自己紹介的な何か。 オタク篇その1
ある日、ふと思い出した。
今から四半世紀ほど前の事。
まだパソコンが『オタクの玩具』だった頃。
私は所謂『オタク』というヤツだった。
HTMLファイルを編集し、FFFTPでアップする日々を過ごしていた。
個人サイトに上げていたのは、日記と思いつきで書いた『ポエム』だ。
「久々に、何か詩でも書いてみようかな」
先日、仕事帰りにふと、そう思ったのだ。
しかし、何を書く?
というか、過去に書いてたものを思い返してみると、恥ずかしさしかない。
よくもまぁ、あんなに恥ずかしい物を上げてたな、私。
残念ながら、データは何一つ残っていない。
いや、残ってなくて正解だ。GJ私。
結局、過去の黒歴史を思い出して恥ずかしくなった為、詩を書くのはまた今度にする事にした。
夢が断たれた瞬間
物心付いた頃から、何故か『看護婦さんになりたい』という夢があった。
「何故」についての心当たりもあるにはあるのだが、長くなるので今回は割愛する。
その夢は、自分が実際に長期入院し現場を目の当たりにしてもなお、消える事は無かった。
消えるどころか、むしろ憧れは強くなっていった。
看護学科のある高校へ進むつもりでいた中学3年生の夏。
その夢はドクターストップにより断たれる事になった。
私の身体は『重労働』に耐えられる状態では無くなっていたのだ。
その際に主治医から理学療法士への道も示されたのだが、私が看護師になってやりたかった事が『救命救急』だった為、その道をバッサリと切る決断をした。
そして始まるオタクへの道
その頃、ハマっていたゲームがある。
『ファミリーベーシック』
ファミコンでBASICというプログラムを組んで動かせるというソフトで、従兄からゲームソフトと専用キーボードをお下がりで貰ったのだ。
すっかりプログラミングにハマった私は、次の進路を決めた。
『歩いて行ける所にある工業高校、情報系の学科あるじゃん!』
私の夢は看護師からプログラマーになった。
そうして無事、工業高校に入学した私は『勉強のため』という理由を付けて、自分用のパソコンを買ってもらう事に成功した。
今では一人に1台も珍しくないが、その頃はまだ家庭用パソコンが普及し始めたばかりの頃だった。
高校生の頃は本屋で買ったパソコン雑誌に付いているCD-ROMからいろんなソフトを入れてみたり、年賀状を作ってみたり。
後は大体ソリティア専用機となっていた。
インターネットに手を染めたのは高校を卒業してからだ。
テレホーダイを契約してすぐ、手探りで個人サイトを作った。
個人サイトを作った最初の理由は、何かを発信したかった訳ではない。
『何でも自分で触ってみないと気が済まないから』だった。
中身は何でも良かった。
ただ、何をどうすると何が起こるのか、それを自分の目で確かめたかっただけだった。
しかしそこから、徐々に創作活動などに手を出していく事になる。
夢は叶えたが…
高校卒業後、ソフトウェアメーカーに就職した。
そして夢だった『プログラマー』として働き始めた。
が、同期の殆どが大卒・専門卒だった上に私自身のコミュ力不足もあり、ちょっとした『いじめられっ子状態』になってしまった。
優しい上司や先輩達も多かったのであまり気にはしたくなかったのだが、そこそこ大きな企業になると何かと『同期で何かやる』という事が多く、苦痛に感じる時間も多かった。
そして、根本的な問題にブチ当たった。
そもそも私は『好きな事が義務になると苦痛に感じてしまうタイプ』だったのだ。
結局、プログラマーとしての生活は3年ほどで終了した。
これ以降はまったく別の職種に就いている。
現在は特にスキルがある訳でもなく、興味を持った物を趣味として触る程度である。