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ドールエクスプローラー(クリア後感想)

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ジャンル:ターン制ストラテジー
プラットフォーム:Steam,Switch(予定)
発売日:2023年8月11日
開発:Pico Games
販売:Pico Games


1stインプレッション記事は以下

これより先はネタバレを含む感想となります。




評価

5段階評価:4
手札から行動プログラムを組んで進むターン制シミュレーション


感想

プレイ雑記

発売前、本作品の前日譚であるプロローグをプレイしていた私は、最適解を突き詰めていくゲームかなと思っていた。いざプレイしてみると仕様が大きく変わっていたことに驚いた。

プロローグのプレイ画面

Pico Gamesさんの前作、ウィッチエクスプローラーのような成長要素があり、最善手を求め続けるターン制限に厳しい形式ではなく、遊んでいれば強化は進み、遊び方も多様性がある仕様となっていた。プロローグ版でかなり頭を悩ませていたのでホッと一安心したのはここだけの話である。

見覚えある"買戻し"

実際のプレイでは初期手札が異なるスタイルを早めに解放しつつ、それぞれ触ってプレイしてみた。じっくり触っていたお陰でお金にものを言わせる成長部分はあっという間に終えてしまった( ᐛ )

紅炎のダンジョンが終わったあたりでこんな感じ

結局落ち着いたのは初期スタイル"エクスプローラー"で初期手札から使用可能なジャンプ+キックの"飛び蹴り"が使いやすかったのである。買い戻しでキックの整備道具が安く強化しやすかったというのもある。

ダメージ強化も可能で敵も押せる

そんな強化があっさり済んでいたことも有り、プレイは基本サクサク進むことができていたがラミア長女で躓いた。卵処理の要求が想像以上に多く、ヒーヒー言いながら進んでいた所、MAP更新後の毒ガスポジションが大分押し上げられていたこともあり、前進が間に合わず敗退。

MAP変わった瞬間のこれはキツイ

2度目のチャレンジも逼迫する状況で最終的に秘薬を使い、ダメージを与えることでなんとか突破できた。正直ラスボスより苦戦した感がある。

初使用した秘薬
ムービーが入ると思わずびっくりした、カワイイ

ラスボスのラミア戦。道中の敵に対し、お金はもういらんか!と思って敵をスルーする用にとっておいた"引き寄せ"を活用して突破。生み出される"悲痛の影"を倒して本体の動きを止めて攻撃することが求められている所、全てスルーし、ひたすら本体をシバイて突破

ひたすらすり抜けて攻撃し続けるドールの図

第2段階は流石に倒さないと本体に攻撃できないことがわかるので、順当に倒しながら攻略した。途中ファイアボールが使い勝手良さそうだったので使ってみたら案の定

ラミアたちと違い、対象がわかっているのでやりやすかった
ありがとう多段ヒット

という形で無事クリア、ストーリーは冒頭のアレが想像していた通り伏線回収されてのめでたしめでたし?。ウィッチエクスプローラーに続くお話といった流れで、また次のゲームに続くのかなと思ったり。
Pico gamesさんのゲーム開発歴は"ドールエクスプローラー プロローグ"→"ウィッチエクスプローラー"→"ドールエクスプローラー"ですが、プロローグの時点で構想があったのではないかと思うストーリーでキャラ達も続いており、別作品を遊んでいるとそう繋がるのかとニヤリ😏。

二人の物語は続いていく

<面白かった点>

◯プログラムを組むようなゲーム感覚
手札を組み合わせて攻略する形式だが、移動や攻撃の様々な仕様を理解していないと思わぬところでズレたりするため、初期の頃は特に脳内シミュレーションをじっくり練る必要がある。逆に慣れてくると、敵の動きや自分の動いた結果を想像しやすくなってくるため、手札選択も魔法仕様もパパっと行えるようになるのも楽しい。

手札か、魔法か、どうするか

◯ゲーム全体の雰囲気、グラフィックの魅力
味方も敵もキャラクターが可愛く、戦闘中も魅力がてんこ盛り。

かわいいキャラたち

会話シーンも色々な表情を魅せてくれますが、戦闘アニメーションもまた多彩。敵もグラフィック変化があったりして、膨らんだ敵もまた愛らしい

ダメージを与えると…
ぷくっとスラッグガール

ご飯シーンは前作ウィッチエクスプローラーおなじみの飯テロレベル。空腹時のプレイは控えないとヤバイ!

◯程よい難易度
ステージをクリアできずとも素材を持ち帰ることが可能なため、強化要素の解放が容易で攻略が進めやすい

負けても取得したものはそのまま

アクション一辺倒では局面打開で詰まってしまう場合もあるが、魔法を使いこなすことでグッと楽になる。魔法強化も忘れずに。

個人的に一番使ったかもしれないショックウェーブ

逆に簡単すぎると思った場合はなんらか縛りを加えてプレイしてみるのもまた一興。魔法を縛るなり、料理を縛るなり、手札を増やさないなり、縛れる箇所は色々ある。

とはいえティアはみたい

◯スタイルチェンジ
自分は基本スタイルの"エクスプローラー"でクリアしたが、スタイルは全5種類。各スタイルによって出しやすいコンボがある(初期手札による)ため、局面打開方法はスタイルによって変わる

基本スタイル"エクスプローラー"
手札の空きが多い"ビルダー"
初期カードは少ないが、カードを増やして大器晩成。コストも1つ多い。
そのポーズはまずいですドールさん

1度クリアした後でも、別スタイルで挑戦することにより全く違う攻略法で進む楽しさがあり、自分は全スタイルで遊び尽くすつもりである。

<気になる点>

●レリックについて
宝箱やショップで入手できるレリックがあるが、直接入手できるお金と比較すると、かなり長期的な目線で+になるような効果のもの、数値が物足りないと感じるものが多く、感覚的に選ばない比率が高かった。

ナイフはよく使うが、MP回復は1回に尽き+2

ステージ終盤でのショップでも、このタイミングでこのレリックを選んでもなぁ…と思うものが出ることがあり、効果値をもう少し引き上げてもよいのではと感じた。

ダメージ引き換えでも+15

●食事選択について
食事を全て揃え、出発前に選択できるようになった後、基本的に毎回全ての効果を発揮しようと思っているが、毎度1つ1つ選択することが手間と思うようになった。そのため、一括で全選択ボタンがあればいいのにと感じた。

一括で選びたーい!

●食事の順番について
食事画面では料理を食べる順番が決まってしまっており、食べるボタンでしか進めない。しかも全ての食事をいただく場合、飲み物から順に無くなっていくのである…!!

ゴクゴクゴクゴク

クリック式にしてちょっとずつアレコレつまんでいくような食事シーンの遊びが欲しいと思った。連打じゃ味気ない(T_T)
 

●手札カードの位置について
一度選択し、下に移動したアクションをリセットした場合、上の選択可能な場所に手札として戻るが、その際は元の場所ではなく右側に戻ってしまうため少々ややこしく感じた。

動作選択前
一度手札を選んで上に戻した後
※選択して解除した移動系の手札が右に動いている

リセットして考え直そうとした場合、ズレているので選択を誤ったりすることがあり、手札の配置は感覚的に位置を固定してほしいと思った
 

●新カード取得について
"絆の力を得る"を選択して新しいアクションを選ぶ際、手札と照らし合わせてコンボ可能となるカードについての表示サポートがあれば助かると思った

この画面でセットがわかれば…!

選択画面に進むとキャンセルはできず、ポーズしてコンボのカード確認もできなくなるため、覚えていれば問題ないが、わからずスルーしてしまう場合がもったいないと感じた。

普段使うもの以外は忘れがちなCombo

●敵の攻撃表示について
敵が複数いたり、ボスの範囲攻撃が発生した場合、同じ位置に攻撃判定が複数発生している場合がある。

多数の攻撃が予測されている例

その際、敵を倒したりズラしたりして攻撃を回避できたと思ってもまだ攻撃判定が残っており、被弾してしまうことがあった。

キックで相手を押し下げたが、ラミア長女の攻撃判定がそこにはあった

同位置の攻撃表示について、!マークが複数あるなどわかりやすくあればいいと思った。
 

●テキスト送りについて
テキストメッセージの自動表示において、基本的には丁度良く、表示が終わったかなくらいでボタンを押して読み進めていたが、たまに終わったと思ったタイミングでも表示が終わっておらず、押して進んでしまいもったいないと思うことがあった。
…多めで表示スピードの調整があったかなという点もあったが、テキスト表示が終わったという意味での▼マーク表示があればいいと感じた。

…多めは人によっては気になる部分

終わりに

今まで遊んだことのないシミュレーションゲームで、予想とズレた動きになってしまった場合のあぁ~…や手札が噛み合ったときのガッツポーズなど大いに楽しませて貰いました。
今後ティアとドールの物語は続くのか、楽しみなPicogames作品ファンな私でした。ちなみに前作に続き今作もデジタルアートブック購入済み✌

素敵なイラストを沢山ありがとうございました

作者様Twitter:https://twitter.com/PicoGames_off

以上。

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