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実は人知れず盛り上がり続けているゴジラ界隈

1954年に第一作『ゴジラ』が公開されて以降何回かの休止期間を挟みつつ続いてきたゴジラシリーズは2004年『ゴジラ ファイナルウォーズ』にてその歴史に幕を下ろした。
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賛否両論、主に「ぴ」の評価を受けがちな『ファイナルウォーズ』から10年ー。再びゴジラの咆哮が響き渡ったのは日本列島ではなくアメリカであった。
ハリウッド版『GODZILLA』である。これが「ゴジラ」の歴史を新たなステージに突入させたのは間違いない。
ずっと画面が暗くて全然ゴジラの全体像が映らない、やたらとフラストレーションの溜まる本作だが、久しぶりのゴジラということもあり反響はあったようだ。
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ハリウッド版『GODZILLA』の評判の良さを受け、東宝株式会社が「日本のほんまモンのゴジラ作ったるさかい、よう観とけ!!」と2016年に作ったのが『シン・ゴジラ』である。登場人物全員が異様な早口で喋る謎の映画だったが確かに面白く、高い評価を得た。
『シン・ゴジラ』のヒットを機に、ゴジラシリーズはここからノンストップになる。
2016年以降毎年新作が発表されるラッシュに突入したのである。
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2017年:初の長編アニメゴジラ『GODZILLA 怪獣惑星』
2018年:アニゴジ続編『GODZILLA 決戦機動増殖都市』
2018年:アニゴジ完結編『GODZILLA 星を喰うもの』
アニゴジも賛否両論だったがあまりに強すぎるゴジラに全く対抗できない人類の絶望度合いがメチャクチャ好きだった。
さらに2019年には2014年のハリウッドゴジラの続編、『GODZILLA キングオブモンスターズ』が公開。ストーリーはてんやわんや、登場人物は全員バカという「映画」としては稀に見るポンコツ加減だったが、脚本なんぞ怪獣を暴れさせるための言い訳に過ぎないとばかりの振り切り具合がむしろ90年代のゴジラ(最も人気があるシリーズ)を彷彿とさせたのかゴジラファンとしては大満足だった。

さらにさらに2020年にはまたしてもハリウッドにてゴジラとキングコングを戦わせる映画が公開…………となるはずだったのだが。「例のあのウイルス」がね。
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しかしゴジラの勢いは止まらない。新型コロナウイルスごときがゴジラを止められるのなら人間は60年以上の長きに亘って怪獣の王に蹂躙され続けたりしていない。
今年は2作品、ゴジラ作品のリリースが決定している。
まず『GODZILLA vs KONG』が全米3月公開。あんなデカイだけの猿にゴジラが負けるとは到底思えないが楽しみ。
4月にはなんとテレビアニメとして『ゴジラ シンギュラポイント』が放送開始予定だ。死ぬほど楽しみ。
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教えてやりたい。
『ファイナルウォーズ』を観て「こ、これが……こんなのが最後のゴジラ……?や、やだぁぁぁ!」と絶望した小学生の自分に。
なんら新作が作られずゴジラの事など忘れていた中学生の自分に。
『GODZILLA』を観て「こんなのゴジラじゃないね。何?ガッズィーラってwww」とイキりまくっていた高校生の自分に。
教えてやりたい。今、ゴジラ界隈は異常な盛り上がりを見せている。安心しなさい。毎年新しいゴジラに出会える素晴らしい時代が来る。
ゴジラは死なない。何度でも甦る。人類が戦争の愚かしさを、核兵器の恐ろしさを忘れる度に。怒りとも悲しみとも取れるあの叫び声を上げながら。
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実際同じ鳴き声でもシーンによって威嚇に聞こえたり怒りに聞こえたり、あるいは苦しみや恨みに聞こえたり、慈愛に満ちたり悲しげだったりしてマジでゴジラの鳴き声は発明だと思います。

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