情報の溜池—身体を解放する―
スマートフォンは、片手で持つには案外重たい。
わたしたちは誰に強いられるわけでもなく、200g程度の重りを1日何時間も持ち続けている。
便利さにかこつけて、その重量に鈍感になってはいないか。
わたしたちの身体には「情報」が蓄積している。
スマートフォンを持つ手や腕と、その重量や保持する時間のバランスが崩れたとき、腱鞘炎やスマホ肘という身体の異常として現れてくる。"スマートフォンという重りを長時間持ち続けた"という物理情報が腕に溜まった結果、痛みとして表現される。そこまで至