140字では語りつくせぬ映画愛 第13回世界のロケ地~地球一周してきました~(後編)
地球一周中に出会った映画力の高い場所やモノを紹介します。前編はスターウォーズだけでしたが今回は色々あります。テンポよく行きましょう。
『天使と悪魔』ローマ-イタリア
『天使と悪魔』はザックリ言うと秘密結社イルミナティが1時間に1人ずつローマのどこかで行う殺人を主人公ラングドンがカトリック教会の歴史をヒントに防ごうというお話です。ローマではラングドンの事件解決の軌跡を辿って『天使と悪魔』に登場した4人のローマ教皇候補の殺害現場を巡りました。
①パンテオン ラファエロ・サンティの墓
主人公ラングドン教授はイルミナティによる脅迫文の「サンティの土の墓」という文言をラファエロ本人の墓だと勘違いしてここに来てしまいます。つまり事件とはなんら関係のない場所です。映画とは関係なく大人気の観光地です。
パンテオン前のこの通りも映画マニアは見覚えアリです。
②ポポロ教会 第1の殺害現場
最初の殺人が行われた教会です。ラングドンが到着した時にはすでに枢機卿は殺害されていました。残念ながら現場であるキージ礼拝堂には入れなかったのでポポロ広場と隣の礼拝堂です。
③サンピエトロ広場 風のレリーフ 第2の殺害現場
第2の現場は大胆にもカトリック教会の総本山、ヴァチカンのど真ん中です。映画と関係なく大人気、というか『天使と悪魔』目当てでココに来ている人間は沖津だけだったと思います。
人が少なくてラッキーでした。これはベルニーニの風のレリーフです。これの上で二人目は殺されました。
ちなみにサンピエトロ大聖堂の中はこんな感じです。劇中でも何度も映りましたね。2時間待ちが当たり前のようですが運よく3分くらいで入れました。キリスト教の学校(プロテスタントだけど)に15年通ったのでなかなか感慨深い場所でした。
④サンタマリアデッラヴィットリア教会 第3の殺害現場
なんて読みにくい名前の教会なんでしょうか。あまり有名な教会ではないようですが、荘厳で神秘的空間だったと記憶しています。この教会での実行犯のスマートぶりがカッコイイです。
⑤四大大河の噴水 第4の殺害現場
世界四大大河を表現した噴水です。彫刻がカッコよくて素敵でしたが、思ったより水量が少なくてウケました。
⑥サンタンジェロ城 犯人の拠点
実行犯の拠点として、4人の枢機卿を監禁していた砦です。普通に観光地として見物で、一番上からは高い建物のないローマとヴァチカンが一望できます。目の前には十体の天使像があしらわれた橋もあってその橋越しに見るサンタンジェロ城は壮観です。
この像は劇中で印象的に映っていました。
『天使と悪魔』はこれくらいでしょうか。勘違いしないでほしいのはちゃんと他の観光地も行ったということです。コロッセオとかトレビの泉とか。ローマまで行ってロケ地オンリーってことはないです。
『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』ヴェネツィア-イタリア
騎士の墓が隠された図書館
失踪した父親を追ってヴェネツィアに来たインディがシュナイダー博士に連れてこられた、聖杯の手がかりがあると目される図書館です。
おお~。そうです。まさにこの角度です。劇中では手前にオープンカフェがあって…。撮影で使われたのはこの入口だけなので内装は全く違いますが。実はここは散歩中に偶然発見したのです。驚きました。初めて来たはずのヴェネツィアで見覚えのある光景が飛び込んでくるとは思わなかったので。
『ハリーポッターシリーズ』イギリス
①9¾番線 ロンドン、キングス・クロス駅
設置されてる場所がホームじゃないしいかにも観光客用みたいな感じで、並ぶほどではなかったので知らないおばさんの後ろ姿です。
いやそのタイミングで別に杖振らんやろっていう。
②ミレニアム橋 ロンドン
『謎のプリンス』の冒頭でデスイーターに腹いせにぶっ壊された橋です。テムズ川に架かる他の橋に比べて確かに壊しやすそうだったのが笑えました。
③ホグワーツの廊下 グロスター大聖堂
英国魔法界における教育機関ホグワーツ魔法魔術学校の廊下です。イングランド西部のグロスター大聖堂がロケ地になっています。
『秘密の部屋』において石化したミセス・ノリスの発見現場もここ、『謎のプリンス』でハリーたちが新入生眺めたり、マクゴナガル教授に魔法薬の授業に出るよう促されたのもここですね。
日本に帰ってきてから『ミッションインポッシブル』の新作観たら沖津が観てまわった観光地ばかりをトム・クルーズが走り回ってて笑いました。
聖地ハリウッド
①ハリウッド殿堂入りの星
ハリウッドのメインストリートの地面にはハリウッドのエンタメに貢献した人のプレートが埋め込まれています。この中から知っている俳優や歌手を探す遊びはとても楽しいです。1日費やしました。何枚か紹介します。
ほんと演技上手すぎトム・ハンクス
いつまでアクションやるんだトム・クルーズ
日本のコーヒーのCMいくらもらってるんだろうトミー・リー・ジョーンズ
ガッズィーラじゃねえよゴジラ
結局40枚くらい撮ったみたいです。1人で行ってよかった。同行者がいたら確実にいつまで探してるんだとケンカになってました。
②チャイニーズシアター 手形・足形
チャイニーズシアターという映画館前の広場には人気のある俳優の手形や足形を残すという伝統のようなものがありまして、これも上記の殿堂入りの星同様好きな俳優のものを探すのが楽しかったです。いくつかご紹介
最近太ったり痩せたり心配ジョニー・デップ
思ったよりは手も足も大きくないシュワさん
キャラクターもアリなのかよ
R2-D2
C-3PO
ダースヴェイダー
なにしろサインが読めないと判別できないので誰のだかわからないものも多かったです。あらかじめ位置を調べてから見に行くのがオススメ。
③ユニバーサルスタジオ・ハリウッド
ハリウッドのユニバーサルはアトラクションどうこうより映画のセットや舞台装置を観て回る「スタジオツアー」が感動ものでした。むしろテーマパークとしてのクオリティは大阪の方が数段上です。
『サイコ』のモーテル
サスペンスホラー映画の古典的金字塔『サイコ』のモーテルのセットの一部です。現代のサスペンス映画は全てここから生まれていると言って過言ではないでしょうね。ただ、知らない人が見たら大したセットではありません。
『バックトゥザフューチャー』時計台
聖地も聖地。映画ファンにとってこれほど興奮できる場所がありますか。本当に興奮してしまいました。『バックトゥザフューチャー』においてマーティが未来に帰るラストシーンで雷が落ちた時計台です。
見辛い写真で申し訳ない。この辺は見逃さないよう常に動画を撮っていたもので。
同行していたお客さんたちは偶然誰もバックトゥザフューチャーを観たことがなかったのかボケーっとしていて驚きました。前のバスの乗客は大騒ぎだったのですが沖津が乗っていたバスでは沖津1人ではしゃぐこととなりました。
『バックトゥザフューチャー』帽子
グッズのお話です。マーティ・マクフライJr.が2015年の世界で愛用していた帽子です。大阪のユニバーサルには過去10回ほど行きましたが初めて見ました。本場特有のマニアック(まぁアメリカじゃ誰でも観てる作品だろうけど)な商品にテンションが上がります。買っちゃえばよかったかな・・・。
④ピーターソン自動車博物館
車の歴史に関する博物館です。基本は映画とは関係なく、クラシックカーやスポーツカーなどありとあらゆる往年の名車が展示されています。
その中の一つのコーナーに映画で使われた車が展示されていました。
バットモービル『バットマン(1989)』
ティム・バートン版の『バットマン』に登場したバットマンの車です。沖津は『ダークナイト三部作』信者ですが、ティム・バートン版の作り物っぽさ、悪夢っぽさも好きでこのハリボテ感がたまりませんでした。
バットポッド『ダークナイト ライジズ』
こちらは2012年クリストファー・ノーラン監督版のバットマントリロジー最終作『ダークナイト ライジズ』で使用されたバットマンのバイクです。
『ライジズ』では主にアン・ハサウェイ演じるキャットウーマンもといセリーナ・カイルが乗っていました。
タイヤが横にも回転して、バイクなのにドリフトみたいな走行ができるのがカッコいいんですよねこれ。
デロリアン『バックトゥザフューチャー』
劇中で使用された最初のタイムマシンことデロリアンです。ミスターフュージョンという核融合炉が内臓されていない初期のフォルムはやはり圧倒的に美しいですね。一通り博物館の見学を終えたあともう一度見に行ってしまったくらいには魅力的な造形です。ハリウッド映画史におけるメカデザインここに極まれりといった印象
長くなってしまいました。後半バグって太字にできなくなってしまい読みにくくて申し訳ありません。「世界旅行篇」はこれで終わりです。動画の載せ方がわからないので割愛した場所もたくさんありますが、こんな感じで本当に楽しい旅となりました。
次回からは通常営業に戻ります。では次の「吹き替えもオススメできる映画特集」でお会いしましょう。さよなら。
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