自己共感のパワーで請求書の怖れを軽減する(笑)
日常的に練習して、共感的コミュニケーションを身につける方法を、私はいろいろ実践したり提案している。
共感手帳術もそのひとつだが、レシートを使う方法もある。
なにか買い物してレシートをもらったとき、それをとっておいて、あとで共感練習に使うことができる。
たとえば、ドラッグストアのレシートに、
ハッカ油 1,155円
とあったとする。
それはいったい、なんのニーズで買ったのだろう、ということだ。
人のすべての行動には、ニーズがある。
私がハッカ油を買ったのは、なんらかのニーズがあってのことだ。
それはなんだろう。
ハッカ油ですっきりしたかった、虫よけにも使える、健康にもいいらしい……
清潔のニーズ、健康のニーズ、快適さのニーズ、あるいは好奇心や楽しみのニーズ。
レシート1枚で自分のニーズを調べ、自分自身に共感する練習ができる。
毎月やってくる請求書がある。
たとえばスマホ代金の請求書。
ばかにならない金額が記されている。
それを見るたびに、がっくりと落ちこむ。
できれば払いたくないと思う。
実際に支払いを引きのばしてしまう。
そのあげく、期日をすぎて延滞金を支払うはめになってしまう。
多額の代金を請求されるスマホにも、ニーズがある。
だれかとのつながりを満たすために必要だった通話。
未知のことを調べるために使ったネット検索。
仕事や約束ごとの要件を片付けるために必要だった連絡。
魅力的なイベントなどの情報を発信するために有効なSNS。
多くのニーズを満たすためにスマホを利用している。
ありがたく使えたスマホをお祝いしながら、料金を期日までに払うことができるかどうか。
毎月毎月、請求書を見るたびにがっくりと落ちこんで支払いを引きのばしているのと、自分が満たしたニーズにつながって喜んで期日内に支払っているのと、どちらが心地よい世界だろうか。
自分自身に共感して、どちらを選択したいのか、ゆっくり感じてみたい。
(といっても、必ずしも私自身がそのようにできているとはいえません(笑))