名著に書いていることを実践したのに、ぼろ雑巾のようにズタボロにされた話
「なるほどな・・・」
俺は天井を見上げ、優しく本を閉じた。
世界的に読み継がれている名著
D・カーネギーの「人を動かす」
この本は人の本質を非常に的確にとらえている。
誰しもが読めば納得し、賛同する本であろう。
本は読むだけでも面白いが、実践して初めて身に付くことも多い。
この本に書かれていることを、きちんと実行しようと決意した。
俺には嫁がいる。ポチャッとしており、たくましい。声もでかい。尻もでかい。若干アホではあるが、たぶん無人島でも生き延びることができるであろう。
長州小力みたいな下着を着た女性である。
名著「人を動かす」の中に
「人と話をするときは、その人自身のことを話題にせよ。そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる」
との記載がある。
その他にも
その人を心から褒め、重要感を与えなさい、そうすればうんちゃらかんちゃら・・・
的なことも記載されている。
俺は決めた。
「よし、嫁で試そう!」と。
嫁はベイビーを抱っこしながら、TVにyoutubeを繋いで、よく分からんけど、大家族のルーチン的なやつを見ている。
俺はスルメとコーヒーを頬張りながら、嫁に話かける。
俺「小力よ。いつもありがとう。まるで、太陽のような笑顔で、いつも家庭をあかるくkw」
小力「あっ!スルメちょうだい!!」
俺「えっ、いや、まぁ・・・・はい、どうぞ・・・。で、いつも明るくて、優しいku」
小力「1本じゃ足りないよ!」
俺「・・・・。はい。」
俺は箱ごと渡す。
俺「でね、ベイビーもこんなに小力に懐いて、しっかり成長して、それもこれも小力がいつmoo」
小力「スルメって束ねるとめっちゃ臭いね!」
俺「・・・・・・・。」
カーネギー「人と話をするときは、その人自身のことを話題にせよ。そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる」
はい???
世界的名著ですら、俺の嫁には通用しなかった。