とにかく歩く、歩く、歩く | バンコク日記
2024.10.19@ Bangkok,Thailand
とにかく時間があるので歩いている。3kmくらいの距離であれば、BTS(タイの地下鉄)やGrab(タクシー)などを使わずに歩く。ただただ、ただただ歩いた。昨日の夜に観た映画「セレンディピティ」のいくつかのシーンを思い出しながら、あれは流石に出来すぎた映画だったと思いながら、でもわたしはあぁいう人生を生きたいと思った。わたしはいつもセレンディピティの中を生きる。
タイに来ておきながらだけど、わたしは寺院に専ら興味がない。とはいえ、時間があまりにもあるので、ワットパクナムに行ってみることにした。想像したより綺麗で思いがけず感動してしまった自分に驚く。美しいものを見ると心の中の小さな石ころがころりとどこかへ転がっていく。
それからセントラルワールドという日本の都心でも稀なのではないかという規模のショッピングモールのフードコートでカオソーイを食べた。2日連続である。屋台と同じくらいの価格帯で安くて美味しかった。観たい映画がやっていれば映画でも観ようかと思ったけれど、唯一観たかったドラえもんはタイ語吹き替えしかなかったので諦めた。
宿に戻ると、共用冷蔵庫におそらくチェックアウトした人が残したであろう「Anyone Eat it」と書かれたシンハービールがあったのでありがたくいただく。タイに来ていた知人からお土産でもらった鮭とばと一緒に。ここがタイであることを自覚する方がどうにも難しい日々を過ごしている。
はじめて好きになったバンドの大好きなメンバーが脱退して、ネットで色々と叩かれていた。最近はすっかり追えていなかったのだけれど、彼の奏でてくれた音楽は当時中学生のわたしにたくさんの感動を与えてくれたと思う。言葉について考えるようになったのは、彼らの影響が大きい。彼らがくれた言葉は、たった14歳だったわたしの日々を照らし、音楽は彩りをくれた。誰かを愛する気持ちや自分を信じる気持ちを知った。あの頃のわたしが彼らに救われたのだから、今もずっとわたしは彼らに救われていると思う。
タイの夜の街を歩いた。ほとんど裸のお姉さんたち。明らかにドラッグにおかされているおじさん。日本人や欧米人たちがたくさん歩きながら、女の子を見定めていた。タイの経済は性産業に支えられている部分があると聞く。観光や旅の美しさの反対側にあるもののこと。わたしはネオンが輝く大通りを歩きながら考えていた。
せっかく時間があるので、語学の勉強をもう少し力を入れてやってみようと思う。英語に加えて、新たにスペイン語を。YouTubeは本当に便利だ、なんでもある。一通り基礎が学べそうなチャンネルを見つけたので、まずはこれをマスターすると決めた。スペインあたりに入るときにどこまで成長しているか楽しみだ。
なるべくやるべきことを決めないで、だらだら過ごしたいものだけれど、なかなかそんな自分にシフトできない。国境を越えたとて、人はやっぱりそんなに変われない。毎日のやるべきことをピックアップしては、達成することに喜びを感じる。目標を決めてやり切る。こういう日課をやめたいと思っていたけど、悪いことでもないかしらん。
明日も明後日も歩こう。歩き続けよう。歩いて歩いて、歩き続けよう。歩いて、考える。こちらは夜、あちらは朝。地球の裏側できっと、みんな歩いている、生きている。
これからはフィルマークスもちゃんと更新するぞ🆙おすすめの映画、ドラマ教えてください〜
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