物欲のない俺が、どうしても手に入れたいもの

みなさん、どうしても手に入れたいもの、絶対に手に入れたいものってありますか？？

忘れられないものってありますか？

俺はあります。

俺は今日、それを探しに行きました。

どうしても欲しくて、

どうしても忘れられなくて、

どうしても手に入れたい。

自分のわがままだとは分かっています。

それでも、車を走らせ、全力で探しました。

見つけられないかもしれない。

手に入れられないかもしれない。

それでも、諦められない。

何処にあるのかも分からない。

そしてやっと見つけたのです。

たべっ子動物の一番くじ

幼きころより、よく食べていたお菓子のキャラクター。

どこのファミリーマートも完売ばかり。

全くない。マジでない。

やっと、やっと、ついに見つけたのです。

俺は見つけた興奮で、体が震えました。

嬉しくて、少し叫びました。

しかし、一番くじを見つけただけでは、まだスタートラインに立っただけ。

欲しい物を当てないと意味がない。

ちなみに俺が欲しいのはこれ。

ライオンのぬいぐるみと刺繍缶バッジのうさぎかライオンのやつ。

俺はくじの引換券を手に取り、レジへと向かいました。

店員「何回引きますか？」

一回６５０円。

…………………………。
　　

俺の財布の中は１５００円。

俺は震える声で答えた。

俺「………２回で…」

残り２００円。

もうあとはない。　

くじを引く。

自分の手がこれほどまでに震えたのは始めてだ。

ごくんっ……。

覚悟を決める。

俺「コレと………コレで。」

俺は札を選んだ。

店員「………………。」

俺「………………。」

店員「……………………。」

俺「………………。」

店員「EとBですね！」

俺「！？」

店員「B賞ですよ！」

俺「やったぁぁぁぁ！！」

店員「どのぬいぐるみにしますか？」

俺「はわわわ！！！ライオンで！！！」

店員「E賞のバッジはランダムですので、どれが当たるか分かりません。ここから選んでください。」

俺はどのバッジが入っているか分からない袋を手に取る。

店員「何が出ました？」

俺は開封をする。

俺「はわわわ！！うさぎだぁ！！」

店員「良かったですね！！」

俺「ありがとう！ありがとう！！」

こうして俺は無事にどうしても欲しかったたべっ子動物のライオンのぬいぐるみと、うさぎの刺繍缶バッジを手に入れたのだ。

末代までの家宝となるだろう。