地方創生と移動の問題

こんにちは。

ゆうくんです。

修士論文を書いている真っ最中なのですが、書きたいと思ったので、こちらに投稿しました。

ここで、気になるニュースを2本ほど紹介します。

2本とも日本経済新聞からのニュースですが、私は普段から地元紙(自分の出身地の)と日本経済新聞を読む習慣があり、そこで気になったニュースに対して電子版ですがピックアップしてSNSに投稿することがあります。

まず、日本経済新聞・九州面で紹介された1番目の記事。これは、九州内のインフラ格差を大きく取り上げた記事です。九州の中心地福岡から九州各県の県庁所在地へのアクセス時間は宮崎を除き、陸路で2時間あれば移動ができます。しかも、鹿児島を除けば往復5000円以内で移動可能です。しかしながら、宮崎は九州内で唯一福岡空港に航空便が飛んでいる状況です。現在、九州新幹線・西九州ルートで、国・JR九州・長崎県・佐賀県の間でFGT(フリーゲージトレイン)の実用化が不可能になり、佐賀県内の整備方式をどうするか大変もめていますが(個人的には、スーパー特急方式で、白いかもめが150㎞/hの高速運転を新線区間で行えばよいと思っています)、こんなムダ金を突っ込んでリレー方式の固定化になるくらいなら、なぜ、日豊本線・延岡~佐伯間の宗太郎越えや日豊本線・田野~山之口間の青井岳越え、日豊本線・財部~国分間の霧島越えの線形改良を行って本当に時短が必要な地域にお金を回せないのだろう?と疑問を持ってしまいます。むしろ、東九州新幹線の方が時短や政治的な駆け引きを考えると同意を得やすかったのではないかと思ってしまいます(時短効果が大きい大分・宮崎県は喜んで手を挙げるでしょう)。話は、戻りますが、宮崎と福岡はたまたま空港が中心部から近く、前者は宮崎駅までJRで10分で駅から10分歩けば中心市街地、後者は、地下鉄で博多まで5分、天神まで10分というのがあり何とか2時間30分程度で航空便を使えば行き来できるのが強みではありますが…。(鉄道の場合、鹿児島中央乗り継ぎで3時間30分程度、大分・小倉回りの直通だと5時間30分~6時間程度)

夜、その日中に県庁所在地に戻ろうとする場合、宮崎は飛行機だと19:55発が最終、新幹線で新八代駅まで行き高速バスで移動すると博多駅19:59(最終は21:46)発となり、日付が変わって翌日1:00頃に到着となって良いなら2次会の途中まで飲み会に参加して帰ることができるという状況です。長崎・大分(2年前までは23:00)だと22:00頃。鹿児島22:20頃、熊本佐賀に至っては23:00過ぎてもその日中に帰ることができます。

航空便は、早く予約すれば5000円で予約できますが、ぎりぎりで予約すると13,000円必要で結構負担は大きいです。

何を1番目の記事から言いたいのやら(笑)

ここで2番目の記事。地方創生のために首都圏で働く人が地方で副業する場合には航空運賃を割引くという内容です。

個人的には⁇が付く政策です。なぜなら、東京の視点でしか考えられていないというのを身に染みて感じるからです。

地元と書きつつこれまでの文章を読んでいたら、地元がどこかお分かりになるかと思いますが、2年前地元にいたころ、情報を得るために福岡に行こうとすると片道5000円以上支払って行かなければ情報を得なければなりませんでした。しかも日帰りはできないので、宿泊費も払わなければなりません。(熊本に来た時、5000円以内で福岡に日帰り往復できることに大変驚きました)それだけ、宮崎県、鹿児島県大隅地方鳥取県、島根県、高知県の人は交通インフラの未整備によって余計なお金を負担しなければ情報を得ることが難しいのです。本来、そのような地域に住む人たちに進んだ情報や文化を触れてもらい、それを地元に持ち帰ってその地域のために行動してもらう応援することが地域創生の政策では本来の税金の使い方ではないでしょうか?

一番情報格差を感じたのは、自治体(県庁所在地)の公共交通網形成計画の議事録を読んだときにバスの接近情報システムがGPSの技術向上で導入できる…という大学教授の発言を読んだとき、それ山挟んで隣の県に行けば県内全域で当たり前にできるぞ!と唖然としてしまいました。

東京行くにしても地方の人の方が給料水準が低く、上京すれば食費や宿泊費の負担が大きい。東京や大阪、名古屋、福岡といった3大都市圏や地方中枢都市は人口集積による交通網のメリットを受けられるわけですから、宮崎県・鹿児島県大隅地方鳥取県、島根県、高知県といった交通網のメリットを享受できない地域に使うべきではないかと2つ目の記事を読んで感じたところです。

また、東京のお話も今後したいとは思いますが、今回は長くなったのでここまで。

次回の更新もお楽しみに!

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