freeeデザインインターンでできること。込めた思いと特徴を紹介します
こんにちは、freeeでプロダクトデザイナーをしているyuriです。
例年開催しているfreeeのデザインインターンを今年も開催することになりました。毎年freeeデザインインターンはデザイナー主体でプログラムを作っており、今年は私が企画担当になりました。私たちデザイナーのインターンに込めた思いやその特徴を紹介させてください!
freeeデザインインターンの特徴
まずは、freeeのインターンの特徴とコンテンツについて紹介します。インターンにエントリーされる際の検討材料として参考にしてください!
1.freeeのデザインプロセスを体感できる
freeeのデザインでは、ユーザーさんに本質的な価値を届けることを体現するために、HCD(人間中心設計)プロセスを取り入れています。
インターンシップでも、インタビュー、課題定義、設計、ユーザビリティテスト、改善とデザインプロセスをしっかり回すことのできるプログラムにしています。プロセスを行うにあたって、実践する際には必ずfreee社員が実際に受けている講義を受けていただきます。
2.実際のプロダクトのリアルな課題を解決できる
実際のプロダクトのリアルな課題を解決することで、HCDプロセスをより実践的に行うことができると思っています。せっかくインターンに参加していただくからには、「実践で使えるスキルを身に付けてほしい」という思いで、実際のプロダクトの課題解決を行うプログラムにしています。
3.freee社員が皆さんと一緒に本質的な価値のあるアウトプットに向き合います
インターンを通して、ふだん私たちがどのようにユーザーさんの課題に向き合っているのか、本質的な価値を届けるためにどう取り組んでいるのか、を肌で感じてほしいと思っています。
インターン当日は、最上のアウトプットを出すために先輩社員も並走します。また、普段私たちがプロダクトに向き合う際に行われているような本気のフィードバックをさせていただきます
4.誰もが挑戦できる選考
freeeが大事にしている「マジ価値」(ユーザーさんにとって本質的な価値があると思えることをする)のカルチャーの元では、現状のデザイン経験は関係ないと考えています。
freeeデザインインターンの選考では、
ポートフォリオ選考は行わず、全員一律の課題に取り組んでいただき、課題解決を目的としたアウトプットに対し、評価選考を行う
高校、専門学校、高等専門学校、大学、大学院など最終学歴にこだわらない
ことにし、「”誰でも”挑戦できる」ことを大事にしたいと思っています。
コンテンツとアウトプット
HCDプロセスは、計画、調査の結果を踏まえて設計に入り、作ったものが実際に使えるかどうかを評価する、これらを繰り返して改善していくものです。今年度のインターンシップでも、5日間メンター社員と並走しながらプロセスに沿って講義と実践で学んでいただくプログラムを用意しました。
簡単にですがコンテンツの紹介をします。
ユーザーインタビュー
freee社員が実際に受けているユーザーインタビューの講義の後に、お題に沿った利用者の方にインタビューを行っていきます。講義で学んだことを元に企画書の作成→インタビュー実践の流れで進むので、ユーザーインタビューの一連の流れや基礎的な考え方が学べます。
課題の特定からUI作成まで
インタビューの分析を踏まえて課題の特定やユーザーニーズの抽出、アウトプットの方向性を検討します。その後、課題解決にに必要な情報を設計し、アウトプットとしてのワイヤーフレームやUI作成まで実践を行います。実践中は基本的にメンターが常にサポートをする体制ですが、自身のアウトプットをより高めていただくため、メンター以外のデザイナーにもコミュニケーションを行いやすい環境を用意しています。
ユーザビリティテスト
ユーザーインタビューと同じく、講義後に実践を行います。アウトプットに対するユーザーの操作や行動を観察することで、ユーザビリティに問題がある箇所を特定したり、新しい気づきを得ることができるため、freeeのインターンではユーザビリティテストまで実践することを重要視しています。ありがたいことに、ユーザビリティテストの実施に対して、毎年学生さんからも学びや発見が多いなど良い感想をいただいています。
成果発表
中間発表や最終発表では、デザインリードやデザインマネージャーも含めたfreeeのデザイナーの他、プロダクトマネージャーなど他の職種のメンバーも参加し、みなさんのアウトプットに対してフィードバックやアドバイスを行います。業務で行うレベルのフィードバックも毎年行われています。
メンターとして参加する社員の特徴
メンターとしてみなさんと一緒に並走する社員は、新卒で入社したメンバーがメインです。みなさんと年次が近い社員が寄り添いながら、本質的な価値のあるアウトプットのサポートをします。
アウトプット
最終日の成果発表では、UIのアウトプットだけでなく、5日間どのように考えてこのアウトプットに至ったかの思考過程も全てさらけ出して発表していただきます。5日間の取り組みや学びを振り返ってまとめ、フィードバックを通して自身の成果を感じられるプログラムになっています。もちろんアウトプットはポートフォリオに掲載可能です!
プログラムに込めた思い
デザインインターンをこういったプログラムにした背景には私自身も、「学生の皆さんにも、本質的な価値を届けたい」と思っているからです。
選考フローからインターンのプログラムまで、弊社の新卒採用担当とデザインチームで議論し、本質的な価値を届けるためにどうするべきか?を考え抜きました。
具体的に込めた思いとしては、
1.デザイナーを目指す学生さんが“誰でも”挑戦できる機会を作りたい
ユーザーさんにとって本質的な価値があると自信を持って言えることをする「マジ価値」の文化のもとでは、バックグラウンド・年齢・役職など関係なくフラットになります。
この価値観を踏まえると、現状のデザイン経験よりも、「価値を届けることにどう向き合うか」を重要視した方が良いと考えました。
「ユーザーさんに価値を届けるデザインをしたい」方には全員にご応募いただきたいです!
2.ユーザーさんに価値を届けるためのプロダクトデザインに近づけるための武器を身につけてほしい
1でお話しした価値観がある背景から、freeeとしては、デザイナーを志す学生の皆さんに「ユーザーさんに本質的な価値を届けるデザイナー」になってほしいと思っています。デザイナーとして本質的な価値を届ける力を身につけることで皆さんの将来に役立ってほしいと思い、今回のプログラムを実施しています。
3.ユーザーさんに価値を届け切るために私たちがどれくらい向き合うのか?を実感してほしい
「ユーザーさんに本質的な価値を届ける」ことは簡単ではありません。特にfreeeが展開しているような、会社経営・法律などが関わってくるプロダクトにおいては、多くのことを考慮しながら進めないといけません。
freeeのデザイナーと一緒に課題に取り組み、普段私たちがプロダクトに向き合う際の視点を知っていただくことで、「真摯にユーザーさんの課題と向き合い、マジ価値を届け切るために本気で取り組む」とはどういうことか?を肌で感じて欲しいと思っています。
昨年の参加者からの声
昨年の参加学生の方からいただいた感想をいくつか掲載します!ぜひ参考にしてください
さいごに
最後までお読みいただきありがとうございます。
本記事では、私たちが思っていることを正直に書き綴ってみました。
なんとなく感じていただいたかも知れませんが、freeeのデザインは「どこまでも価値に主軸を置く」ことを大事にしており、インターンシップでは、freeeの大事にしている価値観・思考を学んでいただけると思います。
微力ですが、このインターンシップに参加していただくことで、デザインする上で本質的な価値の向き合い方、その視点を持てるようになる状態を目指しています。そしてみなさんに価値を感じていただけるように私たちも準備していきたいと思います。
インターン当日にお会いできることを楽しみにしています!