儚く、そして力強く
夢の中で、何か大事なものを無くしてしまった感覚があった。そこにあるのに、触れられない、行けない、満たされない。どこか虚しい気持ちで目覚めた朝のこと。いつもはどこまでも美しく見える車窓からの景色に、色はまるでないようだった。雲の切れ間から差し込む光は薄暗いのに、たしかにそこにある。だけれど、東からのぼりかけている太陽はずっとずっと遠くにあるように見えた。
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