年度初め 授業開き②〜書くということ〜
前回は授業開きを考える①〜聞こう話そう〜と題して、年度初めに子ども達に伝える視点について言語化してきました。
今回は「授業開きシリーズ」第2段として
「書く」ということについて言語化していきます。
1 年度初めに伝えたい2つの書く
① 「確認」学習の基本を確認する
年度初めはまず、
「丁寧に速く書く」ということを授業はじめに意識するように伝えます
なぜかとという
学習の基本を確認するためです
学年が上がっていくと
学習に向かう姿勢がまちまちになっていきます
「色分けをしない」
「定規を使わない」
「適当な字で殴り書きをする」
もちろん
学習を自分に合ったものにカスタマイズしていく
最適化していくことは
主体的に学んでいくためにとても大切なことです
(↓主体的な学びについて)
しかし、
「守破離」
の「守」
の部分
いわゆる学習規律を確認したいなと思い、そういったことをしています
例え、6年生を担任していても
「鉛筆を持ちましょう」
「ここを書きます。丁寧に書きましょう。」
「書き終わったら鉛筆を置きましょう」
と、一つ一つの動作を確認していきます
また、
年度が始まってしばらく経った後
「丁寧に」にプラスして「素早く」書くということを促していきます
少しずつ負荷をかけていくことで
学習にメリハリをつけると同時に
学ぶための基礎力を高めていきます
一斉授業が全てではありませんが、
そうした学びの基本のところを再度確認していく
我流になっていく部分を少しずつほぐしていく感覚
中心を確認する感覚を掴んで欲しいのです。
また、
最近では、GIGAの導入に伴って書くこともデジタル化してきています。
デジタルという選択肢ができることで、手で書くことが苦手な子どもたちには選択肢が広がりました。
しかし、やはり「手を使って書く」ということも児童期においては大切だという意見もあります
何が言いたいかというと
「手書き」はまだまだ残っていくだろうということです
そういった意味でもアナログで書く力を付けたいなぁと日頃から思っています
②「言語化の術」としての書く
「えー作文書くのぉ」
「えー振り返り書くのー」
書くということのついて苦手意識を持っている子は少なくないと思います
しかし、
これからの変化の時代を生きていくために
「言語化」はなくてはならないことだと思っています
その力をつけていくための一歩目として
書くことへの抵抗感をなくし、たくさん書くことの楽しさを味わってほしいなぁと思っています
僕は
野口芳宏先生の
鍛えるシリーズの中で
「息をするように文章を書けるようになろう」
というフレーズが好きでクラスでの合言葉にしています
4月からそれを意識させて
まずは量を書けるようにしていく
そして、次は質へ、、
「あなたにしか書けない文章を書きましょう」
と、伝え
・やったこと
・感じたこと
・その時の詳しい様子
など視点を与えながら自分の思いの言語化を促します
このように
文章を書くこと、言語化していくことの
意味合い、面白さ、プロセスを伝えて
全ての教育活動の中で力を付けていきます
2 終わりに
今回は書くことに焦点を当てて考えをまとめていきました
書くことは全ての基礎であり、鍛えていくべきことだと私は思っています
書ける子どもにしていくために
あなたはどんなことをされていますか??
今日はこれでおしまい!
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