おとな学部の研究発表会で使ったプレゼン資料の作成法
ちはる塾おとな学部の研究発表会で話しをしたところ、プレゼンに対して肯定的なコメントをもらったので、私のプレゼンの組み立て方について話をしてみます。
まず、以下の原則を守っています。
・1スライドには1つのキーワードしか入れない
・スライドには文章は基本的に入れない
・色は背景、本文、強調色の3色のみに抑える。
・画像は1スライドにつき原則1枚
このために、まずスライドの組み立てをEvernoteとか、Appleのメモでやります。
こんな感じで、ストーリーの流れを組み立てます。これをレジュメ作成と呼んでいます。このときに大事なのは、1ライド当たり平均何秒ぐらい話すのか、ということです。今回の場合は以下のように考えました。
・発表10分+質問5分
・今回はスライド当たりで説明しないといけないことが多いので30秒ぐらいは使う(通常は20秒ぐらいにしている)
・なのでスライドは20枚前後にする
このときにちゃんと前後のスライド関係が切断せずに繋がっているのか、お話になっているのか、という緩やかな流れを作れるかということを気にしています。ここまで終わればあとはスライドつくるだけなので、ここが大事なポイントになります。
レジュメを作る上で私が参考にしているのが、このTEDプレゼンです。TED風のプレゼンをどうやったら中身がまったくなく出来るのかと言うTEDプレゼンです。
このサイトの章を引用してみます。
・「頭良さそう」に見せるためには冒頭でツカミ
・プレゼンで使うジェスチャーの「ルール」
・「頭良さそう」に見せるためには聴衆に問いかける
・個人的なストーリーで気持ちを引きつける
・「頭よさそう」に見せるためのビジュアル
これをスライドのレジュメ作成をしながら「この時にこの原則をいれよう」というのを思って、レジュメにメモを入れていきます。できるだけ同じ原則が被らない、流れになっている、プランBも考えるとかは慣れですが、大枠これで組み立てています。これをしているお陰でリハーサルが一切なしで発表可能です。時間コントロールも、ほぼ正確に可能がなります。
ちなみにかならずどこかに時間調整ができるように小ネタを仕込むようにしています。正直小ネタは捨ててもかまわないので。たとえばカバーになっているタイトルも「4期生」のことに訂正線を引いて「3期生」としていることで、冒頭のつかみをいれています。
スライド本体はフォントをともかく統一した上で、モリサワ、フォントタイプ、タイプバンクなどの有償のフォントを使っています。高いフォントは見栄えがいいです。これだけで印象や読みやすさがかなり変わります。Typebankですと5フォントで6万円です。かなり高い印象もありますが、ずっとつかえるとおもうと悪くない投資です。
また、発表するときはかならず全身が見えるポジションに立ちます。そのためにkeynoteもリモートモードでiPhoneから操作できるようにします。上記のリストにも書いてある通り、ジェスチャーはすごく有効です。上半身だけのジェスチャーよりも、全身がみえたほうが意図は伝わるはずです。特に日本人はジェスチャーが下手ですので。ジェスチャーといえば、映画「独裁者」のチャップリンのヒトラー風演説シーンがもの凄く参考になります。要はなにをいってるかわからないけど見え方で高揚させることは可能だってことになります。
プレゼンも「伝える技術」の範疇に入ります。なので、いろいろ試行錯誤してみるのと慣れはあります。ただいえることは「シンプルなことをシンプルに伝える」ということは鉄則です。そのため無理に詰め込まずに、言いたいことを一つに絞って話すのが最初はやりやすいかなとおもいます。
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