「 正欲 」を読んで

久しぶりに、小説を読みたくなった。

最近は、資本主義の世の中をぐるぐる回っている気がして、なかなか小説を読む機会がなかった。

ビジネス本や自己啓発本を読み漁って、自分の強みはなんだとか、自分の弱みはなんだとか、そんな話ばかりしていた気がする。

そしてそれを、キャリアとしてどのように生きていこうかとか。

もちろんそれも本当に大切なことだと思う。資本主義の世界をこれから生きる自分にとって。

でも、それよりも、もっと本当に大切なものってなんだろう。そんな疑問が僕は生まれてしまう。

自分で起業して、事業を大きくして会社を成長させて、日本を、世界を、変えていきたい!

そんな気持ちもあるが、それはまさに、ビジネス本を読む資本主義の中に生きる自分である。

一方で、人として何が本当に大切なのだろうか。

なんのために生まれ、なんのために生きるのか。そこを問い続けることも大切だと思う。

ただ、最近読んだビジネス本には、

「悩むな考えろ。」

そう書かれていた。

つまり、そんな答えのだ得ない問いに対していつまでも悶々としているよりも、

考えて答えを出す。

確かにその局面も必要な時があるだろう。長い人生だから。

今回読んだこの本。

「 正欲 」はそんな今生きている資本主義世界なんか小さく見えてしまうような衝撃だった。

注目したいのは、「正欲」というタイトルである。

正しい欲求とはどんなものなのだろうか?

本書では、倫理的に正しいとされている性欲とはどのようなものなのだろうか?という問いを多様性と絡めながら、さまざまな視点で進んでいく。

色々考察はあるが、多様性についての言及は調べれば調べるほど、奥が深く、いろんな文章が書いてあるので、

違った角度から見てみようと思う。

恋愛的な視点で。

本当の意味で、繋がる。価値観で語り合うことができる。

これは、相当難しいことであり、そこに運命の赤い糸があるように思う。

今回の話を運命の赤い糸的な視点で見ると、

自分の性的な欲求が同じような人とは深く、価値観を対話することができそうである。

特に、世の中には価値とされていないもの、まだ、誰も認めていない欲をわかりあうことができる人。

それを見つけることができた2人は、一般的に見る性欲で繋がっていないのに、

それ以上のつながりを持っていたように思う。

だから、結論。

運命の人とは、欲求に素直であり、対話して理解し合える人。

それにしても、面白い本でした。

多様性という言葉を使うことが怖くなりました。

相手を知ることも怖くなりそうです。相手の欲求にずかずか入り込む。自分の価値観や常識で入り込んで、知ったところで、理解できないからそれは常識外だよね、って。

結局多様性ってのはあってないようなもので、多数の意見をまとめ上げて、多数の人たちが、その少数の意見も認めないといけないよね!はい、多様性!

多数の人たちが認める少数の意見。

こんな感じ。

少数の少数の少数と絞っていくほど、多様性は広がるし、理解できない人だらけになっていくと思う。

言葉として成り立たないじゃん。

考えさせられる本でした。

まとまってない文章ですが、今日は疲れたので、寝ます。おやすみなさい。


あのちゃんの「ちゅ、多様性。」

を思い出したので、歌詞を聴きながら眠りにつこうと思います。

ではまた!


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