ヒップホップダンス入門:初めての人でもできる基本テクニックの紹介
こんにちは!ダンサーのYUUNOSUKEです。
ヒップホップダンスを始めようとする方の中には、「できるかな…?」と不安に感じたり、恥ずかしさから一歩を踏み出せない方も多いかと思います。
また、初心者の方にとって、どこまでが「初級」なのか、「中級」「上級」との違いが分からず戸惑ってしまうこともありますよね。
ただ、初級といっても「簡単なステップ=初級」とは一概には言えません。ダンススタジオやダンサーの経験、個人のスタイルによっても捉え方は異なるものです。
そこで今回は、ヒップホップダンス初心者さんにぜひ読んでほしい「初級テクニック」をご紹介したいと思います!
この記事はあくまで私の視点からのものですが、長年の経験で感じてきた、ヒップホップダンスの基礎ともいえる大切な要素をお伝えします。
少しでも参考になれば嬉しいです!
アイソレーション(Isolation)
アイソレーションとは、体の各部分を単体で動かす動きで、ストリートダンスの基礎中の基礎でもあります。もともとは、分離や、独立などの意味になります。
動かす部位としては、首、肩、胸、腹、腰、など、たくさんの部位があります。
動かさない体の他の部分は固定しながら、1つの部分だけを動かすことで、可動範囲を広くしていきます。
ヒップホップダンスの初心者さんにはちょっと難して、最初は上手くできず、苦労すると思いますが、根気よく頑張って行きましょう。
この、アイソレーションがしっかりできているかで、ダンスの動きもまったく違ってきます。
頭のアイソレーション
頭を、前後左右に動かしていきます。
頭の動きにつられて、体の他の部分が動かないように気をつけましょう。特に、ダンス初心者の方は首や肩に力が入りやすいので、余分な力を抜いてリラックスしましょう。
前後
足は肩幅ぐらいに開いて、リラックスして立ちましょう。
首と肩の力を抜いて、少しななめ下方向にめがけて、首を、出したり、引いたりします。
ここで注意する点は、首を前に出したときに、あごが上がらないようにする事です。
前後で首の動きが止まらないように、出すのと、引くのは同じスピード、間隔で動かしていきましょう。 あまり力を入れず、リラックスして、やさしく動かすのがポイントです。
上下
視線は前を向いたままで、「うん、うん」と、うなずくだけです。
リズムを取りながら、上下均等に動かします。
この時も、首や肩に力が入ってしまわないように、リラックスして行います。
左右倒し
頭を左右に倒します。首をかしげる動作です。「あれ、あれ」と動かしましょう。
この動きでは、肩に力が入って、一緒に動いてしまいやすいので、首と肩は切り離すイメージで、やさしく動かしましょう。
左右水平
頭を立てて正面を向いたまま、首を左右に動かしましょう。
この動作では、特に肩に力が入ってしまうので、充分に肩の力を抜く必要があります。
首の筋肉の動かしたい方向を意識すると、肩に力が入って動きやすくなってしまうので、 動かしたい方向と反対の筋肉を意識すると、スムーズに行えます。
8方向
首の自然な位置が、スタートポジションになります。
前 → 右ななめ前 → 右 →右ななめ後ろ → 後ろ →左ななめ後ろ →左 → 左ななめ前 → 前に戻る
以上の8ヶ所のポイントを目指して、頭を動かします。
毎回、中心の位置に頭を戻しながら、次のポイントへと、頭を動かしていきます。
なるべく首は倒さないようにして、顔は正面を向いた状態をキープしながら行って下さい。
倒しロール
ラジオ体操などで、首を回す動きと同じ動きです。
前 → 右ななめ前 → 右 →右ななめ後ろ → 後ろ →左ななめ後ろ →左 → 左ななめ前 → 前に戻る
以上の8ヶ所のポイントをなぞるように頭を倒しながら、回しましょう。体が一緒に動かないように、注意しましょう。
水平ロール
8方向でやったポイント通るようにして、頭を倒さず、顔が横を向かないようにして、 水平に頭を回していきます。
肩のアイソレーション
肩の先ばかりを意識しがちですが、肩関節の元である、けんこう骨を意識して動かすことで、大きな動きが出来るようになります。
上下
肩の力を抜いて、肩の先ではなく、けんこう骨を意識しながら、両方の肩を同時に動かしましょう。
ひじはリラックスした状態で伸ばして、肩を上げた時に、ひじも一緒に上がらないようにしましょう。
左右同時の動きができたら、右だけ、左だけと、個別に動かしてみましょう。
個別に動かすときには、反対の肩が上がらないように注意しましょう。
前後
両方の肩を、前、後ろ、と動かします。
肩より先の、ひじで動いてしまわないように注意しながら、動かします。
ロール(前回し、後ろ回し)
上下前後を合わせて、肩を回していきます。肩の先ではなく、けんこう骨を意識して動かします。
まず、両肩を後ろに引き、そのまま上へ持ち上げて、前へ下ろします。 そのまま、下から後ろに引いて、また上に上げ、同じ動作を繰り返します。
前回し、後ろ回しの両方できるようにしましょう。
ロール(左右逆回し)
まず、両肩の上下前後に、4つのポイントを決めます。左右の肩は、前後で同じポイント、上下で反対のポイントを通過することになります。
最初に、両肩を後ろのポイントに引き、右肩は上のポイントを通過して前に、肩は逆に下のポイントを通過して、前に動かします。
前で、両方の肩が同じポイントに着いたら、右肩が下のポイントを通過して後ろへ、左肩は上のポイントを通過して後ろへ動かします。
この動作を繰り返して行うと、右肩は上からの前回しになり、左肩は下からの前回しと、
逆の回転になります。
両肩が後ろで揃う → 右肩は上のポイント、その時に左肩は下のポイント → 前のポイントで両肩が揃う → そこから、右肩が下のポイント、その時に左肩は上のポイント → 両肩が後ろで揃う。
上記の回し方ができたら、反対の回し方も練習しましょう。
胸のアイソレーション
ストリートダンスにおいて、胸や、腰などの、体幹部分の動きはとても大切です。
腕や足などと違って、胸は体の中心にあるので、部分部分を個別に動かせるようになるには、練習による慣れが必要です。 この動作を行うときも、体をリラックスさせましょう。
前後
まず、リラックスした状態で、足を肩幅ぐらいに開いて立ちます。
ここから、胸を、ななめ上に突き出していきます。
胸を、ななめ前に突き出す時は、肩は後ろに引っ張るのではなく、下へ下げるイメージで行いましょう。
次に胸を普通の状態に戻します。そこから、胸を、ななめ下に入れ込みます。
ななめ上 → ななめ後ろ → ななめ上 → ななめ後ろ、を意識して動かしましょう。
左右
胸を、左右に動かします。
肩の力を抜いて、胸の下か、横腹で動くようなイメージで、胸を左右に動かしていきましょう。
肩を水平に保って、肩が上がらないように注意が必要です。
左右倒し
胸を、左右に倒します。
おへそを中心に、体がメトロノームになったつもりで、左右に胸を倒していきます。
体の動きにしたがって、肩も、ななめになっても大丈夫です。
8方向
首のアイソレーションの時と同じように、胸も8方向に動かします。
前 → 右ななめ前 → 右 → 右ななめ後ろ → 後ろ →左ななめ後ろ →左 → 左ななめ前 → 前に戻ります。
右回りと、左回りの両方ができるように練習しましょう。重心は、常に体の中心にあることを意識するのがポイントです。
肩回しロール
8方向のポイントを意識して、各ポイントを通過して、胸を回していきましょう。
右胸 → 胸の中心 → 左胸 → 左わきの下 → 左けんこう骨 → 背中の中心 → 右けんこう骨 → 右わきの下 → 右胸
と繰り返し、動かしていきましょう。
体の中心の軸から、頭をぶれないように注意しましょう。
肩水平ロール
肩を動かさず、水平に保ったまま、胸を回していきます。この時、胸を1つのかたまりとして考えます。
胸から上をそのまま移動させるように、
右ななめ前 → 前 → 左ななめ前 → 左 →左ななめ後ろ → 後ろ → 右ななめ後ろ → 右
と回していきましょう。 この動作の場合は、頭が胸と一緒に体の軸から外れても大丈夫です。軸から外した回し方とも言えます。
お腹のアイソレーション
普段の生活では、ほとんど使わない部分です。
ゆっくりだと、練習しなくてもできるかも知れませんが、音のスピードに合わせて動かせるように、練習していきましょう。
ボディーウェーブ等をする時にも、重要なパーツなので、しっかり動かせるようになりましょう。
お腹の出し引き
お腹の出し引きの練習では、お腹に手を当てて行うと、分かりやすいです。
お腹を、へこませたり、戻したりして、お腹を動かします。
お腹出すというのは、お腹を、へこませた状態から出すという意味なので、正確には元の位置に戻す感じで行いましょう。
腰のアイソレーション
胸と同様に、腰のパーツも、ストリートダンスにおいて、とても重要な要素です。
ポイントとしては、腰の動きを止めずに、重心を動かすことが、上達のコツなので、体重を移動しながら、片足立ちでも腰の動きができるように練習しておくと、動きに大きな差が生まれます。
前後
足を肩幅ぐらいに開いた状態で、リラックスして立ち、この体勢で、腰を前後に動かしましょう。
上手くバランスを取りながら、ひざを軽く曲げながら、腰を前後に動かします。
前に出したときも、後ろに引いた時も、ひざは、ほぼ同じ角度で、曲がったままです。
左右
ひざを伸ばした状態で、腰を左右に動かしましょう。
慣れてきたら、少しひざに余裕を持たせて、左右のひざを、軽く交互に曲げ伸びしましょう。
ロール
足を閉じた状態で立ち、腰を回す練習をしましょう。
バランスを保ちながら、腰を回転させます。右回転、左回転、どちらもスムーズにできるようになるまで練習します。
次に、足ふみをしながら、踏んだ足と反対方向へ押し出すように、腰を左右に動かします。
足のアイソレーション
ストリートダンスや、ヒップホップダンスでは、つま先や、かかとを使って、重心を変える動きがよくあります。
普段の生活では、かかとに重心を置くことは、あまりないと思いますので、しっかりと意識しながら練習しましょう。
つまさきに重心を置く
つま先に重心を置いた状態で、かかとを動かす練習をしましょう。
足を1歩分開いて立ち、足裏に乗せた体重を、つま先へ移し、軽くかかとが浮くようにします。
かかとに体重がかかっていないことを確認したら、そのまま両方のかかとを外側に向けて開いていきましょう。 いわゆる、内股の状態です。
次に、外に開いたかかとを、内側に入れていき、ガニ股になった状態で、かかとを下ろします。この動作を繰り返しながら、練習しましょう。
かかとに重心を置く
かかとに体重を乗せた状態で、つま先を動かす練習をしましょう。
足を1歩分開いて立ち、足裏に乗せた体重を、かかとへ移し、軽くつま先が浮くようにします。
つま先に体重がかかっていないことを確認したら、そのまま両方のかかとを外側に向けて開いていきましょう。 ガニ股になり、つま先は軽く浮かせた状態にしておきます。
外に開いたつま先を、今度は内側に入れていき、少し内股になった状態で、つま先を下ろします。この動作を繰り返しましょう。
リズムトレーニング(Rhythm training)
ダンスは、音楽を聴いて、体で表現するものなので、音楽のリズムをよく聞かないといけません。ここでは、リズム感を鍛える方法について、説明していきます。
ダンスを始めようとしている人で、「リズム感がないから、ダンスはできない」と思い込んでいる人も多いのではないでしょうか?
生まれつきリズム感がよい人もいるかもしれませんが、最初は、リズム感がないのが当たり前です。
知らない方も多いとは思いますが、リズム感は、生まれ持っての先天的な才能ではなく、後天的に身につけることができる技術です。
私も、まったくリズム感がなかった方ですが、何度も何度も、リズム取りを習慣化することによって、リズム感が良くなりました。
リズム感は、音に合わせて体を動かす練習、「リズムトレーニング」で感覚を磨いていきます。最初は一定のリズムを保てるように練習していきましょう。
まずは、 普段から音楽をよく聴くことが大切です。
そして、リズムを手でたたいてとってみたり、体でリズムを刻みましょう。音楽を覚えてしまうことが一番の方法ですが、頭の中で、自分の体が楽器になったイメージをしてみましょう。
ピアノやドラム、和太鼓など、何でもよいですが、自分が楽器になったつもりで、自分の体でリズムを表現してあげましょう。
リズム取りの練習は、アップやダウンの他に、足をふむ、手をたたく、首を振る、肩を振る、胸でビートを刻む、腰を振るなど、色々な方法があります。
自分の好きな練習方法で、無意識にリズムが取れるように楽しんでやっていきましょう。楽しければ、自然に踊りたくなるものです。
練習を積み重ねれば、そのたびに新たな発見があり、どんどん楽しくなってきます。直す点も見つかりますし、逆に自分の得意な部分も見つかると思います。
リズム取りはなぜ必要?
ダンスは基本、音楽ありきです。音楽に合っていないと、ただの体操になってしまいます。なので、リズムが取れないと、ダンスになりません。
リズムの大切さ、リズムに乗ることの気持ちよさを感じていかないと、ただの体操、ただの振付けになってしまいます。どうしても、ダンスを始めたての頃は、技や形に気を取られすぎて、もっとも大切なリズムをおろそかにしがちです。
グループでダンスをする時も、リズムが取れていなければ、1人1人の動きがバラバラになってしまいます。
しっかりと、リズムの基本を理解して、練習していきましょう。
ダンスリズム(音)の数え方
ダンスの世界では、8拍の強い拍を、1つの区切りとして数えます。皆さんに、なじみの深い、ラジオ体操の数え方と一緒になります。
この、8拍の1つの区切りを1×8(ワンエイト)と呼び、1つ目の8拍を、1×8目(ワンエイト目)、2つ目の8拍を2×8目(ツーエイト目)呼びます。
オンカウント(オンビート)
1×8(ワンエイト)を数える基準となる、拍の強い表側のリズムの部分です。
エンドカウント(エンドビート)
オンカウントと、オンカウントの間にある 拍の弱い裏側のリズムの事です。アップビートや、オフビートと呼ばれることもあります。エンドカウントのエンドは、エンド=アンド=&(間)という意味になります。
ダンスの世界と、音楽の世界のビートの数え方の違い
ダンスのカウントの区切り方は、オンカウントが8拍で1×8(ワンエイト)、この1×8(ワンエイト)は音楽の世界の2小節分にあたります。
音楽の世界での、拍の区切り方は、オンカウントが4拍の1小節を基準にして数えますので、ひとかたまりの区切りの基準が違ってきます。
音楽の世界の数え方は、1小節区切り、でも、ダンスの世界の数え方は、2小節区切りで、1×8(ワンエイト)になります。
ですので、ダンスの世界の数え方は、音楽の世界の数え方を、2倍にした呼び方で表す事になります。
一般的には、音楽の世界の数え方があたりまえなので、ダンスの方が特殊な数え方をしているという事になります。
音楽の世界の4ビートは、ダンスの世界の8ビート、
音楽の世界の8ビートは、ダンスの世界の16ビート、
になります。
この事を理解していないと、ステップや、ダンスの振付が上手く覚えられなくなりますので、しっかりと理解しましょう。
8ビート
1×8(ワンエイト)の中で、オンカウントのみを数える数え方です。
4ビート
1×8(ワンエイト)の中で、オンカウントを4つだけ数える数え方です。例えば、1、3、5、7だけ数えたり、2、4、6、8だけ数えたりすることです。
16ビート
1×8(ワンエイト)の中で、オンカウントもエンカウントも、合わせて、16で数える数え方です。
実際に体を使ってのリズムトレーニング
それでは、ここからは実際に体の各部分を使って、動かしながら、リズムトレーニングをしてみましょう。
首のリズム
・リズムに合わせながら首を動かす
・肩が上がらないようにリラックス
肩のリズム
・ひじを意識すると自然に肩が上がる
・肩に力が入らないようにひじを使う
胸のリズム
・ひじが後ろにいかないように注意
・ひざを曲げず、重心を中心に意識する
腰のリズム
・腰を意識しながらリズムをとる
・つま先に軽く重心をかけて、かかとでバウンス
アップ&ダウン(UP&DOWN)
アップ&ダウンのリズムの取り方を説明していきたいと思います。
アップ&ダウンのリズムを、しっかりと理解しておかないと、ストリートダンスのステップが上手くできないので、しっかりと覚えましょう。
アップ(UP)
アップのリズムとは、ダンスリズム(音)に合わせて体を上に動かして、リズムをとることです。
アップのリズムは、簡単に説明すると、ダウンのリズムの逆になります。
大切なポイントとしては、始まる時の体のポジションが違うという事です。
ダウンのリズムでは、立った位置が、始まりの位置ですが、アップのリズムでは、軽くひざを曲げて沈んだ状態が、始まりの位置になります。
ダウンのリズムは立った位置から体を沈めるだけなので、比較的簡単ですが、アップのリズムは、再び軽くひざを曲げて、沈んだ状態に戻さなければいけないので、ダンス初心者の方が、最初につまずくポイントでもあります。
ただ、繰り返し練習すれば、必ずできるようになりますので、根気よく練習していきましょう。
ダウン(DOWN)
ダウンのリズムとは、ダンスリズム(音)に合わせて体を下に落とすようにリズムをとることです。
足を肩幅ぐらいに開いて、ダンスリズム(音)のオンカウントに合わせて、軽く体を沈めるようにリズムを取っていきましょう。
特に注意するポイントを解説していきたいと思います。
頭・胸・腰・ひざの連動
ダウンのリズムを取る時に、ひざだけが動いてしまって、それ以外の場所(頭・胸・腰)が動いていないことがあります。これでは、動きが硬く見えてしまい、ひざにも大きな負担がかかります。
頭・胸・腰・ひざのすべてを自然に連動させて、リラックスした状態で体を沈めていきましょう。
ひざを前に出さずにお尻を真下に沈めるように動く
体を下に沈めた時に、ひざを前に出すと、体が後ろに傾いてしまいます。
ひざを前に出すのではなく、お尻をまっすぐ落とすように、下に沈んでいきましょう。
ひざに無理な力を入れないでやさしく動く
ダウンした際に、ひざに力が入りすぎないように注意しましょう。
基本はリラックスなので、上がる時と、下がる時を同じスピードなるように、やさしく動きましょう。
腕も自分なりに動かす
ダウン、アップのリズムを取った時に、腕が完全に止まってしまう事があります。
自分なりで良いので、腕が止まらないように、体と一緒に動かしましょう。
体幹(頭・胸・腰・ひざ)の連動について
リラックスした状態で立って、鼻で静かに深呼吸しましょう。
鼻で息を吸うと、自然に胸が張り、それにあわせて頭も上がり、腰も後ろにそります。
逆に、息を吐くと、胸は内側にへこみ、頭も下がって、腰も前に出ます。
力で強引に動かすのではなく、自然な動きをダウンのリズムに取り入れていきます。
頭と胸の付け方について
ダウンのリズムを取りながら、頭と胸も動かす練習をしましょう。
・ダウンのリズムを取りながら、頭を前に出します。(鳩をイメージして)
・ダウンのリズムを取りながら、頭を後ろに引きます。(何かに頭をぶつけるイメージで)
・ダウンのリズムを取りながら、頭を下に落とします。(うなずきましょう)
・ダウンのリズムを取りながら、頭を上に上げます。(背中に頭を引っ付けるイメージで)
・ダウンのリズムを取りながら、胸を前に出します。(胸をななめ上に張りましょう)
・ダウンのリズムを取りながら、胸を後ろにへこませます。(誰かにみぞおちを押されるイメージ)
腕の付け方について
両腕を体の側面にそえて立ちます。
両手の親指の内側が、軽く体に触れる感じです。
体を沈めていく時に、ひじを曲げながら、こぶしを引き上げていきましょう。
自分の体が下に沈んで、こぶしの位置が上がるイメージです。
ウェーブ(WAVE)
つづいては、ウェーブ(WAVE)です。
ストリートダンスの基本テクニックの1つで、体の各部位を順番に動かしていき、あたかも波が流れているように魅せる動きのことです。
ウェーブは、その名の通り、腕や体に、波が通っていくように見せる動きで、体のパーツ(部位)を、別々に動かす練習が必要です。
ハンドウェーブや、ボディウェーブが代表的な動きです。
頭から、腰までにウェーブを通すことを、ボディウェーブと言い、手の先から、反対の手の先までウェーブを通すことを、ハンドウェーブと呼んでいます。
ボディーウェーブ(BODY WAVE)
ボディーウェーブも、構成を覚えるのは比較的簡単ですが、そこからきれいなウェーブ(波)を通すには、時間がかかります。早くマスターするというよりも、コツコツ練習していきましょう。
ボディーウェーブは、ハンドウェーブに比べ、通るポイントが少ないので、簡単に思われがちですが、体の体幹部分で、普段動かさない筋肉を使うので、感覚をつかむのを意識してやってみましょう。
ボディーウェーブは、体のアイソレーションが基本なので、アイソレーションの練習も合わせて練習しましょう。
ボディーウェーブ(縦)
縦のボディーウェーブでは、自分の体を、頭から、体の正面を使って、ウェーブを通します。
頭 → 胸 → お腹 → 腰 → 足
と、5つのパーツに分けて、ボディーウェーブを通します。
ポイントは、1つ1つのパーツを区切りながら、正確に動かして練習する事です。1つ1つを丁寧に練習していき、最後には、なめらかなウェーブが通せるようにしましょう。
上から下へウェーブ通す
1.頭を後ろに倒す。アゴが上を向く感じです。
2.頭をもどしつつ、胸をななめ上に引き上げる。さ骨部分をななめ上に出す感覚です。
3. 胸をもどしつつ、お腹を前に出す。脱力する感じで、ちょっとだらっとすると、お腹が自然に前に出ます。
4. お腹をもどしつつ、おしりを後ろに引く。コツは、ひざをゆるめて、頭の高さは変えずに、ひざを軽く曲げるようにするといいです。
下から上へウェーブ通す
1.ひざは少し曲げ、少しおしりが後ろに張り出した状態から、腰を戻もどして、少しお腹を前に出します。
2.お腹をもどして、胸を引き上げます。
3. 胸をもどして、あごを上げます。
4.あごをもどします。
最初は、必ず動かしている箇所以外は、動かさないように意識しましょう。最初は難しいですが、少しづつ動かせるようになってきます。
動かしている箇所だけで動くようにできると、キレイなウェーブがしっかり通って見えるようになります。
ボディーウェーブ(横)
体の側面を使って、ウェーブを通します。
重心が横を移動するので、足を軽く開いた状態から始めます。
頭 → 肩 → 胸、と、もう一方の、ひざ、腰と、もう一方のひざを区切って使います。
ひざを左右、別々に使うことがポイントになります。 体重移動も意識しながら、練習しましょう。
ハンドウェーブ(HAND WAVE)
ハンドウェーブの、構成を覚えるのは比較的簡単ですが、そこからきれいなウェーブ(波)を通すには、時間がかかります。早くマスターするというよりも、コツコツ練習して完成度を高めていきましょう。
最初は、ウェーブが通るポイントを、1つずつ、ていねいに、感覚を覚える感じでやっていきましょう。
超基本の8つのステップ
ここでは、ヒップダンスの初級テクニックにふさわしい、8つの基本ステップを解説していきます。
ランニングマン(Running Man)
ヒップホップダンスの代表的なステップで、その場で走っているように、ダウンや、アップでリズムを取る基本ステップです。
近年、J Soul Brothersが、振付けで踊っていたことで有名になりました。
ランニングマンは、ダンス初心者の方でも練習しやすく、比較的簡単で、カッコよく見た目がいいです。
ポップコーン(Popcorn)
プライパンで、ポップコーンが、はねるイメージから、作られたステップで、はじけるような元気なステップです。
ポップコーンは、見た目の動きが大きいので、難しく見えますが、実際は比較的簡単です。
ロジャーラビット(Roger Rabbit)
片足ずつケンケンしながら、両足を後ろへ交互に蹴り出すステップです。
ニュージャックスイング時代の、ヒップホップダンスステップで、歴史は古いです。
スライド(Slide)
体は正面を向けたまま、左右横方向に、足を引き寄せてすべらせる、その名の通り、すべるようなステップです。
チャールストン(Charleston)
両足のかかとを、内側や外側に交互に動かしながら、前や後ろに移動するステップです。
ジャルストンとも、呼ばれたりもします。歴史も古いステップです。
クラブ(Club)
かにさんステップです 笑
足の、かかと、つま先を両足で、交互にハの字を描くようなステップです。
ロック・ザ・ボート(Rock The Boat)
体を大きく左右に動かして、ボートを漕ぐように踊るステップです。
トゥループ(Trub)
上半身と下半身を反対方向に引っ張り、上に伸ばすように動きます。
雰囲気がかっこいい、基本ステップです。
トゥループは体の使い方が少し難しくて、ダンスの初心者の方には難しいです。
ヒップホップダンス入門:初めての人でもできる基本テクニックの紹介のまとめ
いかがでしたか?
ヒップホップダンス初級テクニックといっても、色々なものがありましたね。
最初は、アイソレーションだけでも、慣れるまでは、すごく苦労すると思います。
しかし、何事も基本が大切です。
最初は、誰でもがダンス初心者です。1ずつ確実にマスターしていきましょう。
ヒップホップの基本ステップは、たくさんありますが、基礎ステップはヒップホップダンスを知る上で、とても大事なので、一気に色々なステップを覚えていくよりも、まずは1つのステップをじっくり体になじませていく方が、ダンス初心者の方にとっては、ダンスが上達する近道になります。
私も、アイソレーションは本当に苦労しました。
少しの時間でも、定期的に練習すれば、身に付いてきます。
頑張ってかっこいいダンスを踊れるようになりましょう!
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