〖感想文、的な〗わたしには『きみと私』が何よりも永遠としか思えないんだ──笹塚心琴さん『【短編×短歌】なんとなく歌を歌えばそれとなくリズムを刻むきみとの暮らし』
この記事は、創作大賞に応募された笹塚心琴さん作『【短編×短歌】なんとなく歌を歌えばそれとなくリズムを刻むきみとの暮らし』の感想文的なものとして、
下記の企画に向けて投稿しております。
本当に他人様の作品を語るには力が足りなくて、また読解力の欠如で曲解している箇所もあるかと思いますがご容赦ください。
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過ぎゆく季節を、『きみ』と『私』の日々を、タイトルの通りまるで口ずさむように短歌にのせて綴られた物語です。
日々は決して穏やかで暖かな晴れの日ばかりではないとしながらも、曇天ばかりでなく、雨降りばかりでもなく、ましてそれが悪いことでもない。
時に過去が重くのしかかって来ることがあっても、ふたりで過ごす時が今日もいい日になると信じさせてくれる。
そんな相手がいることの奇跡が、内容の重々しさ(?)重厚さ(?)に対してとても軽やかなリズムで謳い上げられていると感じます。
寿命というものがある以上、確かに物理的な永遠など存在しないかも知れない。けれど、ふたりが共に過ごす一つ一つが、それぞれ永遠であると言えない理由もないと思わせてくれます。
「ずっと待ってる」と言い切ることも、「ずっとそばにいたい」と願うことも、「傷ごと愛してみたい」ことも、きっと。
──わたしには『きみと私』が何よりも
永遠としか思えないんだ
短歌とはとても言えないですが、五七五七七調の三十一文字で引かせていただきます。
つたない感想、失礼致しました。