成長し続けたい
いい気分じゃないことがあった
3月になった。日本語学校では、1ヶ月前頃から来期のシフトを決める時期だ。来期から、常勤勤務を辞め、非常勤勤務に変更するつもり。約2年間勤めた常勤としての日々はひとまず終わりということである。
ある先生がいる。おととしの春から私の担任クラスに入っていたが、去年の夏頃、学生からの度重なるクレームによって、担当を外さざるを得なくなった。その時のことは未だに忘れられないのだが、今回、その先生が1年の満期で契約終了となり、来期からはとりあえず入らないことになったのだった。
でも、やはり納得できなかったらしく、昨日今日で何度も校長室に足を運んでいたようだ。そこで、話が出たのが、私のやり方が気に入らないということだった。自分の大学の方が上だ、若くて経験がまだ浅いからだめだ、私のやり方は間違ってない、いつでもフォローをしてやったのに…そんなところである。本当に色々なことを言っていたということだ。
散々言われたのだが、正直なところあまり気にしすぎないようにしている。もちろん、私の反省すべき点はあるだろう。最初から完璧な人はどこにもいない。私も失敗を繰り返して、経験が少ないからこそ、周りの先生のアドバイスを聞き、今までのデータを参考にしながらやってきた。そこで問題になるのは、果たして学歴や、経験の有無なのだろうか。
謙虚さと気遣い
私が一番大切にしていることは、傲らず謙虚に仕事をすること。そして、一緒に仕事をする皆さんへの気遣いを忘れないこと。尊敬している先生方は皆、私よりも年上で経験も比べられないほど豊富だけど、物腰が柔らかく、いつでも自分の授業がよくなるように考えている。そして、年齢に関係なく意見交換をしてくれる。
「今日は暖かいですね」
「先生、無理しないでね」
「遅くまでおつかれさまです」
ささいだけど、温かいことばたち。そんなことばを聞くだけで、励まされてあとちょっとがんばらなきゃと思えるのだ。
成長を続けるために
これで、いいと思わないこと。謙虚にでも貪欲に自分の授業がよりよく、学生にわかりやすいように追求し続ける。「今の私は正しい」はこわい。そこで終わり、成長しない。常に「よりよい明日」を探し続けていたい。それはどんな仕事でも同じじゃないかな。
でも、やっぱり悔しい気持ちでいっぱいなので、これからも日本語教師として経験をたくさん積もうと思う。あきらめない!