【エッセイ】始めて徹夜した日のある出来事
あれは中学3年の大晦日の出来事だった。
昔テレビは一家に一台という家が少なくても僕の周りでは多く、僕も自分の部屋にテレビはなかった。
大晦日。
大掃除も翌日に備えておせちを作る母の手伝いも終え、僕は両親にある頼みごとをした。
『大晦日くらい居間で思う存分ゲームさせてくれ』。と
唯一のテレビは居間にあった。
しかも隣が両親の寝室でうるさくすると両親が寝れなくなる。しかも父は正月も仕事があり出勤するような人だった
しかし、酒も飲んで気分がよかったのか、音量を最小にして静かにするならという条件で了承を貰った。
さて、やるか。
当時とあるミステリーゲームにドハマリしていた僕は、その日も脳みそをぐるんぐるんに回しながら、進めていた。
数時間、一息ついた頃テレビの裏から何か黒い塊が飛び出して来た。
最初は見間違いか?と思い、そのまま続行していた。
しかし、その後数回その黒い塊を目撃した。
もう深夜回って朝方になっていた。流石に眠くておうことは断念し、就寝した。
翌日両親にその事を報告すると、全く取り合ってくれなかった。
まあいいかと僕も忘れることにした。
忘れかけた頃。母から『あれネズミだわ』と言われた。
どうやら、母が日中目撃したらしい。テレビの裏の絨毯やらケーブル、壁がすごいことになっていたそうだ。
その後母と僕でネズミとの攻防戦を繰り広げるのだが、それはまた別の話。
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