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コラボ作品集 《雪》3

 
 
 
『声援』

 
 
 一段と吹雪いてきた。

 目の前を通り過ぎる今、小さな掌で固めた雪の玉を持ち、鼻水を垂らしながら走り回っていたあの子の姿が蘇る。
 どれ程の練習に耐えて夢を追いかけて来たことか……

 タスキを繋ぐまであと300メートル。その背中を見つめながら、祈るような言葉が漏れてくる。

「まだ、泣くな」と……
 
 
 


 
 
 

☆俳句      kusabue
☆140字小説  
☆イメージ    悠凜
 
 
 
 
 

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