ママも…


SNSで見かけて、読んでみた。

家事・育児は母親の仕事。母親は子を育てて当然、という昔からの男社会で作られた暗黙のルール。
そこにどれほどの苦労や困難があるかを理解しようともしない多くの人々と、親子を守るための制度や仕組みが不十分なままの社会。

虐待はダメ。育児放棄もダメ。施設を頼ることに対しても厳しい目を向けられる。心身をぼろぼろにしながら声を上げられず、周囲の援助も受けられず、また悲しい報道が流れる。この繰り返し。

当然、虐待や育児放棄などあってはならないが、なぜそのような行動をとってしまったのか、ということを見つめなければならない。「結果」だけを切り取って、何も知らない外野が、さも正義かのように批判するのは、違う。
本人や、同じ状況に苦しむ人々を攻撃しているに過ぎない。

辛いのは子どもたちだけではない。かわいい我が子に手を挙げてしまう親たちも、相当なダメージを受けている。
このことに、いったいどれだけの人が気付いているだろうか。
そして、彼らを救い、子どもたちを救うにはどうしたらいいか、本気で考えている人はどれだけいるだろうか。


いずれパパになるかもしれない身として、子どもができた時のことを考えるきっかけとなった。
私は大の子ども好きのため、パパになる日を心待ちにしている。子どもと一緒にあれもしたいこれもしたいと妄想は膨らむばかりだが、忘れてはならないのはママのこと。

子どもとの距離は、どうしてもパパよりママが近くなる。近過ぎるが故に、負担や苦労もママの方が大きい。それは変えようのない事実だが、そんなママを一番近くで支えることができるのはパパしかいない。

自分にできること、自分にしかできないこと、自分がやらなければいけないこと、たくさんある。数えきれないほどある。
子育ては決して楽ではないし、生半可な気持ちではできない。
それでも、ママとパパが力を合わせて幸せな家庭を築き、子どもを育てるその壮大で尊い営みを、一度きりの人生で経験してみたいというのが今の私の素直な思い。


将来を閉ざされた子どもたちや、苦悩の末に自ら絶った親の犠牲を無駄にはしない。そして、この悲しみを繰り返してはならない。

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