【歌舞伎座】観劇メモ「摂州合邦辻」
「菊之助が俊寛をやるらしいけど、いつだっけ?」
とふと思い出してHPを見たら10月でした。
そして今月9月にも出ていることがわかり、
合邦の玉手御前を演じている。
これは見たい!!と思って、
仕事がひと区切りしたタイミングだったので、
リニューアルした一幕見システムで初めて予約。
歌舞伎座に着いてみると
「本日千秋楽」の幕が出ていました。
千秋楽だったのか。間に合ってよかった~
チケットレスでスマホのQRコードの読み込みが
もぎりの代わり。なんて便利なんでしょう。
かつての4階までの階段ダッシュが懐かしくも
馬鹿馬鹿しく感じてしまう。
開演時間が近づいて、お客さんが着席し始めると、
ほとんどが外国人客でした。
日本人の私でもストーリーとしては不可解な話なのに、
どんな気持ちで見るのだろう…。
(ちなみに皆さんとてもマナーがよくて観劇中も静かでした)
2024年9月歌舞伎座、今回の配役。
(一幕見席1710円 ※システム利用料110円)
玉手御前:尾上菊之助
俊徳丸:片岡愛之助
奴入平:中村萬太郎
浅香姫:中村米吉
母おとく:上村吉弥
合邦道心:中村歌六
見始めて思ったけど、もしかすると劇場では初見かもしれない。
(いつも映像で見ていた)。
「玉手御前が被っている頭巾は、着ている着物の袖をちぎったものなんだ!」と気づいたから。
玉手御前って、凄みのある美しさだとは思っていたけど、
裸足だし、袖はちぎっているし、ヤバい女の姿なのね。
菊之助さんの玉手御前は、
不義の恋をするなまめかしさ、浅香姫への嫉妬の相、
忠義を尽くす貞女と、色々な顔を見せつつ、
やりすぎないでほどよく、あくまで上品で。
は~素敵という感じです。
合邦に歌六さん、母に吉弥さんとがっちり脇を
固めているので安心感がすごい。
あと、配役をよく見ていなかったので、
俊徳丸に愛之助さんが出ていてビックリした。
朝一番から豪華ですね。
ちなみに横に座っていた外国人の男性は、
合邦が玉手御前を切りつけたシーンで
「Oh!」と驚いていました。かわいい。
玉手御前と俊寛の両方を演じられる俳優、
で思い浮かぶのは、亡くなった勘三郎さん。
あとは四代目猿之助さん。
お父さんの菊五郎さんも、年齢とともに立役が増えたけど、
俊寛は演じていないのでは??
義父の吉右衛門さんからガンガン芸を吸収していた
菊之助さん。来月はまさかの初役の俊寛も楽しみ。
見に行くぞ~