自閉症支援に“最も必要なスキル”って何?
こんにちはこんばんわ、OKUです。
今回は、「自閉症支援に最も必要なスキル」についてお話します。
自閉症の支援って、とても神経を使う仕事ですよね?
彼らが何を考えているかわからないし、急に叫んだり暴れだしたりして、支援する側がビクビクしてしまうことも多いと思います。
実際のところ、知識や経験を何年も積み重ねても、いつまでもあたふたしてしまう支援者がいますが、それは、あるスキルが欠けているからです。
結論から言いますと…
それは“安心させる”スキルです。
もちろん細かい部分を詰めればいくらでもあるんですが、根本的には安心させることができれば、自閉症支援の本質を押さえたと言っていいと思います。
自閉症者の脳機能の特徴として、経験した記憶が飛んだり、少しの違いが全くの別モノに認識したとり、とにかく情報を繋ぎ合わせることに障害を抱えています。
わかりやすい例で言うと、「暑い→上着脱ぐ」とか「喉が渇いた→水を飲む」といった当たり前のことに気づくことができません。
これが彼らにとってどういうことを意味するかというと、すぐ一歩先の道が見えない、常に真っ暗な夜道を歩いているような感覚です。だから、一歩先が見える”いつも通り”を好み、それが落ち着くわけです。
わからないことがどれだけ不安か…。
彼らの不安を僕自身に当てはめて想像してみると…
例えば…
新しい職場に初出勤する前日の夜。気が合う人がいるか…。嫌な職員がいないか…。仕事を覚えられるか…。いろんなことを考えて、お腹が痛くなったり、眠れなかったことがあります。僕は小学校の頃に一度転校していて、あまり良い思い出がないので、そういう記憶も甦ります。自閉症の方たちの不安というのは、あの不安が毎回くる感覚だと思っています。
だから、“安心させる”スキルは最も大切なんです。
不安な時に助けてくれる人が横にいてくれるだけで、どれだけ救われるか。逆に、自分をわかってくれない、わかろうとしてくれない人がパートナーになったらどれだけ不安か…。
安心させるスキルというのは、経験上、統合失調症など精神障害者の支援も根本は同じだと感じてるし、多分、子育て全般もそう。世の中の人種で一番依存されることが多いのは、間違いなくお母さんだと思いますが、それは誰よりも安心させてくれるからです。
安心は人間の本質的な欲求なのでしょうね。
今回の話は、知識や経験よりも重要です。
まずは、彼らがどれだけ不安なのかを想像してみて、あなたなりに、「自分だったらどうしてくれたら安心するか」を考えながら支援に臨んでいただくことが、安心させるスキルを身につける第一歩だと思います。
参考まで。