいた。ありがたいことに、最高の出演者が揃ったと思う。

そこからは怒涛だった。
ポスターデザインはどうする、グッズは作るのか、出演の順番はどうする、練習の日程はどうする、どうやったら目標動員人数に達するか、どれを桃井さんの事務所に確認すればいいのか、そういえばアレ忘れてた、コレはやったっけ、などと。

常に何かに追いかけられていた。
僕自身に余裕がなかったり、こだわりを通したかったりして、メンバーとぶつかったこともあった。ギクシャクした期間もあった。

必要な流れもあったけど、避けられたことの方が多くて、自分の至らなさを実感した。

そこから個人としても、イベントを成功させるため、できることを全部やろうと思い行動に移した。

友人100人以上にお誘いの連絡を個別に送り、ダメ系ライブがあると知れば可能な限り足を運び、日本橋オタロードでビラ配りをし、隙間時間に個人練習を詰め込み。

かなり無茶はしたけど、十数年ぶりに連絡を取った友人も来てくれることになったり、新しい出会いも沢山いただけたり、ドラムもめっちゃ上達したので、やって良かったと心から思っている。
もはや「オラに元気を分けてくれ!!!!」(by 悟空さ)状態。


特に最後の1か月は、「もえぽっぷ!のポスターを見たことがある」と言う人に多く出会ったり、「友人たくさん連れて行くよ」と言ってくれる方がいたり、まさに元気玉が大きくなっていくような、いろんな変化が実感できたのでとにかく楽しかった。

そして…いよいよイベント当日を迎える。

後編『イベント当日』へ続く)

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Yuya Taguchi
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