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あなたもわたしも、〇〇すぎるよ。

都会すぎる“都会”が苦手だ。

なんてったって道が分からない。
方向感覚ゼロでこの世に産まれてしまったので
どっちへ向かって歩くべきか、いちいち分からなくなる。
北とか南とか理解できないので、今のココの場所から向かって右か左かで教えてほしい。Googleマップでナビをしてもらっても、進行方向に向かって矢印が斜めになるともっと分からんくて混乱する。え、合ってんの?これ。

うねうねした地下鉄の乗り換えも、何個もある地下鉄の出口も、難しすぎてお手あげ状態。携帯電話のある時代で良かったと思ったものだ。
(こう見えて大阪市内にも東京都内にも勤務経験あるのですよ。毎回駅から職場までの道を覚えるのに一苦労。)

行き先を調べると「〇〇駅より徒歩30秒」
それでもGoogleマップがないとたどり着けないのだから困ったものである。


今回わたしが降り立ったのは大阪の「本町駅」。
ここも“都会”だ。ビル建ち並ぶエリア。本町駅から徒歩30秒の場所に行きたくて事前に調べたはずなのに、地下鉄の出口を間違えたためにGoogleマップを開く始末。
出口案内表示見たんやけどな。なんで違うところに出てしまったのかには薄々気がついているけど、もう出てしまったし戻る気はない。
(途中、地上への光が見えたのでつい出ちゃったよね。)

こうして、徒歩30秒から徒歩4分へと延びたが目的地へは無事にたどり着いた。


今回訪れた場所は
「新!いい人すぎるよ展」
※写真撮影、SNSすべてオッケーだそうです


ここは「いい人」の集まる場所である。
日常で目にする「いい人」、後で思い返したときの「いい人」、いつも感謝している「いい人」。
わたしももちろん「いい人」は大好き。
「いい人」が報われる世の中になってほしい。

そんなたくさんの「いい人」たちの中でわたしのお気に入りをチラ見せさせていただく。

ちょいと大人な「いい人」
待たせた側も先に始めててくれた方が気楽だと思う。
この曲好きだけどタイトルが分からない!
という状態がよくあるので大助かり。


他にも「すぎるよすぎるよ展」として
10種類ほどの「〇〇すぎるよ」な人も会場内に展示されていた。

その中でのお気に入りもチラ見せ。

「せかいのふしぎすぎるよ展」より
我々はいま縦になっておりますね。
「かわいい人すぎるよ展」
こういう人好きっ!
「気持ち良いすぎるよ展」より
ゼロの気持ち良さな。
「切ないすぎるよ展」より
人気のないお菓子がかわいそうすぎて自分で食べます。
「気まずいすぎるよ展」より
「じゃーん♪」とか言ってみたい。
「心配すぎるよ展」より
わっかりますよー。重複が
ちょうふくなのかじゅうふくなのか分からなくなって、
ぢょうふく、、とモニョモニョっと言いがち。


「〇〇すぎる」と、何でも“すぎる”のは良くないことのように感じていたが、どれも人間味があって愛おしい人ばかりだった。
ポンコツな日常を送るわたしには共感するもの多め。平日の午前中。カップルや友人同士、おそらく仕事の合間(もしくは仕事の一環)で訪れている2人組の人たちの中で、ひとりニマニマしながら鑑賞してしまった。


1時間ほど堪能し、時刻は11時半。その後はランチの店を探すことにした。
ここは本町、オフィス街なのでランチのお店はたくさんある。お昼休みの時間になり混雑してしまう前にお店に入りたい。

ここでまたGoogleさんの登場。
「現在地周辺 ランチ 人気」で検索すると
本町のお隣の駅、心斎橋の駅前においしそうなお店を発見した。
本町から心斎橋までは近い。徒歩11分と表示されたその案内に従い歩き始めた。

「いい人」たちに囲まれてほっこりした気持ちとは裏腹に、びゅおおおおとビル風が吹きすさぶ。容赦のない風は冷たくて寒い。うっかり手袋を忘れてしまったのでコートのポケットに手を入れる。ビル風に煽られながらひたすらにまっすぐ進み、信号を渡って細い路地へと入った。
Googleマップを再度開き、ここの道をまっすぐ行くと到着することを確認。安心してアプリを閉じた。

(あったーー♪)

早く室内に入りたかったので、外にあるメニュー看板をチラ見してすぐに店内に入る。ええっと、何食べようかな。
広い店内は空いていて、今いるのは1組のみ。わたしの後に2組くらい入ってきた。
いつもならチキン系を食べるけれど、この前食べたのでめずらしくハンバーグにしてみた。さっきの「いい人」たちの写真を見返したり、noteを開いたり、手を合わせていただきますしたりして、食後のコーヒーも飲んで、お手洗いを借りた。
おなかいっぱい。ごちそうさまでした。

お会計をして外へ出る。駅はどっちかなと、駅前なのに駅の方向がわからないわたしは、とりあえず来た道とは逆の方向へ進んだ。

20歩ほど歩いただろうか。

ライトが控えめにキラキラしているおしゃれで可愛らしい外観。おいしそうな名前の並ぶ手書きのメニューが見えた。

あれっ。。?

なんと目の前にはつい1時間ほど前に検索して、行こうと決めたお店があった。
そこで初めて気が付く。
「入る店、間違えてる!!!!!!!」


いやーおっかしいと思ったのよねぇ。
入りたかったお店は”ビストロ”のはずで、口コミでは人気店のためランチタイムは混雑必至と書いてあった。

一方わたしの入ったお店は店内の半分ほどしかお客さんはいなくて、ハンバーグにはキッシュもついていてまあ普通に美味しかったけれど、ビストロというよりはよくある洋食メニューのカフェだった。
店内のBGMは「なにわ〜なにわの〜」と関西の男性アイドルが歌う曲や、かわいい声の女性アイドルの曲(女性アイドルって一人称「僕」の歌多いよね)、K -POPなどが流れていて、落ち着くのだか落ち着かないのだかわからないが、店内が広いのでゆったりしてしまっていた。

完全に違うお店。
行きたかったのこっち。気がつこうわたし。
ビストロで「なにっわ〜♪」の歌は流れるわけがないだろう。

うえーー食べたかったーー!ビストローー!!!


しかし誰のせいでもない、全て自分のうっかりによる勘違い。
店名を覚えずに、確認もせず、思い込みで入店したわたしのミスに他ならない。
まいったよね。残念すぎる。。。

そう、わたしは「残念すぎる人」。
もろもろの残念なことがわたしの日常には散りばめられている。

「残念すぎるよ展」があれば、違う店でランチを食べているわたしの写真が使われることもあるかもしれない。




「新!いい人すぎるよ展」は全国7箇所でやっているので、興味のある方はぜひ♡

ほっこり




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