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母というアーティストの話

母娘の京都・西陣帯リメイクショップ、ゆうやけkabanです。扱うのは和裁士の母がひとつひとつ手仕事で仕立てるバッグやポーチ、札入れ。娘がこつこつと文書を綴り、全国へお届けしています。

きょうは部屋で輝く、母がつくった着物のワンピースを見ていました。12月4日の展示販売会で初めてお披露目するものです。誰かがこれを手にするときのことを思うと、胸があたたかくなる。

もともと、わたしのために型を起こして、ずっと作り続けたきた掛け値なしの1点もの。何年もかけて母が改良してくれた歴史とやりとりを思い出すと、楽しさとか愛情が押し寄せてきます。まるで姉妹にさようならをいうような気持ちも混ざります。

これらは今回の展示会ではあくまでもテスト販売。ワンピをこれからも出すかどうかは決めていません。
 
 
ゆうやけkabanの西陣帯のリメイクアイテムは、母とわたしの気持ちひとつでしていることで。いつまでやるかも決めていません。

わたしは、人間のきもちありきの美しいものが好き。母はどこまでも手に取る人を想像して、思いっきり自分の好きなものをつくるのが好き。それだけです。
 

はじまりは、誰かが喜んでくれるのが嬉しくて、ささやかにネットでポチっと手に取れる仕組みを作っただけでした。
それがいまあるサイトです。

そのことを最近忘れていたような気がします。
 

いつのまにかもっとみんなを喜ばせなきゃいけない、と。
頑張らないといけないって思うようになっていたなと思うのです。
 
 
もうそういうの、やめることにしました。 
 

そしてホテルオークラ京都への出展は、12/4火でいったん最終回。
いま決めました。
 

ただ、水が流れていくように
この美しさが流れたい方向に沿っていく。
帯たちが行きたい方へ。
 

そうやって大阪や北九州で展示販売会がはじまった。
好きでもっと見たい。来て欲しいといわれる人の元へただ届けたくて。
 

今年、老舗の呉服屋さんから話をいただき、技術とセンスを見込まれて「つくってほしい」とオファーされたのを断ったことを思い出しています。
 

母は仕立屋さんではなく、わたしにとって、尊敬するアーティスト。
出来上がったものにピンときて手に取る人に、これからも出会って一緒に笑うために、わたしは生きます。


いつまでやるかも決めていないし、わからない。
いつ「お〜わり!」になるか、わからない。
急にそうなるかもしれない。 
 

それがずっと怖かったのですが
それでいい。それがいい。そうしよう。
そう決めたら、とっても軽くなりました。 
 

これで全力で12月4日(火)の京都の展示会を最高にできる。来られる方全員のいい時間にします!
この日は仕事休んで来る価値大ありです笑。前回もそうして来てくださった方が何人もいて、
涙がでるほど嬉しかった。
ありがとう。
 

当日は100点くらいの品がそろいます。
バッグも札入れもカード入れもポーチも。
ワンピも写真にあるものはもっていきます。
 

ワンピのサイズはお腹とお尻が大きい私がふわりと着れる、大きめのMサイズ。
試着はできないけれど、実際に来ているわたしもいますので、一緒に話しながら相談に乗りますね。
 

毎日サイトをみて、お気に入りを見ている方は、11月中にポチで買っておいてください。
展示会でなくなる可能性があります。
 

いつもみてくださっているみなさん。
本当にありがとう。
 

一番最後にある写真の西陣帯アイテムは日本の伝統的な吉祥づくし。
梅に松に鶴。
 

今日という穏やかな佳き日に捧げます。
 

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京都・西陣帯リメイクショップ「ゆうやけkaban」

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