アカペラでも許されてない
note内では、例えアカペラであっても既存曲を直に投稿することは許可されていない。
それは利用規約に明記してあることだけど。
知らなかったのものは仕方ない。
知った今から、間違った認識をしている周りの人にも教えて行けばいい。
同じく読み専でnoteに来た私は、当時は今よりももっともっともっと無頓着でルールを知らなかった。少しずつ周り人たちに教わって、少しはわかるようになれたことをありがたく思う。
※以下全文、こちら カードさん の投稿『noteの音声配信に思う』を、ご本人からの許可を戴いての全文転載となります。
**以下お借りした全文です**
『noteの音声配信に思う』
noteに来てから4年ほど経つと思う。私は元々、いわゆる『読み専』目的でここに辿り着いた。
当初はアカウントがなければ、有料投稿を購入する事はおろか、『スキの意思表示』すら出来なかった為にわざわざ登録したのだが、今となっては不要となった。それはそれで良い事とも思う。
けれど、ならば、アカウントがなければ出来ない事を一つくらいしておこうかと思い立った。
昨今のnote内に於ける、特に音声配信の風紀の乱れとでも言えばいいのか──note内の規約どころか、法に触れる可能性が高い投稿が増えている事を懸念し、ここに記しておきたい。
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最近の投稿を見るにつけ、既存曲の何と多い事かと驚く。ここで言う既存曲とは、販売されている楽曲の事を指す。つまり、プロの商業曲、である。
まず、利用規約の話からすれば、本来、noteではアカペラであろうと既存曲を直に投稿する事は許可されていない(2019年11月現在)。それは規約(※ POCサービスご利用規約 参照の事 )に明記されている。
まして、カラオケで歌った曲、さらに悪質になるとCDやデジタル音源、YouTube等の動画の音楽を録音して原曲そのままを流す、もしくはその楽曲に声や音を重ねるなどのアレンジを加えた、いわゆる改変曲を流す──など言語道断の行いだ。
カラオケで歌う事が許されているのは、そのカラオケボックスが使用許可を取り、料金を支払っているからだ。もちろん、それ以外のサイトに関しても、許可されているところは同様に手続きを踏んでいるはずである。
第一、そう言ったサイトであっても、本来は明らかにカバー曲だとわかる形での投稿しか許可されてはいない。違反曲はすぐに削除されるし、悪質と判断されればアカウントごと削除されることも珍しくない。
noteでは、いきなり削除される事は少ないようだが、本来は許されていない。その証拠に、削除された人がいない訳ではないのだ。
これは私の予想ではあるが、そもそも、そう言った目的の為に実装された訳ではないのだと思う。元々は、自作曲、ラジオ的なトーク、発表が許された作品の朗読など以外は、恐らく運営側も想定していなかったのではないだろうか。
想定外の動きに、しかも増え続けている膨大な違反数、対応する運営が大変だと言う事は理解している。
それでも、野放しでは困る。
過去に、文章の無断転載、写真やイラストなど画像の無断使用で争っている人たちも見て来た。『フリー』と表記されていても、著作権を放棄した訳ではない場合がほとんどで、利用規約(※サイト・著作権保持者によって異なるので各々に準ずる)を守らずに使用すれば『違法』──訴えられても文句は言えない行為なのだ。
文章の無断転載の発見は、特に難しいとは思う。それでも、本来は歌詞の掲載も『引用』や『出典』とわかる形でなければ許されないものだ。少なくとも、ネットで歌詞検索をした場合、そのページを印字することは出来ないようになっていたと思う。
こう言ったことを差し引いても、膨大な内容を一つ一つ確認して行くなど大変であるし、報告を受けでもしなければ発見は難しいと理解は出来る。
これは音声も同様ではあるが、少し異なると思っている。文章よりも判断がつきやすいと思うからだ。
もちろん、膨大な数を一つ一つ聴いて行くなど難しいだろうし、タイトルで判断出来ない事も多いと思う。
それでも、明らかにおかしいと思えるもの、少なくとも第三者からの報告を受けたものくらいは、サイトを管理している『運営』と名乗っているからには確認して然るべきだとも思う。
むろん、文章でも音声でも画像でも確認すべきは当然だが、楽曲の場合、最初から最後まで聴かなくとも、それが既存曲であるかなしかの判断などすぐに出来るだろう。
仮に運営サイドが知らない曲であったとしても、商用で流通しているものなら、現代であればほんの数分で調べられる。そこは見過ごされるべき所ではないし、そもそも不平等な扱いは納得出来ない。
不平等な扱いと言うのは、つまり先に述べたように、私はnote内で過去にカバー曲の投稿を全て削除された人たちを知っているからだ。突然、いなくなった人もいない訳ではない。
規約違反で仕方なかったとは言え、自分たちだけが削除されたとあっては、それこそ納得行かないだろう。
こうした運営サイドの対応強化ももちろんではあるが、ここで何より言いたいのは、本来はnote内でもそう言う扱いになる行為であると、利用するユーザー側も一人一人がしっかりと理解するべきと言う事だ。『noteユーザーになる』と言うことは、その規約に同意した事になるのだから。
きちんとした音楽系ユーザーの投稿を見て欲しい。
──何故、カバー曲を他のサイトで投稿し、わざわざそこへのリンクを貼っているのか。
noteでは許可されていないからだ。許可されているサイトを使っているからなのだ。
──何故、アカペラであっても、『#あと消し』のタグを付けて投稿しているのか。
noteの利用規約を理解しているからこそ、「すぐに消すから少しの間だけ見逃して欲しい」の意味を込め、ビクビクしながら投稿し、そして少しの後に自ら消して行くのだ。
もちろん、本来は違反なのだが、まだ許容範囲内であるとも思う。
(これもカバー曲に限った話で、原曲や改変曲など以ての外だが)
こう言ったユーザーは、朗読や声劇の台本、歌詞、フリー曲や効果音(音源)などを借り、自分の作品に使用する時にも、最新の注意と、そして何より書かれた、作られた方への敬意を、きちんと示している人が多いように思う。
先に挙げたように、利用規約はサイトや著作権保持者によって違う。
クレジット表記、使用報告、ループ使用、改変など、それぞれ許可するもの、非許可のものとある。それは各々に準じて行わなければ、これも先にも述べたように『違法』である。
良識あるユーザーは、特にクレジット表記や報告義務がなくとも、効果音に至るまで出来る限り表示している事が多い。
アーティスト云々である前に、一人の人として、自分とは別の一人の人に敬意を表しているからこその謝意でもあると思う。
フリーのものでさえ利用規約があるのだから、プロの音源など更に規約のハードルは高い。商用目的であるなしに関わらず、一般的な個人利用に許可が下りるなど、ほぼないだろう。
それを申請し、許可されているからこそ、カラオケなどは成り立っている。それに際しても、『許可証』を確実に提示しなければ『許可されている』ことにはならないし、正規の店舗であれば必ず提示してあるはずだ。
音楽であれば、いわゆる JASRAC『一般社団法人日本音楽著作権協会( https://www.jasrac.or.jp/contract/trust/index.html )』だ。ここから使用許可が下りて初めて可能となる。
にも関わらず、私が見た中には、既存曲を投稿するのみならず、空いた口がふさがらない行為を平然と行っている者もいた。
〇自ら歌って欲しい既存曲のリクエストを募る
〇そこにリクエストをする
〇既存曲を原曲そのまま、もしくは改変して投稿する
〇あろう事か、既存曲(改変含む)の投稿に対して金銭をねだる
〇そのねだりを諌めるどころか乗る などである。
はっきり言って、有り得ない。
類は友を呼ぶのか知らないが、こう言った行為を行なう者の周囲には、警鐘を鳴らす者も、諌める者もいないらしい。『見て見ぬふり』どころか、周囲もお祭り騒ぎの如く、無責任に煽りに煽っているのだ。
本当に大切な関係なら、苦言を呈すことも厭わないものではないのか──「こんなことをして大丈夫なのか」「これは違法ではないのか」と。
私も遭遇した時には、それとなく知らせたりしていた。私が知らせた人たちは『勉強不足でした』とひどく恐縮し、すぐに投稿を削除された。
しかし、これは私自身は経験ないが、中には親切にも教えてくれた人に対して逆切れし、あまつさえ誹謗中傷するような輩を見て来たのも事実である。
私が誰とも関わりを持たずにいるのは、そう言った経緯も関与しており、であればこそ『見て見ぬふり』をしている人がいる事は理解出来る。だが、ならば親しい周囲の人こそ、その役目を担うべきではないのか。
何も考えず、お祭り気分のように無造作に既存曲を投稿している人は、一度、良く考えてみるべきだ。
本来、許可されているのは、自作の歌や曲、トークや朗読のみなのだと言う事を。
周囲で煽っている人も同罪だと言う事を。
その人の歌が好きだから歌いたい──その気持ちはわかる。しかし、それならカラオケででも歌えば良い。
その人の歌(曲)が好きだから皆にも聴かせたい、もしくは自分でアレンジしたい──その気持ちもわかるが、ならば考えて見るといい。
ネット上に投稿する行為は、その曲を作ったプロのアーティストのプライドを踏み躙る事ではないのか。『好きだから』『敬意を評して』──その気持ちがあれば全て許されると思っているのか。
そもそも、その行為は、自分たちの好きなアーティストの生活をも侵害する行為なのだと自覚した方がいい。簡単に言えば、本来、有料のものを、ただで使用していると言う事なのだから。
こういう事が原因か定かでない方もいるが、これらの行為を目の当たりにし、明らかに失望してnoteから去った多くの素晴らしいミュージシャンも見て来た。
治安が悪化すれば、今後、ますます増える事は想像に難くない。それならば自分も、などと考える不埒な輩が増える事すら懸念される。
noteを活動の場に選んだ理由は人それぞれあるだろうが、であればこそ、考えるべきだろう。
文章だけで無く、写真やイラストを投稿できるサイトは一般的でも、音声をも出せる(しかも直に録音出来る機能まである)ことはとても貴重なのだと言うことを。これらの機能を網羅したサイトは、なかなか他にはないのだ。
だからこそ、モラルを守って貰いたい。
一部の行いにより、これらの機能に制限が加えられたり、下手をすれば機能自体が失われるような事になれば、様々な方法を探り、工夫しながら活動している他のユーザーの気持ちはどうなるのか。
その落胆は計り知れず、誰しも望むところではないはずだ。
仲間内で楽しくやることは素晴らしい。
遊び心も結構。
それもこれも、最低限のマナーとモラルを守ってこそ。
考えなしの行動が周囲に悪影響を及ぼし、ユーザーのみならず、結果的に自分たちの好きなアーティストをも侵害し、脅かす事に結び付く行為であると知るべきだ。
他のユーザーに、「やっていいんだ」などと間違った認識を与えてはならない。
そこの所、今一度、良く考えるべきだろう。
思いの外、長くなってしまったが、以上をここに記す。
2019年11月5日 乱文にて
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