懐い
今年は年明けから色々あって、書いて残しておきたいことがあるけど、時間がなくて書けてない。
おいおい母のことを書きたい。
彼女が私にくれたもの、母の愛の大きさ、知らなかった母の人生。
そのせいか、今年は懐い経験が続いてる。
GWに父の地元を9年ぶりに訪れた。
お正月に家族で集まった時、行こうと約束したから。
2泊3日で2晩とも飲み会。
メンバーは90歳の父、83歳の父の妹、従兄弟とその奥様、従兄弟の息子25歳とその奥様、姉夫婦に私たち夫婦、その子供たち(1歳〜11歳)…歳の差89歳の飲み会、楽しかった…。
従兄弟の姉(要は私たちの従姉妹)も駆けつけてくれて、大いに飲んで、食べて、語って、盛り上がった。
従姉妹は車で来て、明日朝から用事があるから飲まない、と言うのをみんながブーブー言い、父が「俺が代行の車代を出してやる!」と言い出し、拍手喝采。
従姉妹も「おじちゃんがそう言うなら、飲んじゃう!」と。
従姉妹とは初めてお酒を一緒に飲んだ。
私と歳の差13歳。
子供の頃はとてつもなく美人な従姉妹のお姉さんだった人と、共通の話題で対等に話し、共感したりしながら笑い合う。
小学生の頃の高校生は年上すぎて話せないけど、47歳と60歳は歳の差が縮まる…歳を重ねて良かった〜、と心から思うのはコレ。
コレが最高に楽しいし、自分の世界がさらにググっと広がったことを実感する。
翌日は海に行った。
従兄弟の息子が付き合ってくれて、子供たちに釣りをさせてくれる。
釣り糸と針だけ持参し、岸壁に流れ着いた木の枝に釣り糸をくくりつけ、糸の先には針を結びつける。
餌は岸壁に張り付いてる大きなタニシみたいな巻貝。
貝を石で叩いて割り、中身を針に刺す。
岸壁の合間のあまり海水が動いてないあたりに釣り糸を垂らすと這い出てきた蟹や魚を引っかける。
意外と簡単で子供でも結構釣れた。
80年前にこの海で釣りをした父を想い、今ここに父と一緒に来れたことを想い、釣りに勤しむ息子を想う。
懐い。
言葉にできない想いに、なんだか涙が出そうになる。
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